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「遊戯王ADS 新たなる小ネタ集 その6」解説

先日アップロードした動画の解説・補足と裏話です。
 
 
 
 
↑リンクからどうぞ(要ニコ動アカウント)
 
 
 

○動画概要:制作背景について

 
今回のテーマは「カオス・ゴッデス」でした。
厳しい召喚条件と、コスト・対象・蘇生後の運用が限定された蘇生効果を持ち、なかなか活用が難しいモンスターです。
 
 
カオス・ゴッデス―混沌の女神―
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2500/守1800
光属性チューナー+チューナー以外の闇属性モンスター2体以上
1ターンに1度、手札から光属性モンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地のレベル5以上の闇属性モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはシンクロ素材にできない。
 
コストと蘇生対象を用意しつつこのモンスターを出すルートの模索をしました。

 

○動画概要:内容のポイントについて

 
ゴッデスの縛りはかなり種類が多かったので、それらを一点ずつ潰していく形でルートを考えました。
 
・光チューナー
・闇非チューナー2体
・手札コストの光モンスター
・蘇生対象の闇レベル5以上モンスター
・↑を蘇生した後の使い道
 
この5点を意識しています。
 
また、《レベル・スティーラー》《D-HERO ディアボリックガイ》あたりはメジャーすぎだろうか、と勝手に敬遠していたりしました。
結局スティーラーはかなりお世話になることとなりましたが……安い矜持である
 
 
 

○解説&裏話

 
※なお、「混沌空間」パートの解説は後日に回させていただきます。
あれはあくまでもエクストラ。
 

1:【カオドラゴッデス】

 
【解説】
《ライトロード・メイデン ミネルバ》+《ダーク・バグ》《ダークフレア・ドラゴン》
青眼の白龍》捨て→《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》蘇生
 
《ダーク・バグ》で☆3光チューナーを釣りあげることでゴッデスの素材の2/3を用意できます。
ダークフレアはそのままではレベルが合わないので《レベル・スティーラー》を使用。
手札コストには《伝説の白石》でサーチが利く《青眼の白龍》を使用し、蘇生した《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》でそのまま蘇生できるようになっています。
レダメの打点が高いので、そのまま殴ってしまえるのが相性的に悪くない感じ。さすがは制限カード
 
【補足】
ss可能な☆5闇ということであれば《バイス・ドラゴン》あたりも可です。
ダークフレアを使う利点としては、レダメがいない場合にもう1度蘇生することで除外効果を再度利用できる、ということが挙げられます。
やっていることはほとんど《竜の渓谷》+《D.D.クロウ》なので、コストさえ持っていればなかなか強力。
 
【補足2】
ミネルバの効果でトップを墓地に送る効果を完全に失念したまま動画にしてしまっていました。
何か活かせる箇所かもしれないので今後活かせるとよいですね(適当)
 
【裏話】
今回唯一の【カオス】絡みデッキ。
以前にも書きましたが、今回「カオス」な題材であるにも関わらず【カオス】要素は非常に薄いです。
とっつきやすいものは先頭に置かれる法則、相変わらず。
 
 
 

2:【クリゾネデーモン】

 
【解説】
《バリア・リゾネーター》+《クリボー》《死霊操りしパペットマスター
《バリア・リゾネーター》捨て→《魔族召喚師》蘇生
 
パペットマスターでバリアリゾネーターとクリボーを蘇生することでお手軽ゴッデス。
その後はエクシーズに有利な《魔族召喚師》+《スーペルヴィス》で展開しています。
 
【補足】
クリボーを呼ぶ笛》が便利で、パペットマスターのリリース描確保をしながら素材を用意でき、また《ハネクリボー》を手札に持ってくればゴッデスのためのコストにもなります。
《バリア・リゾネーター》も、《コール・リゾネーター》で手札に加えやすく、また場のモンスターを守ることのできる効果を持っているため、使いやすいカードです。
 
【補足2】
《スーペルヴィス》は、装備状態から剥がれただけでも蘇生効果を使うことができます。
墓地に都合よく《デーモンの召喚》が落ちているかどうかはまた別として……
 
【裏話】
最初に思いついた動きでした。非常にシンプルにゴッデスが出せる、と喜んだものでしたがいざ使ってみると召喚権使うわ2000ライフ要るわ蘇生先が落ちないわ……
デュアルを使うよりも効率の良いルートは他にもありそうです。
 
 
 

3:【ゼンマイエッジフェリス】

【解説】
《ライトロード・アーチャー フェリス》+《エッジインプ・シザー》《レベル・スティーラー》
《ゼンマイナイト》捨て→《シャドール・ビースト》蘇生
 
《エッジインプ・シザー》で《ライトロード・アーチャー フェリス》をトップに戻し、《星見獣ガリス》で墓地へ送ることで、召喚権を使わずにフェリス・シザー・ガリスを並べることができます。
《マスマティシャン》で《レベル・スティーラー》を墓地へ送り、ガリス・マスマティでエクシーズ、《発条空母ゼンマイティ》から《ゼンマイソルジャー》をリクルートすることでそのままスティラーの蘇生に繋ぎます。
残ったモンスターでちょうどゴッデス。
 
マイティ効果発動時に《ゼンマイマニュファクチャ》で《ゼンマイナイト》をサーチすると、ゴッデスのコスト確保に。
ゴッデスで蘇生するのは《シャドール・ビースト》。シンクロ素材にできない縛りも融合素材にするならば関係無しです。
 
【補足】
マスマティでフェリスを落とす/マスマティでシザーを落とす/ガリスでスティーラーを落とすなどなどさまざまに分岐します。
臨機応変と言ってしまえば聞こえは良いが。墓地の状況を見極めて動く必要性があります。
 
【補足2】
フェリスでなく《エッジインプ・シザー》+《シャドール・ビースト》+《星見獣ガリス》でコンボした場合、1000バーン+1ドローしたのち、マイティを経てランク5が立つまでに至ります。
ここまで召喚権を使っていないので、これはこれでなかなか強力な動きかと。
 
【裏話】
フェリスかシャドールビーストか、それぞれ別個のデッキ案として考えていたのですが、案外1つにしたら収まりがよかったです。
ガリスが3枚じゃあ足りない。
 
【裏話2】
特に意識していたわけではありませんが、このパートの「疲れることも無いよ」という歌詞はどことなくゼンマイっぽいんかなあ、とか後で思ったりしました。
 
 
 

4:【HEROゴッデス】

【解説】
《エフェクト・ヴェーラー》+《終末の騎士》《エッジインプ・シザー》
E・HERO アナザー・ネオス》捨て→《D-HERO ダッシュガイ》蘇生
 
墓地に落としやすいカードであるヴェーラーを《ジャンク・シンクロン》で釣り上げ、ジャンクロンのほうは《トランスターン》で《終末の騎士》にしてしまうことで素材を揃えていきます。
《エッジインプ・シザー》は自己再生ではなくダッシュガイの効果で特殊召喚していますが、これはのちにダッシュガイの攻撃力を上昇させるためというよりは、ダッシュガイが一度場に出ているので再度効果を使えますよ、というアピール。
E・HERO シャドー・ミスト》でアナザーネオスをサーチすることで、ゴッデスのコストに充てています。
《マスク・チェンジ》で《M・HERO ダーク・ロウ》を出して追撃しつつ、ダッシュガイの効果を再度使用可能に。
 
【補足】
尺の都合で切れていますが、次ターンには《エッジインプ・シザー》でトップに置いたモンスターをダッシュガイ効果で特殊召喚できることが予約されています。
動画では《E-HERO マリシャス・エッジ》を使用。エッジつながり(大事)。
 
【補足2】
《終末の騎士》ではなくそのまま《E・HERO シャドー・ミスト》を出してしまうのも手です。
「墓地へ送られた場合」なので、ゴッデスの素材に使った場合でも問題無くコスト用の光HEROをサーチできますし、状況によっては《マスク・チェンジ》をサーチすることも可能。
ただ、制限カードとなってしまった終末を力技で引っ張り出してみたかった、という意味合いがあります。
 
【裏話】
エッジインプシザー絡みが続きます。スティラーと同じくらい使っている。
NECHでは遊べるカードが少なかった印象でしたが、このカードには非常に楽しまされています。
他にいくつか特化したデッキがあったりするのですが、「コンボ」という感じではないので、そのうちデッキ紹介でもするのではないかなと(適当)
 
 
 

5:【極星遺産ゴッデス】

【解説】
《極星獣グルファクシ》+《アンブラル・ゴースト》《ジャイアントウイルス》
《ライト・サーペント》捨てて→《軍神ガープ》蘇生
 
よくお世話になっているところの《極星獣タングニョースト》からリクルートできる《極星獣グルファクシ》が光チューナーでした。
残るは闇属性2体ということで、☆2闇を2体調達できる《アンブラル・ゴースト》を使用しています。
 
蘇生しているのは《軍神ガープ》。タングニョーストを一度裏守備にしてしまうことで、効果の再利用が狙えます。
《先史遺産 コロッサル・ヘッド》が便利です。
また、《ライト・サーペント》をコストにすることで効果発動後のタングニョーストとランク3エクシーズを出すことができます。
《虚空海竜リヴァイエール》から、レベル8シンクロorランク4エクシーズの選択。
 
【補足】
もともとは《ジャイアントウイルス》被戦闘破壊→ウイルス2体特殊召喚+タングニョースト特殊召喚、の流れでしたが、自分の経験上あまりにもウイルスが生き残る機会が無かったのでやめてしまいました。
他には《マリスボラス・ナイフ》あたりも便利そうです。
 
【補足2】
前回動画の【RUM魔人】と似たメンツがちらほら。
ネブラディスクが入るだけでかなり安定するあたり流石と言わざるをえまい
 
【補足3】
手札に光属性モンスター、墓地に闇属性高レベルモンスターがいる場合には、タングニョーストではなくゴッデスを裏守備→反転させて再度効果を使うのも有力です。
こうなってくると墓地に闇属性モンスターを置いておくほうが難しくなってくるのが悩みどころ。
 
【裏話】
もともと《ライト・サーペント》は別の流れの中でより自然に使えるはずだったのですが、そちらがボツになったのでこちらに流れてきた形でした。《エーリアンモナイト》と《エーリアン・リベンジャー》を使う形で、爬虫類サポート共有という名目があります。
それなりに悪くはなかったはずなので、機会があればリベンジしたいところ。
 
 
 

6:【黒庭幻竜ソルシエール】

【解説】
《光竜星―リフン》+《魔竜星―トウテツ》《ドッペル・ウォリアー》
《光竜星―リフン》捨て《時花の魔女―フルール・ド・ソルシエール》蘇生
 
《リミット・リバース》で「竜星」モンスターを蘇生→自壊させることで、トウテツをリクルートしつつリフンを蘇生、さらにドッペルを噛ませることでゴッデスのための用意が整います。
シンクロ時に発生するドッペルトークン2体と、ソルシエールで奪った相手モンスターの3体を使って《D-HERO Bloo-D》を特殊召喚。3体の大型モンスターで一気に決着を目指します。
 
【補足】
「竜星」モンスターのいくつかが攻撃力0であるため、《ブラック・ガーデン》で《死の花―ネクロ・フルール》を破壊してソルシエールを出しつつ攻撃力0のモンスターを蘇生する、という、とある有名なコンボも使用可能なデッキです。
ゴッデスを使う場合、ソルシエールを墓地から呼び出す手段が得られるのは強みなのかな、とか。
 
【補足2】
コストとして切るモンスターが結局またリフンである点が消化不良。
いちおう墓地に落ちて意義のあるモンスターではあるのですが、何か他にサーチが利くなりするモンスターはいなかったものか。
今後の「光属性・幻竜族」のシェアに期待。
 
【補足3】
とどめを刺しきれなかった場合、ランク8エクシーズも可能です。
ただ、これだけの大型モンスターを使っているとちょっともったない感じもしないでもないですかね。相変わらずの貧乏性。
 
【補足4】
ドッペルは普通に通常召喚でも良いんじゃないか?説あり。
 
【裏話】
もともと、ゴッデスで蘇生する先としてソルシエールはかなり有力な候補でした。
死の花+黒庭からスタートして2回特殊召喚できるルートがあったのですが、1ターンに1回という制約を完全に見過ごしていたのは内緒。
ドッペルは元々、ソルシエールで奪う相手モンスターが減ったぶんを補うための代案だったような気がします。
 
 
 

7:【混沌竜姫創星神】

【解説】
《Galaxy Serpent》+《魔装機関車 デコイチ》《魔貨物車両 ボコイチ》
《マンジュ・ゴッド》捨て→《エルシャドール・ミドラーシュ》蘇生
 
いくつかのブロックに分かれるルートといえます。
 
まず《高等儀式術》で《魔貨物車両 ボコイチ》3体を墓地へ送りつつ《竜姫神サフィラ》を儀式召喚
その3体を《トライワイトゾーン》でそのまま蘇生、《魔装機関車 デコイチ》による4ドローを狙います。
 
場が埋まってしまっているため、ボコイチ2体でランク2エクシーズ。
《ガチガチガンテツ》は、後に現れるゴッデスやミドラーシュの打点を補うために強力です。
ここに海外先行の《Galaxy Serpent》を通常召喚し、残ったボコイチ・デコイチと合わせてゴッデスをシンクロ召喚します。
 
ゴッデスで切ることができるのは、動画の《マンジュ・ゴッド》のほか、《聖刻龍―トフェニドラゴン》や2枚目以降のサフィラ・サーペントなど。
また、《エルシャドール・ミドラーシュ》はあらかじめ《簡易融合》あたりで出してしまっておくのが楽でしょうか。
 
ここで「融合・儀式・シンクロ・エクシーズ」の4種類のモンスターが揃うため、あとはサフィラやシャドールビーストによるドロー加速を進めて、《創星神 Sophia》の降臨を待ちます。
 
【補足】
デコイチの反転のために使っている《バースト・リバース》ですが、逆に手段はこのくらいしかないのか、とも思うとやや難しいところ。強いて《威嚇する咆哮》などが挙がらないでもないですが。
一方で、デコイチ単体でも1ドローができるため、多少は安定するのかもしれません。高等儀式の都合上引きたくないカードも実は多いのですけれども。
 
【補足2】
サフィラ、ミドラーシュ、ガンテツはいずれも長期的に継続して戦えるモンスターであることが魅力かなと思っています。
ゴッデスもターンを跨ぐ意味があるモンスターであり、ソピアの素材で布陣を敷きながらソピアを引くまでの時間稼ぎができる、というそこそこ効率の良い構図ができています。
 
【裏話】
動画中ではソピア特殊召喚時にやたらとスローモーションになっていましたが、あれは何もそういった効果を付けたのではなく、単なる処理落ちです。
結局これはこれでちょうど良いかなと放置してしまいました。違和感があったら申し訳ありません。
 
 
 

 
 

○あとがき

 
 
「どう出すか/どう発動するか」と「出した後どうするか/使った後どうするか」の二点は動画を作る際に常々意識しているところなのですが、今回はそういった意味で気にする箇所がかなり多かったように思えます。
ゴッデスは自分が使うよりも先に身内に出されてしまったモンスターの1体だったので、悔しさがあったといいますか、いずれは出して大活躍じゃあああと思っていたりした時期もあり。
その成果が少しは出ているとよいかなと思っています。
 
その割にはリアルプールで持っているゴッデスはノーマルなんですけどね
 
今後の見通しを考えるに、こういった「1枚のみ」に絞って動画を作る機会も減っていきそうだな、と予測しているため、安心するような物足りないような心地です。
テーマを縛るには縛るなりの作りやすさもあるのですけれどね。
 
 
後半の「混沌空間」パートの解説はまた後日。