悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

最近のあれこれ

あらためです。なんだかお久しぶりな気がします。
色々あってネット界隈サブカル部門から離れ気味でした。避けるというか控えるというか。察してください(適当)



近況報告というか生存報告がてら最近の出来事についてぼちぼち書いておこうかなと。
概ね愚痴っぽくなる予定なので、そういうのが適切に受容できない方は閲覧非推奨です。






やってないわけではないです。ただ、やっているとも言えない。


現在進行形で発展中のゲームコンテンツは、基本的にそれを追いかける形で参加している人のことを指して「プレイヤー」と呼ぶのだと思います。例えばポケモンでいえば、現時点で「ポケットモンスター金・銀」をプレイしている人のことを指して「ポケモンをやっている人」とはおおよそ言えないでしょう(文脈によりますが)。「HGSS」でも怪しいレベル。それは既にそういった過去のタイトルはサポートが終了しているからであり、お上による管理の手を離れた、あるいはブームやプレイ環境の枯渇した、要するに何らかの形で区切りがつけられて最終更新との互換性の無いものであるためです。
逆に、将棋とか囲碁とかチェスとか、そういったアナログなゲームは、ルールやゲームの構成単位そのものに調整を加える存在が無く、種目として既に完成しているため(囲碁でコミの数字が変わるとかは別として)、どんな時代の参加者をどの視点から眺めても「プレイヤー」と呼ぶことができるのだろうと思います。遊びとしてより普遍的というか一般的というか、特定の版元に依存しない独立な存在です。


これまで遊戯王は、比較的過去の内容や技術が最終更新時点においても応用できる側面の強いゲームであると思っていました。もちろん例えば第1期の初期バニラでも主体に活躍させることができるなどと手放しでは言うことができませんが、しかしカードスペック以上に個人のプレイングや読み、あるいはデッキ構築のアイディアのほうが活きるような、そういったカードゲーム本来の面白さが殺されることなく遊べるものであると考えていました。
「環境を読み、シェアを踏まえ、何をされる危険性があるのかを考えた上で妨害戦略を整え、自分の強みを使って相手を倒す」というものが『競技的なシーン』であるとするならば、「特に明確なメタを捉えず、自分の使いたいカードを使う」というものをよりカジュアルなレベルの環境と呼称できるのではないかと思います。つまり、難しく考えずにデッキを組み、ゲームを楽しむレベルです。個人的にはこのレベルに属する人が大多数なのだろうと思っています。


このカジュアルレベルの中身が変わりすぎました。


というのも、こうした環境に属するプレイヤーは、新弾で登場したカテゴリを純粋に構築し、アニメで登場したキャラクターのテーマを模倣し、そうやってある程度用意されたデッキを疑問無く構築します。そういうプレイヤーが大多数であるわけです。
オリジナルのギミックやコンボを考案してイチからデッキを考える人なんて全体の中で数パーセントと思ったほうがよいと思います。そして自分はこの少数派に属しているタイプのプレイヤーであると思っています。
これまでであれば、この少数派タイプのデッキであっても、前者の一般的なデッキに対してある程度食い下がることができていました。何かしらコンボを決めることができれば。引きが噛み合えば。まだチャンスがありました。まだ試合になりました。相手にデッキやギミックを驚いてもらえるだけの余力がありました。それが楽しみでした。


今はもはやほぼ不可能です。勝負になりません。相手のほうに、構築の不備だとか圧倒的な引きの悪さだとかといったよほどマイナスな要因が無ければ、ゲームが成立しません。
それほど現在のカードプールは強くなりすぎました。旧式のテーマ群ではまともに戦えない、いわんやオリジナルデッキをや、という感じです。歴史の教科書を開いてアヘン戦争あたりの項目を見てみるとよいかなと思います。


実力に差が付き過ぎた理由は言うまでも無くペンデュラムというシステムです。基本的に、スケールが維持されて毎ターンペンデュラムモンスターが現れる限り、それができる側とできない側とでのアドバンテージの違いはもはや比べ物になりません。ペンデュラムモンスターの性能が高いとか低いとかは関係ありません。バニラだろうが低ステータスだろうが「毎ターン出てくる」だけでもう充分すぎる脅威です。その有無だけでゲーム進行の優劣は決します。
かつ、ならばといってスケールを破壊する戦略を取るならば、張られたスケールは一から十まで全て破壊し尽くさなければ意味がありません。意味が無いどころかむしろ被害が増すことにさえなります。スケールに設置されていたPモンスターが、まさに破壊してもらったことによって、その後に新たに行われるペンデュラム召喚の際の頭数を増やすことになる。
割るのであれば、魔法罠除去を充実させてスケールを健全に維持させないか、割ったあと間を置かず即殺するか、のどちらかでなければならないことになります。そしてデッキにそれだけの用意をしなければならなくなったら、自由に使える枠などもう幾許も残されてはいない。


ペンデュラムがそんななのでそれに追随して他のテーマも負けじと性能を高めることになります。
結果現れたのが9期のカードたちであるわけです。
インフレーション、と一言で簡単に言いますが、ペンデュラムというシステムがそれを大きく加速させています。何しろ召喚方法のひとつに加えられるほど大きな要素なのだから。しかも戦略的にあまりにも大きすぎるのだから。これを無視してデザインはできない。スパーリングの相手にすらならない。


ここまで、「一般的なデッキ」の話をしました。逆に、コンボデッキやギミックデッキと呼ばれるようなオリジナル系統であれば、まだそこまでペンデュラムも脅威でない場合があります。というのも、これらにペンデュラムが採用される際には、Pモンスター自体の枚数が少ない(=半端なスケール破壊にも威力が見込める)場合であるとか、デッキ構築的に事故を免れない場合であるとか、どこかしらで無視できない裏目がある可能性が高いためです。少なくとも私はそう見積もっています。
アイディア系デッキどうしであれば、まだゲームになるわけです。その理屈はこういうところにもあるのかなと考えています。実際、サーチ・被サーチの関係からPモンスターを絞ったデッキを考えるのは存外骨でした。


何が言いたいかというと、もはや「同系列どうしでなければゲームではない」ということです。


競技性を目指したデッキが基本的に同じようなトーナメント意識のデッキと渡り合うべきである、ということは以前からも考えられてきた住み分けの問題であり重要なポイントでもありましたが、それが一段低いところでさらに発生しているように思います。
「ガチではないから」といって【魔術師】や【マジェスペクター】や、あるいは【RR】などを使われても、基本的に別ゲーであるため少なくとも私のようなタイプにはどうしようもない事態になることが大抵です。「ガチでない」ことは「ファンである」ことを意味しはしない、ということもまたかなり昔からたびたび生じる問題であったと思いますが、遊戯王というゲームそのもののインフレに伴ってさらに厄介になってきているような気がします。


逆に、「同系列どうしであれば」ゲームになります。親しい身内であるとか、あるいは動画などのオフであるとか、オリジナルな非環境デッキを中心に持ち寄って集まっている、ということが何かしら踏まえられた上で、一種合意の下でプレイするのであれば、条件にしろデッキパワーにしろ概ね近しいものになるはずであり、おそらくはゲームとして成立するはずです。
というか、もはやそういったコミュニティ内でしかゲームはまともに成立しないのではないかとさえ思っています。


ゲームが成立しない問題を解消するためのもう一つの手段は、自分もまた最新のパワーカードを使う、ということです。
しかしそれは概ね難しい。というのも、私のように以前までの価値観でカードを評価するタイプにとって、9期のカードはあまりにもオーバーパワーすぎて見えるためです。ぶっ壊れていて、破綻していて、こんなものを使って何が楽しいんだ、と思ってしまうし、こんな「上等な」カードであればもうトーナメントでしか使えないだろう、自分のガラクタめいたトリビアデッキのために使っていてはポテンシャルを充分に発揮できないか、あるいはこの1枚のポテンシャルだけでデッキを支配されてしまうだろう、とかなんとか、色々難しく考えてしまうわけです。例えば《海皇子 ネプトアビス》あたりなんかはまともな【海皇】以外で使うことができる気が到底しません。
加えて、最近のデザインの特徴として、「選択肢を狭める」ことをデメリットとして設定しているケースが見られることも非常に不満です。【クリフォート】や【彼岸】などを見てみればわかりやすい。「その他のテーマを混ぜることがどうしようもなくデメリットでしかなく、そのテーマ内で固める以外に運用のしようがない」ということは、パワーバランス調整の代償のつもりが逆効果、そんな連中は使いたくない、一かゼロかでなければデッキにならないならそんなものゼロでいい、となってしまう。


結果、「自分も9期カードを使う」選択はかなりの確率で退けられます(「9期=何から何まで壊れ」とまでは言いきれませんし、実際に新しいカードでデッキを組んでいないわけではないので「完全に不可能」とは言いません)。
これは、自分の中の価値観が未だに旧態依然で進歩していない、そのせいで新しいカードを受け入れられないのが原因である、とも言えますし、もちろんカードデザインが雑すぎるのがいけないとも言えます。どっちもどっちです。お互いがお互いを悪者に思うだけのこと。


で、何が言いたいかという話でしたが、結局ご覧のように「同系列プレイヤーどうしでしかゲームにならない」わけです。
で、自分がプレイしている環境を見返してみると、最終更新に乗るようなプレイには程遠い、新しいカードにはほとんど触れていない、1枚1枚を積み重ねるデッキや発案しかしていない、テーマデッキは組めない、それに匹敵するパワーを持つデッキが組めるわけでもない、誰かを驚かすようなコンボも思い付かない、それで勝てるわけでもない、何が楽しくてカードゲームをやっているのかわからなくなりつつある。
自分が遊戯王をプレイした履歴を思い返してみれば、昨日一昨日と自作のワンデッキデュエルに興じたのがめっちゃ楽しかったなあとか、そんな程度です。


最初の話に戻ります。最終更新についていけない参加者はプレイヤーと呼べるのかどうか。


そういう意味で、私は「遊戯王をまだやっている」とも、「もう遊戯王をやっていない」とも、どちらともつかないギリギリの状態にあるのではないか、というところです。私がやっているこれは本当に遊戯王なんだろうか、もし今出回っているもののことを指して遊戯王と呼ぶのであれば私の手元にあるこれは何か遊戯王カードに似た別の厚紙遊びなんじゃないだろうか、とか時々思います。
強いテーマが現れ、それに追いつくためになお強いテーマが出る。魔改造と揶揄される超絶強化を受けたカテゴリだけが市民権を獲得し、そうでないデッキはポテンシャルの時点で既に負けている。インフレに対抗するためのインフレを、むしろ意識的に加速度的にお上はやっている。そういう様子を指して「派手なデュエル」だとか「強力なモンスター」だとか、あまつさえ「エンタメ」などと称するのであれば、もうどうでもいい。
私の中では現状「遊戯王勝手にやってろモンスターズ」と呼んでいます。


以上、夏の間実家に帰省していて、身内の【マジェスペクター】にまったくもって手も足も出なかった弱小プレイヤーの戯言でした。
まだまだ最近のテーマに個別に言いたいことは山ほどあるんですがね。





○制限改訂予想とか


上記の内容を書くだけあってというのか、不満点が大量にあるわけです。ペンマジもコールもジャグラーもヒグルミもネプトも龍騎もディーヴァも推理ゲートもミストもダークロウもアライブもシュリットもリリーサーもガイドもプトレもノーデンも何もかも規制かけちまえボケがっていう感じです。


また落ち着いて考えがまとまってきたら別記事で書くかもですが、とりあえず出方を伺う姿勢でいます。





○その他近況報告


・帰省

けっこう長いこと帰省していました。
実家では主に溜まりに溜まった2500件近い未読メール(大半がツイッターの通知)に目を通してすべて個別フォルダーに分別するという作業に没頭していました。
この技術活かした職をください



・イベント系

秋季例大祭の参加申し込みはしていません。一般参加さえ怪しいです。
おそらくその時期は屍と化しています

夏コミには知人を派遣して1冊だけ買ってきてもらいました。
ウェブ上で少し絡みのある方の個人誌でしたが、未だご本人に報告できずにいたりします(



・ADS

最近のプールに対してあーだこーだ言いましたが、それとこれとは別として、海外版ADSを導入しました。サーバーにはほぼ潜らず、もっぱらAI相手の一人回しツールとしてしか使っていませんが。
まだまだ操作が慣れない状態ですが、hamachi無しでも対人対戦ができるようになったようなので、もしかしたら今後時間と機会(とデッキ)がある時には対戦相手を募集するようなことも無くは無いのかなとか思ったりなんだり。なにぶん同レベル相手とでしかゲームにならないわけですからね



・東方

おととい「紺珠伝」を買ってきました。ついったに顔を出さなくなった理由のひとつはネタバレを避けたかったからです。
今回は実況を作っている暇は無さそうなので、クリアしたらブログで報告するとか、その程度にしようかなと考えています。輝針城実況はどうなったのかって?ふふふふふ

また、同じくおとといから「幻想人形演舞」をプレイし始めました。まだまだ序盤ではありますが、こちらも要領を掴んできたらどこかで話のネタにしたいなあと思っています。こいしちゃんがかわいい。
こいしちゃんがかわいい。

FELTの新譜が池袋とらのあなでCD売上5位に入っていて感動しました。まあ買ってないんですが(
最近はちらほらと良いアレンジサークルを探したり、カラオケに入っている東方曲のレパートリーを増やしていこうと画策していたりしています。



・WCS2015

ぶっちゃけ環境がどうこうとか最近のカードがどうこうとかいうより、やれ転売だ窃盗だマナーがどうこうとかいう、遊戯王プレイヤーの胸糞悪い噂が流れてくるほうが億倍辞めたくなります。マジで勘弁してくれ

誘いを受けて決勝戦のADS再現動画を作ろうとしたのですが1本目を作った時点で力尽きてます。需要があったら言ってください。がんばります。



・艦これ

イベントは全然やっていませんでした。狂ったようにキラ付けに勤しむ夏を過ごしました。
もうじきプレイ2周年なのですが、いまいちピンと来ない。



ニコニコ動画のプレミアムアカウント

が更新されていないのは金欠だからです(爆笑)
人形演舞の枠とかやってみたくはあるのでたぶんそのうち更新しますたぶんそのうち



・夏アニメ

前クールと打って変わって全然見てません。のんのんびよりシンフォギアとニンジャスレイヤーとがっこうぐらしわかばガールズとシャーロットくらい。

思ったより見てました。



・こいしちゃん

がかわいい





○今後のこととか


久々の更新なのに不穏なことを書いたかもしれませんが、一般的な意味で遊戯王やってないというだけのことで、今後も特殊な環境下でのプレイ自体はやっていくのだろうなと思います。あるいは開き直って9期カードでもぶん回せる日が来るのかもしれません。知りませんけど。
まあそんな金は無い。

ADS動画の解説を書き切るくらいまではこのブログも存続すると思いますので、遠巻きに眺めていていただければ幸いです。
ついったに顔を出す頻度は意識して下げていく予定です。

心身と生活に余裕ができたらぼちぼち復帰していきたいと考えています。そんな日が来ると良いですね(適当)