悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

雑記「初動の話」

前回のデッキ紹介に若干加筆しました(その他候補カード欄)のでよろしくお願いします。

今回は日記です。





先日某所でデッキの組み方といった感じの題目でお話をされているのを耳にする機会がありまして、
「まずやりたいことを決め」「しっかりした初動を選んで」「相性の良いカードを探し」etc.
みたいなことが言われており、まあこういう話題の鉄板だよなと思いつつ聞いていたのですが、ついぞ今朝がたこのくだりを思い出してふと思ったことには、


私デッキ組む時に初動意識したことほとんど無いな


という感じだったのでこれについてメモしておきます。


※あくまでも個人的な考えの走り書き・自分のやり方の自己分析のまとめであり、これに沿わない考え方を否定するものではないことを予め明言いたします。



○そもそも構築の発端に序盤の発想が無い

何だこいつ大丈夫か?

だいたいの自分のデッキを見返して思うことですが、デッキエンジンから草案を作ったことがほとんどなく、つまりそこに早い段階で向かおうとする意識もあまりなかったということです。
またざっくりとした戦い方・回し方のプランから外堀を埋めていく形の構築も少ないので、序盤はこうやって戦うところから始める、というような考え方もほとんどしたことがありませんでした。

じゃあどうやってデッキ組んでるんっていうのは組んでないっていうのはともかくまた別な話なので詳細は省くとしても、大抵【このカードとこのカードを組み合わせたい】や【このカードを使いたい】のシンプルな発端から枝葉を伸ばしてシナジーを積んでいく格好になっているため、自然と中盤~終盤メインに考えがちになっているのだろうと思います。
直線的というより平面的というか。余計わかりにくいですね……


○初動を考えること自体のパラドクス

と勝手に呼んでいるものがあり、何かというと、【私は良いゲームがしたいのであって良いゲームにするためには序盤から順調に自分のプランの施工を進めたいと思うし極力何もできないまま負けるのは避けたいものであり然らば初手からなるべく有意義な動きができるに越したことはなく詰まる所初動を安定させることは大事である】という意識自体には大いに頷けるところがある一方、ではそれを突きつめてみると『初手で成果を上げる』ことに目的がすり替わり、どこかで【先攻でより相手よりも先んじてアドバンテージを獲得する】、ひいては【相手が何かするよりも先に盤面を作りその上でさらに追随を許さないために妨害を敷く】、俗に言うところの「蓋をする」感覚、早い話が『先攻制圧』になってしまうのではないか、という懸念があって、しかもこれは『最も硬い盤面とは相手ライフをゼロにすることである』の理念に則るともう一段階進んだ『先攻ワンキル』にもなりかねないものと思われ、いやいやそもそも私は良いゲームがしたいのであって、という前提で話を始めた以上はこれではアカンわけです。
初手に意識が傾倒しすぎることで、ゲーム全体が前のめりになるというか、プレイの段階を速めていただけのつもりでゲームそのものの寿命を縮めているような感じに陥ることがあり、矛盾とまでは言いませんが、ただそこにばかり注力していればよいというものでもないような理屈があるなあと思っています。


○プレイ環境の考慮

「絶対ぶっ殺す!!!!!!」みたいなのを叩きつけ合うトーナメントシーンや大会、もしくはそれらに準ずるノリでやっている環境ならいざ知らず、お遊びの遊戯で初手ぶん回しとかやってもクソゲーにしかならなくね?みたいな
あくまで白星目当てであれば当然妨害の少ない最序盤に動き回りたいということにもなりますが、少なくとも自分がよく参加している場所ではそういう空気は薄いよなあという感じです。端的に「浮く」という話でもあります。

まああと手札誘発無いのを良いことに初っ端から悠々とクソ強い動き成立させてそれでやれ安定した動きだの下準備が上手いだの言われてもそりゃあお前って感じですよね(愚痴)
ぶっちゃけ《サモン・ソーサレス》周辺は全部そうだったと思う


○レギュレーション的な不安定さ

強い初動は規制が怖いです。そこに頼りすぎていざ折れた際にデッキの形自体が保てなくなるのが何より恐ろしい。
最近だとインヴォーカーとか大変だったのではないでしょうか。その前のソーサレスとか



●では、初動は蔑ろにして良いのか?

んなわけねーだろアホ

構築の順番的に後回しになっているなというだけのことで、不足を感じた場合には後付けします。あくまでも最適化を目指す姿勢は取っていないとそれはそれで甘ちゃんといいますか。
ただし追加する初動札から取れる別のアクセス先を併せて考慮する癖がつきつつあります。
デッキ枚数はこうやって増えていきます。

毎回同じことやってるな、で終わってしまうとそれは寂しいものなので、しっかりとした初動プランを立てるのであればそれに比肩する大きな目標をデッキに持たせたいよね、という考えは自分の中で根強いです。
初手でそのまま勝ち切るというのもそれはそれでひとつゲームメイクですが、そういうデッキとは自分は良いゲームができないだろうなと思っています。趣味の好き嫌いではなく、単なる相性の良し悪しの問題として。
事実として私は「初手アイスベル効果発動何か」と言われて勝ったことが一度たりともありません。


●初動の作り方

上手い人に聞いてください

目的がはっきりしているデッキであればその方向性に沿って効率よくメインデッキに触っていくというだけの話だと思います。
目的がはっきりしていないデッキだと初手で召喚権を使う初動がダブった時にえらい苦労します(体験談)

何がしたいのかを明確にすることは、特に非トーナメントのカジュアル界隈において、モチベーションのためにも肝要であると感じます。
調整の方向性がまとまらないままいたずらにデッキ枚数だけ嵩んでいくのが何より大変ですしそういう状態で変な勘違いを起こされてちょっと上手くなった気になられるのが見ていて一番キツいので。

幸い昨今デッキに触るカードは各テーマごとにアホほど強いものが支給されているので昔ほど苦労しないんじゃないかと思います。
ネブラディスクが準制限だったことがあるって今の子知ってるのかしら





だから何、ということもなく、とりとめがないですが今日はここまで。