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「遊戯王ADS 新たなる小ネタ集 その14」解説(前半)

ADS動画、「第14回」の解説&補足&裏話です。






↑動画はリンクからどうぞ(要ニコ動アカウント)



○動画概要:制作背景について



テーマは「もろもろ」=「特に無し」でした。第5回、第10回に続きシリーズ3度目です。
特にこの回は最終回直前だったこともあり、思い付いたネタ、ストックしてあったネタをここぞとばかりに大量に放出しています。
特に《アルティマヤ・ツィオルキン》や《たつのこ》など、当時比較的新しめだったカードが目立っている印象。


動画時間を調整する目的も兼ねて3部構成になっていますが、そんなに内容が区別されているわけでもなかったり。
基本方針はとにかくネタを出し切ってしまおうというスタンスでした。



○動画概要:内容のポイントについて


動画内にも書いた通り、
前半パート:「短め」=少ないカードで成立していたり、手数が少なかったり、シンプルな内容
中盤パート:「二面性」=同じデッキ、同じような採用カードで別のパターンの展開ができることを示す内容
後半パート:「長め」=擬似ループ含むループ系、あるいは手数が多い内容
という程度の緩いカテゴライズがあるので、これを踏まえて見ていただくとノリやすいかなと思われます。


「14回」なので、動画時間を「14分14秒」にし、3月「14日」の「14時14分」にアップロードしました。



○解説&裏話


全部で30個もあるので、さしあたり「前半」パートと「中・後半パート」でページを分割したいと思います。
文字数制限に引っ掛かるのが怖いのと、単に一記事が長すぎると読みにくくなる危険性があるので。


後半部分の解説は後日。


151005 微妙に加筆訂正


1:【ギブテシロッコ


【解説】
《BF-暁のシロッコ》を召喚し、《BF-突風のオロシ》を特殊召喚。オロシを対象に《ギブ&テイク》を発動して別のシロッコを送り付けつつレベルを上げ、《レベル・スティーラー》と合わせて《BF-アームズ・ウィング》をシンクロ召喚
このアームズウィングにシロッコ効果を適用して攻撃力を上げ、《ダークゾーン》《BF-アンカー》も加えてワンショットキルに届く貫通ダメージを目指しています。

【補足】
要は「シロッコの攻撃力上昇は相手場のBFも参照する」というネタでした。
特に《ダークゾーン》は守備を下げつつ攻撃を上げるため、貫通ダメージの上昇を狙うにあたり二重に便利です。

【補足2】
《BF-アンカー》は蛇足ではあるのですが、シロッコ効果発動後は他のモンスターの攻撃が止まることや、ワンショットの様子を動画にしたかったというような理由から、併用しても特に不自然ではないだろう、という判断で使っています。

【裏話】
「テーマ無し」回恒例の「冒頭でさらっとワンキル」するネタでした。
ただそれよりも尺が完璧だったので作っていて感動した記憶があります。大事ですね。




2:【星邪幻獣機シンクロン】


【解説】
以下の内容を組み合わせています。

・《幻獣機ブルーインパラス》+《星邪の神喰》
幻獣機トークンを生成しつつ《リバイバルゴーレム》を落として展開しています。

・《ジャンク・シンクロン》+《モノ・シンクロン》+幻獣機トーク
モノ・シンクロンのテキストは効果外のものなので、効果が無効になっていても適用されます。
レベル3の機械族であるトークンと合わせて《フォーミュラ・シンクロン》へ。

・《ゾンビキャリア》+《薔薇の妖精》+《フォーミュラ・シンクロン》
《薔薇の妖精》をトップに固定し、《フォーミュラ・シンクロン》によるドローから特殊召喚に繋いでいます。

最終的にシンクロモンスターが3体並ぶことから《シューティング・クェーサー・ドラゴン》に到達しています。

【補足】
もちろん《パワー・ツール・ドラゴン》で《降格処分》を確定サーチするというのはデッキ構築的にやや無理のある部分なので、他の着地点を探すほうが無難といえば無難です。
ここまで消費多くクェーサーが立ったところで何になるの、という感じもなくはないので。

【裏話】
「星邪を使ってクェーサーを作る」という目的のために考えたネタだったような気がします。
無理矢理な部分があるのはそのためかと。

【裏話2】
元々は《薔薇の妖精》トップ《エッジインプ・シザー》蘇生から《黒薔薇の魔女》を召喚してドロー→展開という発想がありました。
《魔王超龍ベエルゼウス》まで一手で行ける!と思っていたのですが《黒薔薇の魔女》の効果は自分場に他にモンスターがいない時に発動する効果だったため、あえなくボツとなりました。




3:【星邪素早い幻獣機】


【解説】
《幻獣機エアロスバード》効果でトークンを生成しつつ《星邪の神喰》を発動させ、《素早いアンコウ》を落として「素早い」モンスター2体を展開。
その後トークンに《ナチュラル・チューン》を発動してチューナー化させ、《浮鵺城》をシンクロ召喚
《幻子力空母エンタープラズニル》に《ダイガスタ・フェニクス》を適用して攻撃していきます。

【補足】
「幻獣機+幻獣機トークン+ナチュラルチューン」という組み合わせが元となっています。幻獣機が高レベルになるので高レベルシンクロが狙えるという話。
エアロスバード(☆6)+幻獣機トークン(チューナー)の組み合わせならば、条件の厳しい《幻獣機ヤクルスラーン》を出すこともできます。

【補足2】
《星邪の神喰》からは、そもそも《浮鵺城》で釣り上げたい「☆9モンスター」自体を落とすことも可能です。
というか元々は星邪でハネクリを落としていくネタでした。アンコウは別の選択肢として有力だったので、動画ではより派手なこちらを採用しています。

【補足3】
エンタープラズニルが風属性なのでフェニクスの恩恵を受けられる、というネタなのですが、動画ではアンコウから《素早いモモンガ》を展開できているため、フェニクスよりも《No.64 古狸三太夫》を出した方が、盤面に残る打点は高くなります。
フェニクスはアンコウから《素早いマンタ》など獣族以外の「素早い」モンスターを展開した際により有効です。
ちなみに「プラズニル+フェニクス」は「第9回」でも取り扱ったネタだったりします。

【裏話】
「星邪+幻獣機」ネタが続きました。特に狙ったわけではなかったのですが。
1つ前の「トークン」回でほとんど幻獣機トークンを扱わなかったことからネタが溜まっていた感があります。




4:【ヘイズウェポン】


【解説】
《ゾンビキャリア》効果でデッキトップを《ライトロード・ビースト ウォルフ》に固定し、《陽炎獣スピンクス》の効果を確定で使えるようにしています。
スピンクス効果からは《ZW-阿修羅副腕》を蘇生し、展開したウォルフとゾンビキャリアでレベル6シンクロ、スピンクスと合わせてランク6エクシーズ=《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》へ。
結果、「ビヨンド+阿修羅副腕」を揃えています。相手攻撃力0のモンスターに攻撃力4000で2回攻撃して8000ダメージのワンキルに到達する組み合わせです。

【補足】
「レベル6シンクロ」の部分には《獣神ヴァルカン》を使っています。
スピンクス召喚補助のための《陽炎柱》、ウォルフをサーチする《炎舞―「天キ」》がともに永続魔法であるため、効果の成立が容易です。

【補足2】
阿修羅副腕は手札からビヨンドに装備することも可能なので、素引きしていた際にはスピンクスから別の炎属性モンスターを蘇生するのも有効です。
また、レベル6連打ができるのであれば《永遠の淑女 ベアトリーチェ》で阿修羅副腕を落としてしまう戦略もとれそうです。《陽炎獣ペリュトン》だとか「聖刻」系を使うならば視野かも。

【裏話】
スピンクスが「炎属性を蘇生できるレベル6」ということで、「阿修羅副腕を蘇生できるビヨンドの素材」と読み替えました。
いわゆる「阿修羅ビヨンド」自体は有名な組み合わせですが、ヘイズビーストを絡めて自分なりにルートを考えてみた、といったところでしょうか。

【裏話2】
歌詞の「希望という文字を」に合わせてビヨンドを使っています。
さすがに露骨すぎたか。




5:【セイバー反目未来皇】


【解説】
以下の内容を組み合わせています。

・《魔界発現世行きデスガイド》→《FNo.0 未来皇ホープ
デスガイドns、《エッジインプ・シザー》ss、ガイド+シザー=《発条空母ゼンマイティ》ss、ゼンマイティ効果シザー外して《ゼンマイシャーク》(or☆3ゼンマイ)ss、シャーク効果レベルを3に変更、手札1枚デッキに戻しシザーss、シザー+シャーク=《M.X-セイバー インヴォーカー》ss、(インヴォーカー効果《X-セイバー アナぺレラ》ss、)マイティ+インヴォーカー=未来皇ss
要するに「ガイド1枚+手札コスト1枚」から未来皇を出す流れです。

・《FNo.0 未来皇ホープ》+《反目の従者》+《セイバー・リフレクト》
反目の従者を装備させた相手モンスターを未来皇で奪い、ダメージを受けたことでセイバーリフレクトを発動、ダメージを回復・反射し、奪ったモンスターで攻撃後にさらに反目の従者によるダメージを与えています。
セイバーリフレクトの発動条件は先のインヴォーカーから「X-セイバー」をリクルートしておくことで満たすことができます。

・《FNo.0 未来皇ホープ》+《ソード・マスター》
未来皇は「相手モンスターを破壊しない戦士族」であるため、ソードマスターの特殊召喚条件を満たすことができます。
追撃に便利なほか、インヴォーカーで呼んだX-セイバーがエンドフェイズに自壊してしまう前にメイン2でシンクロに利用してしまえることが利点です。

【補足】
全体的に「未来皇を活かす」ことを考えたネタとなっています。
手札の《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》は、同じく未来皇とシナジーするカードという名目です。
インヴォーカーにも対応しているのが強みですが、守備表示でリクルートされるため、その場合は別途表示形式変更カードが必要になります。

【補足2】
《セイバー・リフレクト》の効果の一環として2枚目のリフレクトを手札に加えています。
《反目の従者》が相手モンスターに装備されたままなので、そのモンスターが残っていて「X-セイバー」モンスターの供給ができれば、次ターンにも全く同じ動きをすることができます。
ソードマスター利用のシンクロで《X-セイバー ウルベルム》か《X-セイバー ソウザ》を作っておくと便利かもしれません(場持ちが不安ですが)。
もちろん《ガトムズの緊急指令》あたり持ってきておくのも充分強力です。

【補足3】
ソードマスターを活かすために《緊急同調》を使うことも考えました。
未来皇で奪った相手をシンクロ素材に……となるとさすがに不確定すぎですが。ベルナーズファルコンあたり追加すればできないこともなかったりするんだろうか。

【裏話】
歌詞の「こっち向いて」の部分でコントロールを奪っています。

【裏話2】
ホープ系統のネタが続いています。これは多少意識したような。
未来皇をホープ一派にカウントするかどうかは人によるような気もしますが。




6:【連撃シノビ帝】


【解説】
以下の内容を組み合わせています。

・《マジックアーム・シールド》+《帝王の連撃》
マジックアームで相手モンスターを奪って壁にしたのち、返却前にそのままリリースしてしまう流れ。
特に《邪帝ガイウス》や《風帝ライザー》ならばさらに相手カードの除去が可能です。

・《くず鉄のかかし》+《王家の神殿》
かかしを1ターンに2回発動する組み合わせです。
《悪シノビ》との相性の良さを強調しています。

【補足】
動画には出ていませんが、《トゥルース・リインフォース》で《悪シノビ》と《三連星のトリオン》を出し分けるのが元々の狙いでした。
最近では《天帝従騎イデア》を呼び込めることで注目されているカードでもあるので、もう少し「帝王」系と合わせることは考えられそうです。

【補足2】
《悪シノビ》を使う場合、相手の取るアプローチとして、モンスターを複数体並べてこちらの攻撃妨害の数を上回ってくる、というものがあります。
これにより、《マジックアーム・シールド》を通常よりも使いやすい意味は多少あるのではないかなと思っていたり。

【裏話】
かかし+神殿は王家の神殿がエラッタ緩和された際に考えたものでした。
正直あそこまで反響があるとは思ってもみませんでしたが(




7:【たつのこスペルビア】


【解説】
手札のモンスターもシンクロ素材にできる《たつのこ》の性質を利用し、《シンクロキャンセル》とコンボさせています。
特に墓地からの特殊召喚に成功した際に強烈な効果を発揮する《堕天使スペルビア》を用いて、大型な展開に繋げています。

【補足】
「シャドール」が混じっているのは、スペルビアで釣り上げてシンクロに向かえる「☆8天使族」をエクストラデッキから用意するため、だったような気がします。
ネフィリムが禁止になったため、現在では不可能となっています。

【補足2】
《たつのこ》シンクロ召喚には《神秘の代行者 アース》が便利です。《マスター・ヒュペリオン》を使える強みがあります。
相方の「☆1」モンスターは動画では《ジェスター・コンフィ》を使いましたが、その他《煉獄の氾濫》のトークンなどが有用です。

【参考】
同様のギミックを実践されている動画がありますので、参考として紹介させていただきます。

【裏話】
ジャンフェスで手に入れた《たつのこ》3枚(自慢)を何かしらに使いたいという発想でした(
ちょうどスペルビアも値下がりした時期だったので思い付いたということだったのかもしれません。




8:【ジャックポットワンフー】


【解説】
王虎ワンフー》を相手場に送り付け、《マジカルシルクハット》+《聖なる輝き》で《ジャックポット7》を「表側表示で」特殊召喚
相手ワンフーの効果で破壊されることで特殊勝利の条件を満たしていきます。

【補足】
その他「相手によって破壊された」際に発動する魔法罠カードの効果も狙って使っていくことができます。
アーティファクトの神智》などが該当します。

【裏話】
完全に一発ネタです。聖なる輝きはまだしもシルクハット2枚はさすがにご都合主義。
元々は13回おまけの「送り付け」ネタとして考えたものだったような気がします。




9:【鉄壁バーサークディオス】


【解説】
《王宮の鉄壁》を発動し、《究極封印神エクゾディオス》を特殊召喚。攻撃宣言時に《トリック・デーモン》を墓地へ送り、効果で《デーモンとの駆け引き》をサーチし、エクゾディオスが自爆して墓地に送られたことをトリガーに発動。
《バーサーク・デッド・ドラゴン》を、手札消費2枚で出していく流れです。

【補足】
エクゾディオスの特殊召喚のために、墓地にモンスターが1体は必要になります。【竜星】など、墓地からデッキに戻すことが戦略的に有効に働くデッキと相性が良い部分です。
動画では《王宮の鉄壁》適用下であることを強調するために《バトルフェーダー》を墓地に送り、このコストに充てています。

【補足2】
バーサークデッドドラゴンの威力を高めるために《ナイトメア・デーモンズ》を併用しています。
動画ではエクゾディオスのためのコスト調達も兼ねています。
駆け引きともども《トリック・デーモン》でサーチが利くこともおなじみの組み合わせ。

【補足3】
手札の《ギミック・パペット―シャドー・フィーラー》もまた、《王宮の鉄壁》意識のモンスターです。エクゾディオスで落とす意義があるモンスターとして捉えました。
《スピリットバリア》はエクゾディオスの自爆特攻を意識する場合にあると便利かと思いました。

【補足4】
本来ゲームから除外されるエクゾディオスですが、墓地に落ちることで《悪夢再び》によるサルベージを狙うことができるようになります。
この時《トリック・デーモン》も一緒に回収することができ便利です。
余談ですがエクゾディオスの効果は手札からでもモンスターを落とすことができるため、落としたいモンスターを素引きしてしまっても問題が無い強みがあります。

【補足5】
鉄壁発動によって自己再生した《光竜星―リフン》が除外されなくなるあたりも含めて【竜星】とのシナジーが際立ちます。
そういうデッキを作りたいなと思い続けていたりします。

【裏話】
鉄壁に強く依存するコンボなので一発芸といえばそうなのかなと思わないでもないです。
こういった、少ない枚数で成立するコンボが最近は気に入っていて、ゲームを成立させるための戦力を別途採用できる余裕があることは大事だなと思わされます。




10:【音響風林火山


【解説】
《音響戦士ギータス》召喚時効果で《音響戦士ドラムス》を特殊召喚し《地獄の暴走召喚》を発動。
3体並んだドラムスの属性を「炎」「水」「地」に変えることでギータスの「風」と合わせて《風林火山》のための4属性が揃います。
伏せ除去ののち、ギータス+ドラムスで《アクセル・シンクロン》をシンクロ召喚、レベルを「8」にしてスティーラー×2から《霞鳥クラウソラス》2体をシンクロ。相手モンスター2体を攻撃力0にしてから《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の連撃でワンキルを狙います。

【補足】
《アクセル・シンクロン》のレベル上昇に使っている《ジャンク・シンクロン》もまた、ドラムスを暴走させるために有効なカードです。

【補足2】
手札の《精霊術師 ドリアード》は、言わずもがな《風林火山》と最も相性の良いカードです。
「音響戦士」のローレベルシンクロ能力を使って《虹光の宣告者》を繰り出していくことで召喚が狙えそうです。

【補足3】
もちろん《風林火山》はどの効果を使っても有用です。
もっとも、ハンデスとモンスター破壊は相手ターン中に使いたいかなとも思うので、場に4属性を残したままターンを渡してもそこまで強くないドラムス暴走の流れとはそこまで合わないのかも。

【裏話】
BGMギターソロ直前の「キメ」の部分が画面と綺麗に合致し、制作していて非常に気分が良かったです(伝わりにくい)

【裏話2】
風林火山》が相手場のモンスターも参照することを完全に忘れていました。コメントで指摘を受けて驚いていました。
そう思うとギータス+ドラムスだけでも相当条件が楽になったりするんだろうかと思ったり思わなかったりです。



11:【ファイナルワイアーム】


【解説】
《スケープ・ゴート》+《フュージョン・ゲート》で《始祖竜ワイアーム》を融合召喚、これを《強制転移》で送り付けて自分の場からどかしてさらにもう一度《始祖竜ワイアーム》を融合召喚
ワイアームでワイアームに攻撃をする際に《決戦融合―ファイナル・フュージョン》+《ダブル・アップ・チャンス》のコンボを決め、2700+2700+2700=8100ダメージを与えてワンキルに到達しています。

【補足】
ワイアームは自分場に1体しか存在できないため、相手場に送りつけてからでなければ2体目の融合ができないので注意が必要です。
あるいは《ヒーロー・マスク》で名称を変更することによる回避も一応可能です。

【補足2】
要は相手場に融合モンスターを立たせて能動的にファイナルフュージョンを撃っていこうというネタなので、手段は必ずしもワイアームに限りません。
ダブルアップチャンスまで狙わないならば守備表示送り付けでも問題無いので、《ギブ&テイク》あたり使うのが無難かも。

【補足3】
ファイナルフュージョンで大ダメージを受けるため、それで自分ライフが0になってしまうことのないように注意。
逆にこれを活かし、ワイアームではなく《DDD神託王ダルク》を使えば自分ライフを一気に回復しながら相手だけに大ダメージを与えることができます。
《DDネクロ・スライム》《DDスワラル・スライム》あたりの登場からかなりダルクを出しやすくなっているので、狙う意義はありそうです。

【裏話】
元々は第9回おまけ「ワイアーム」パートで使う予定のネタでした。あちらで使われなかったのは単に忘れていただけのことです(
その次の10回「テーマ無し」回で使おうとしていてこちらでも忘れて(
第13回おまけ「コントロール」でも使えそうなネタでしたがそちらでも忘(




12・13:【タンホイザーツィオルキン】


【解説】
タンホイザーゲート》を使って《アルティマヤ・ツィオルキン》を出す手段の模索です。

12:
《魔界発現世行きデスガイド》から《クリエイト・リゾネーター》をリクルートしてタンホイザーゲートへ。
手札消費2枚でツィオルキンを出していきます。デスガイドの「シンクロ素材に使えない」制約も踏み倒し。
動画では「リゾネーター」モンスターに寄せることを強調する意味も込めて《スカーレッド・カーペット》発動に繋げ、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》から《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》まで展開しています。

13:
《太陽の神官》を特殊召喚し《青き眼の乙女》を追加、この2体でタンホイザーゲートを発動。
乙女が対象に取られたことで《青眼の白龍》を出しつつ、ツィオルキンに繋がります。

【補足】
タンホイザーゲートを使う場合の他の候補としては、
・《シンクロン・エクスプローラー》→《クイック・シンクロン》or《ドリル・シンクロン》
・《クレーンクレーン》→《BF-隠れ蓑のスチーム》or《ガスタ・ガルド》
・《デブリ・ドラゴン》→「非チューナー」「攻撃力500以下」「ドラゴン族」モンスター
・《ドラゴラド》→《ラブラドライドラゴン》
・《ブラック・ボンバー》→「☆4・闇・機械」「攻撃力1000以下」モンスター
・《ダーク・ヴァージャー》→《幻妖種ミトラ》or《ナチュル・ローズウィップ》
などが一手でツィオルキンに繋がるカードとして挙げられそうです。

一枚からでの成立にこだわらないのであれば、《六武衆のご隠居》+《六武衆の影武者》だとか、《レッド・リゾネーター》+悪魔族だとか、色々な組み合わせが考えられます。

【補足2】
「13」側のルートでツィオルキンから出すドラゴン族シンクロモンスターを「☆8」にしている場合、青眼とのR8エクシーズが可能です。
この時ツィオルキンの耐性が失われてしまうことには注意。《くず鉄のかかし》などの相手ターン中にセットができるカードとの併用が望ましいです。
あるいは《青き眼の乙女》を《金華猫》で釣り上げてこのルートに入ることで《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》にしてしまうことも一つの手。

【参考】
リアルプールでこのギミックを利用しているので、リンクを張っておきます。
かなりネタ色強めのデッキですが。

【裏話】
ナンバリングを見てわかる通り、同じデッキの2つの動きです。《タンホイザーゲート》を使うならば1つのデッキ内にいくつか組み合わせがあるのがよいかなという考えがあります。
元々は「二面性」を重視した中盤パート用に考えたものだったのですが、尺の都合で前半部分に追いやられてしまいました。

【裏話2】
《スーパイ》《赤蟻アスカトル》も混ぜ込んでゴドウィン色の強いデッキにしていた記憶があります。
もちろんツィオルキンからインティを出しても蘇生制限に引っ掛かるのでそこまでシナジーがあるわけではありません。




14:【レミューリアツィオルキン】


【解説】
《深海のディーヴァ》を通常召喚し《海皇の重装兵》を特殊召喚、召喚権を追加して2枚目の《深海のディーヴァ》を召喚し☆2海竜族非チューナーを特殊召喚
この4体に《忘却の都 レミューリア》を適用することで「☆6」にし、ツィオルキン2体を特殊召喚
さらにカードをセットすることでこの2体が同時に誘発。《ライフストリーム・ドラゴン》と☆8ドラゴンを特殊召喚することで3体目のツィオルキンを出しています。

【補足】
20151001改訂で《深海のディーヴァ》が制限カードに指定されたため、この通りのルートは組めなくなっています。
一応「レミューリアでツィオルキンに向かう」発想自体が潰えたわけではないので、別のアプローチを考えられそうではあります。
特に《粋カエル》のデメリットを踏み倒せるのは大きそうです。

【補足2】
ツィオルキンの特殊召喚効果にターン1の制限が無い、ということが強調したかった側面のひとつです。
☆8ドラゴン2枚を使ってわざわざ3体目を立てに行くのは果たしてどこまで有効なのか怪しいところでしたが。

【裏話】
尺の都合で切れてしまっていますが、本来はこのあと《ザ・カリキュレーター》を出して高攻撃力を活かす予定でした。
手札消費とエクストラ消費、モンスターゾーンの圧迫が凄まじいため、戦略の組み立て方が難しいです。
ディーヴァ2枚スタートといい、総じて一発ネタの感は否めません。




15:【轟雷スカーレッド】


【解説】
《轟雷帝ザボルグ》でシンクロチューナーを墓地へ送り、《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》の攻撃力増強を図ります。
この時《レッド・デーモンズ・ドラゴン》も一緒に墓地へ送ってしまうことで、《ファントム・オブ・カオス》からシンクロ召喚に繋げられるようにもしています。

【補足】
ザボルグのためのリリース確保に《始源の帝王》《薔薇の刻印》を使っています。
本来《始源の帝王》1枚で2体分のリリースにできるため、《薔薇の刻印》のほうはオマケ程度ではありますが。

【補足2】
《薔薇の刻印》《スポーア》《カーボネドン》《ファントム・オブ・カオス》《ヘルウェイ・パトロール》と、《星邪の神喰》を発動できるカードで固めています。
動画では1ターンでザボルグ→スカノヴァまで繋げているためだいぶ無理をしていますが、本来はもっと尺をとっても良い動きだろうとは思います。

【裏話】
攻撃宣言→ダメージ→決着、までの流れがBGMと合っていて個人的に気に入っています。




→後半へ続く。