悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

覚え書き「名目」(新年の挨拶に代えて)

ひとつ前のエントリであけおめって書いてあって戦慄しました。あけましておめでとうございます。





なにせ一年の計は元旦にというくらいですので今年一年の抱負やら目標やらこの時期ばかりやたらに掲げたりします。言うだけタダなので叶う見込みがあろうとなかろうとそれっぽいことをとりあえず言ってみたりする、やれ今年は何をするだとか毎日どうこうだとか。言うだけタダのノリで言ってみたことがそうそう実現するほど人類は立派ではないので大概失速・失墜・失敗していくものですが、下手な鉄砲の理屈でというべきか、といっては失礼でしょうが、まあ中には時折きちんと成就する例もあったりなどして。
かくいう私は昨年、遊戯王的な目標として「1週間に1個デッキを組む」というものを掲げていました。結果は以下。




案外なんとかなるものでした。
案外なんとかなるので気が向いた方は今年1年の戯れにやってみてはいかがでしょうか。案外なんとかなります。





闇雲に目標を掲げたり急に家計簿や日記なんて書き始めたりして、どうせ3か月くらいで満足して終わるだろうに、一丁前にありたい姿なんて考えてみたりするのは「お正月だから」という名目があるからで、別にいつ始めてもいいことをせっかくなので三が日に着手してみたりするわけです。もちろんひとつにはハードルの低さもある、色々なものがセールに出されているから、とか。あとは普段会わない親類にたまに顔を合わせてどうにもそういう流れに乗せられてしまうようなこともある。しかしそれにしたって元をたどれば「お正月だから」「新年だから」とかそういう根源に行き着きそうなものです。
行動原理のひとつとしてそういう名目を見出し便乗することは、けっこうそれだけ人を動かしたり、納得させたりするものなのかしらとふと思ったりします。ということに己を顧みてふと気付いた年末年始でした。
すなわちそういう態度を普段からとっているということです。ことに遊戯王のシーンに際しては。

いわく、「せっかくトーナメントシーンで勝ち星を追うようなことをしていないのだから」

こういう名目で採用しない札は個人的にかなりの量あります。汎用的で強力なカードがだいたいそうです。先に挙げた週1構築のツリーを見れば明らかなように、《ハーピィの羽根帚》や《灰流うらら》、《夢幻泡影》などを使用しているレシピはほとんど無かったはずです。
根拠として、

・自分はそれらのカードが無ければ戦えないような環境で遊戯をしていない

・勝敗以上に勝敗へのアプローチ方法(要するに構築・コンセプトの中身やコンボ、ルート等)に重きを置いている

ことを自覚しているためです。正確には、これらを名目にして露骨なパワカを遠ざけることが多い。
(そのため、この前提を共有できていない向きと対戦するとだいたい酷い空気になるのは言うまでもないことです)

裏を返すようですが、名目がある札はパワカであるかどうかを関係無く採用に至るケースがそれなりにあります。

 

一例。《増殖するG》なんていう、他ではほとんど使っていない誘発をここに限って入れているのは、【このデッキが「《天輪の双星道士》からの複数体蘇生を軸にしており」、かつ「別の軸で《Vivid Tail》等のセルフバウンスを取り入れている」ため】という理由によります。
こうした理由付けができる場合のみ、嬉々としてこの手のカードを投入するケースもまた、同様にそれなりに見られるのではないかなと思っています、私に限らず。《ブロックドラゴン》のコストを増やしたいから、とかいう理由で増Gを入れた人はかなり多いはずです



何というわけではありませんが、そうででもなければそういう一部のカードは使えないようなバイアスがかかってしまっている人もいる、という話です。
縛りというなら縛りなのでしょうが、あまりそういう自覚も無く、身の丈に合ったカードプール調整という程度です。リストのような形で明文化していないのでひどく恣意的・ワガママなものではありますが。

ワガママついでに、そういうパワー帯に属する方であるほうが私個人は対戦しやすいし、私を相手していて楽しめるのではないかな、とか思ったりします。
そもそも難しい話ではなく、「お遊びの遊戯だし誘発とか永続は減らしとこ」の感覚の延長に過ぎません。
勝ち負けを追及する遊戯を否定するつもりは毛頭ありませんが、その他方、「カジュアル」という言葉の裡にはこんなことを考えている連中もいるのだということを、なんとなく共有しておいてもらえると私としては幸いといいますか、有益です。

今年はそういう発信が多少なりできるとよいな、と思っています。



ところでこういうカード出してカジュアル遊戯の名目にしてねって考えてる運営はマジでわかってないですね
超重武者と同じくらいわかってない






ちなみに例に漏れず私も今年の目標をいくつか考えました。遊戯関係ない話がほとんどなのでここには特に挙げませんが、とりあえず今年も週1構築はぼんやりやってみようかなと思っています。
加えて、ブログの更新頻度を多少増やしたいなと。
正味やりたいですねと口だけで終わっている項目があまりに多すぎてどこから消化していくべきなのか自分でもわからないのですが間違いなくブログ更新はそのひとつですし(どれだけ書いてないかは冒頭触れた通りです)、それなりの年月やっているブログを現行で運用していると言い張るためにも投稿は必要ですし(これを言うのも何年目かわかりませんが……)。
何より年末、自分のような拡散能力の無い人間がネタを溜めておくことがいかに無意味なのかを痛感したというのが大きいです。私程度で考え付くことならネットの集合知で必ず補われそうなものですしそちらのほうが快く受容されそうなものですしね。
やるなら細く長くとは思っていますが、どうせ自己満足なのだから体裁気にするだけ損。
なんか同じような理由で同人も続ける辞めるみたいな考えしてなかったっけか


まあ言うだけタダらしいですからね。本年もよろしくお願いいたします。