悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

【サフィラの聖戦士】(ADS、リアルプール)(1/2)

こちらでは遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いいたします。


……ということを言うためにはろくに更新されていないページじゃあダメですね、ということで、新年一発目はデッキ紹介からです。
ちょうど紙で組んでから1年経つので、アニバーサリーな記録の意味を込めて。現状から改善したい点や採用したいカードもたくさんありますが、あえて今現在のものを。
こういうことを前置くからにはめっちゃ長くする予定です。ご了承くださいませ




【サフィラの聖戦士】



イメージ 1


メインデッキ 60枚

モンスター 37枚

ギャラクシー・サーペント
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン
カオス・ソルジャー―開闢の使者―
混沌帝龍―終焉の使者―
聖戦士カオス・ソルジャー×2
疾走の暗黒騎士ガイア×2
覚醒の暗黒騎士ガイア×2
ライトパルサー・ドラゴン
真紅眼の凶星竜―メテオ・ドラゴン
輝白竜ワイバースター
エクリプス・ワイバーン
終末の騎士
デブリ・ドラゴン
巨竜の守護騎士
超電磁タートル
マスマティシャン
ジャンク・シンクロン×3
エッジインプ・シザー
ジェムナイト・ラズリー×2
ジェット・シンクロン
ミラー・リゾネーター
絶対王バック・ジャック×2
エフェクト・ヴェーラー
古聖戴サウラヴィス
姫神サフィラ
黒竜の聖騎士

魔法 15枚

原初の種
増援
テラ・フォーミング
死者蘇生
調律
黒竜降臨
祝祷の聖歌
D・D・R
混沌の場×3
竜の渓谷

罠 8枚

和睦の使者
レッドアイズ・スピリッツ
悪魔の嘆き
鳳翼の爆風
ブレイクスルー・スキル


ジェムナイト・セラフィ×2
えん魔竜レッド・デーモン・アビス
えん魔竜レッド・デーモン
PSYフレームロード・Ω
エンシェント・フェアリー・ドラゴン
レッド・ワイバーン
虹光の宣告者×2
No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー
真紅眼の鋼炎竜
永遠の淑女ベアトリーチェ
ダイガスタ・エメラル



○概要



《聖戦士カオス・ソルジャー》+《竜姫神サフィラ》を軸とした、儀式+上級繰り出し主体のデッキ。
表向きのコンセプトは「サフィラ・聖戦士の各効果を撃ち損じないこと」
実際のコンセプトは「60枚を掌握すること」


色々な経緯を経て【真紅眼】ないし【カオスドラゴン】タッチな形に落ち着いています。
大型がそれなりに入っているので、回った時の勢いはなかなか豪快なものになります。


参考動画1:【遊戯王ADS】神々のゴーストリック占術姫+α http://www.nicovideo.jp/watch/sm28161070
参考動画2:【遊戯王ADS】秘封決闘倶楽部 第壱集 http://www.nicovideo.jp/watch/sm29674060
参考動画3:【遊戯王ADS】秘封決闘倶楽部 第弐集 http://www.nicovideo.jp/watch/sm30266516



○解説



1.デッキができるまで



1-1.はじめに:軸となるカードの性質について


このデッキはともかくも《聖戦士カオス・ソルジャー》と《竜姫神サフィラ》の2枚を使っていこうという一念で構築されています。
そのため、最初にこの2枚の性質を把握しておかなければ何も話を始めることができないということになります。


まずは聖戦士から見ていきます。


《聖戦士カオス・ソルジャー》
効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
「聖戦士カオス・ソルジャー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、除外されている自分の光属性または闇属性のモンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その自分のカードを墓地に戻し、その相手のカードを除外する。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地のレベル7以下の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。


「カオス・ソルジャー」ネーム、高い打点、光属性、戦士族、召喚時の除外効果、戦闘時の回収効果、と、どこを見ても強いことが書いてあるモンスター。ここで大事なのはこの「強さ」というのが「他のカードと結びつく範囲の広さ」であるということなのですが、それはひとまず置いておきます。


効果はどちらも優秀なのですが、それぞれに要求するものが異なっているのが頭を使わされるところ。
(1)の効果は「除外されている光or闇属性を墓地に戻し→相手場カードを除外する」効果。当然普通にただカードをプレイしているだけではカードは除外されることがないため、このコストを自分から用意していく意識が不可欠となります。かつ、威力を増すためには「除外されることに意味のある/意味のある行為をとったら自然と除外される」光・闇モンスターを「再利用」する形を目指さなくてはなりません。さらに、それを踏まえたうえでこのモンスターをフィールドに出していかなければならない。召喚に制限が無いとはいえ最上級モンスター。モンスターがそうそう場に残るものでもない昨今、考えなしに場に出るものではないです。
(2)の効果は「戦闘破壊をした時に」「レベル7以下の」「戦士族を」「手札に加える」効果。ステータス自体は高く、自身からして除去効果を持ち、おまけに墓地に送る必要すらない、というあたりから戦闘破壊という条件を満たすこと自体は難しくなく、問題意識は「何を拾うか」、という側にもっぱら向かいます。特に「手札に加える」処理であることが重視されます。もちろん何であれ1枚手札が増えるのであればアドバンテージなのですが、ここで「墓地から手札に回収することに意味がある戦士族」を拾わなければ、結局はあまり威力を発揮することができないということになります。


まとめると、聖戦士1枚を最大限扱うにあたって、
・どうやってこのカードを場に出力するか
・どうやって有意義に光・闇属性の除外を用意するか
・どのモンスターを墓地から拾うこととするか
少なくともこの3点は確実に考えておかなければならないわけです。ここからさらに、それぞれの項目の関連カードがさらにそれぞれ結びつきを形成していくことになります。
例えば1点目の特殊召喚手段に絞っても、「カオス・ソルジャー」ネームを使うか否か(=要するに《覚醒の暗黒騎士ガイア》の被リリース時効果を利用するかどうか)、使わないならば汎用蘇生札(リビングデッドや死者蘇生等)以外にも召喚手段を講じるのかどうか、と枝分かれしていきます。ガイアを使うならば「暗黒騎士ガイア」サポートは使うのかどうか。汎用蘇生を増やすならば他に有意義な蘇生対象を設けるのかどうか。2点目3点目に関しても同様に広がりを見せます(少なくとも私にはそれが迫られました)。
こうした取っ掛かりの多さが、聖戦士を使う上で厄介なところであり、また同時にリターンを複数の側面からもたらすというメリットでもあり、何よりデッキを深く考える楽しみを与えてくれる魅力でもあると思っています。


さて、デッキレシピを見ていただければおわかりですが、私はこの聖戦士を軸に据えるにあたって(俗に言う「エース構築」でしょうか?)、《覚醒の暗黒騎士ガイア》を採用するタイプを選択しました。


《覚醒の暗黒騎士ガイア》
効果モンスター
星7/闇属性/戦士族/攻2300/守2100
「覚醒の暗黒騎士ガイア」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードがリリースされた場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「カオス・ソルジャー」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(3):「カオス・ソルジャー」モンスターの儀式召喚を行う場合、必要なレベル分のモンスターの内の1体として、墓地のこのカードを除外できる。


これはこれで新たに考えるべき点があります。ガイアの効果は「被リリース時」誘発。つまり何かしらの方法で「リリースする」行為をとらなければもちろん起動ができない。
聖戦士の検討項目に加えてさらに、「いかにしてガイアをリリースするか」を追加することになります。これはほぼ同様にサポートを共有する《疾走の暗黒騎士ガイア》を同時に使う上でも避けられない課題になってきます。当然のことながら。


このリリースの発生のために、まずは安直に「儀式召喚」を選択しました。
ガイアサポートの《混沌の場》が、同時に儀式魔法をサーチする効果も保有していたため、ある意味ではデザイン通りの発想であるといえます。
ただし公式が(おそらくは7+1ないし4+4で)「カオス・ソルジャー」儀式体を特殊召喚することを予定していたであろう点はスルーし、ガイアを一発でリリースできる☆7以下儀式を採用することとしました。


そこで、このデッキ2枚目の軸である《竜姫神サフィラ》の登場となります。


《竜姫神サフィラ》
儀式・効果モンスター
星6/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2400
「祝祷の聖歌」により降臨。
「竜姫神サフィラ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが儀式召喚したターンのエンドフェイズ及び、このカードがモンスターゾーンに存在し、手札・デッキから光属性モンスターが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分はデッキから2枚ドローする。その後、手札を1枚捨てる。
●相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ捨てる。
●自分の墓地の光属性モンスター1体を選んで手札に加える。


サフィラを選択した理由はいくつかあります。
それは「聖戦士を軸にする以上確定で除外戦略が絡むからには《PSYフレームロード・Ω》を確実に使うであろうからそこ聖歌とのシナジーを見出そう」であり、「聖戦士が光属性を構築に取り入れることを要求しているのだから属性共有のモンスターを使おう」であり、「せっかくレリーフを持っているのだから使ってあげたい」であり、「祝祷の聖歌のイラストが明らかに東方地霊殿4面道中だよねハートフェルトファンシーだよね」であり、だったわけです。


さてこのサフィラにも検討すべき項目があります。というか、サフィラが儀式召喚成功をトリガーに1発は最低限効果を発動できることを踏まえてより正確にいえば、「サフィラの効果を起動し続けるために」必要な項目、でしょうか。
もちろん「手札・デッキから光属性モンスターを墓地へ送る」ことです。これも、当然、自然にデュエルを進行していくだけでは満たすことのできない条件になってきます。サフィラの効果トリガーは相手も判定に含めるので多少楽な意味はあるのかもしれませんが、それでもやはり能動的に効果を使っていく意識が必要となります。


このあたりの意識は、当時相手をしていたデッキが、一様に強力なデッキ回転エンジンを搭載していたことを受けて印象付いたことであるといえます。
具体的には《禁忌の壺》だとか《ヴァルキュルスの影霊衣》だとかなわけですが。特に前者


そしてまた、効果を起動するだけではまだ足りません。サフィラの3つある効果のうち2つは自分のカードをカードゾーン間で行き来させる効果です。
よって、ここでもまたカード採択の問題が発生します。「手札から捨てて意味のあるカード」「墓地から回収して意味のある光属性モンスター」を探さなければなりません。


というわけで、ここまでに《聖戦士カオス・ソルジャー》(+ガイア利用)と《竜姫神サフィラ》を軸にする上で考えなければならない点をざっと挙げました。
まとめると、
・聖戦士の出力手段
・聖戦士の出力手段である覚醒ガイアのリリース手段
・聖戦士の除外効果発動のための光or闇の除外工面
・聖戦士でサルベージすることに意味のある戦士族モンスターの用意
・サフィラの効果を起動する手段
・サフィラで捨てて意味のあるカードの採択
・サフィラでサルベージすることに意味のある光属性モンスターの用意
これだけの項目は最低限必ず考慮しなければならないこととなりました。たった2枚を考えているだけでこのざまです。


斯様に考慮すべき点が多いため、このデッキでは没になったネタが非常に大量に発生しています。
この記事では後半部分に記載する予定です。


と、大袈裟に言ってみたとはいえ、よく見ると実はこれらの条件はいくらか重複させて軽減することができます。要するには「墓地アドの意識をメインに据えつつ除外ゾーンやデッキの中身も見ていく」という意味合いが大半であるわけです。
先にも書きましたが、このデッキの意識として、こうした各条件をクリアしながら各ゾーンのあらゆる場所からアドバンテージをかき集め、最終的に「60枚デッキであってもその内容を掌握する」ことを目標としていました。
以下、こうした背景を踏まえて読み進めていただければ幸いに存じます。



1-2.《竜姫神サフィラ》効果トリガーについて


まず特に検討すべきと考えたのはサフィラの側でした。
除外ゾーンと墓地に関与する聖戦士よりも、トリガーの要求がデッキ内にまで及んでいるサフィラを考えるほうが全体的な構築方針を整えやすいように感じたためです。単にこちらのほうが難易度と影響力が高そうだったからともいう。


そもそも、手札から墓地に落ちることをトリガーとして考えるならば、光属性の手札誘発モンスターをただ使っているだけで良いわけです。
発動のために自然と墓地に落ちるそれらをまた拾っていればそれだけでサフィラの効果を使っていることになる。もちろんそれは戦略として有効です。
しかしそれだけでは、このデッキにおいての本来の役目である「デッキを回す」ことには繋がりません。そういう意識を持つならば、デッキからカードを落とすことでトリガーを引き、デッキを掘り進めて有効にカードを回していくべきである。


そういうわけで、なるべくデッキ内から光属性モンスターを落としていくことを意識しています。
構築当初に軸としていたのは《ブリリアント・フュージョン》《絶対王バック・ジャック》《悪魔の嘆き》で、その他随時汎用カード・該当カードを盛り込んでいく格好で調整していきました。


ブリリアント・フュージョン
永続魔法
ブリリアント・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時に自分のデッキから「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を、攻撃力・守備力を0にしてエクストラデッキから融合召喚する。
このカードがフィールドから離れた場合にそのモンスターを破壊する。
(2):1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を捨てて発動できる。
このカードの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで元々の数値分アップする。


《絶対王バック・ジャック》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「絶対王 バック・ジャック」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、そのカードが通常罠カードだった場合、自分フィールドにセットする。
違った場合、そのカードを墓地へ送る。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。


《悪魔の嘆き》
通常罠
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを相手のデッキに戻す。
その後、自分のデッキから悪魔族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。


次に考えることとなったのは、これら軸となるのカードの運用についてです。
まとめると、
ブリリアント→光属性を落とすという目的のため融合体はセラフィで確定、他に融合体を使うかどうか。採用するジェムナイトはどうするか。サーチ手段は盛り込むかどうか。ジェムナイト素引きはどうケアしていくか。ラズリー+サーペントの☆7シンクロルートは使うかどうか、使うならどう利用するか。
・バックジャック→どのように墓地に送るか。効果でセットする(し得る)通常罠には何を採用しておくか。トップ操作を活かすカードは使うかどうか。
・嘆き→何を落とせるようにするか、特に光属性をメインで落とすと決めるならば、その範囲内でどのような動きが狙えるか。
この中でも特に「ジェムナイト素引きケア」と「通常罠の採用」については重視して考えました。逆にブリリアントのサーチやトップ操作のコンボ利用など、切ると決めた要素はさっさと切ってしまっています。嘆きに至っては最悪悪魔族が残っていなくても撃てるので、深くは考えていなかったかなと。


全体的に重視したのは、聖戦士との兼ね合いのために、なるべく除外と関係のあるカードを使うこと、リリース行為の発生に関連させること、《混沌の場》とのシナジー、等でした。これはサフィラ関係に限らず、このデッキを調整していく上で常に持っておきたいポイントでもありますが。
また次項で書きますがデッキの主な動きとしてシンクロ召喚を選択したこともあり、シンクロ展開のために有効に働くことも目指す要素ではありました。


ここまで「デッキから光属性を落とす」ことにばかりフォーカスしてきましたが、もちろん「手札から光属性を落とす」ことも戦略的に非常に有効であるのもまた然り、ということで、何枚か対応カードが投入されています。別に手札誘発を入れないとは言っていない(なんなら《幽鬼うさぎ》入れたいくらいです。高くて買えない)。
実際こちらのほうが考えることは少なくて済むので、楽といえば楽です。変に浮いてしまうことのないようにというくらいでしょうか。


サフィラのトリガーを考えていると何割かは「墓地に落として/墓地に存在する時に・効果が発揮される」モンスターになってくるので、そのあたりを同時に「サフィラ効果で切って意味のあるカード」と言い張れるのは、当然の帰結とはいえ少しありがたいことでもありました。



1-3.《混沌の場》運用


デッキの動き方としてメインになるのはむしろこちらのほうといえます。特に初動として。


《混沌の場》
フィールド魔法
「混沌の場」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「カオス・ソルジャー」儀式モンスターまたは「暗黒騎士ガイア」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、お互いの手札・フィールドからモンスターが墓地へ送られる度に、1体につき1つこのカードに魔力カウンターを置く(最大6つまで)。
(3):1ターンに1度、このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。自分はデッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える。


「疾走」「覚醒」をサーチしつつこれらをリリースするための儀式魔法をサーチするわけですから、当然このカードの占める意味合いは大きいものとなります。
考え方として大事なのは「いかにカウンターを早く溜めるか」で、手札または場からモンスターを墓地に送る手段というものを探さなければならない。単にモンスターどうしが戦闘でバチバチやっていれば済む話ではあるのですが、どうせならこちらの戦略を動かしつつ、よりスピーディにカウンターを稼ぎたい。
この条件のクリアのために『釣り上げ効果持ちによる一手でのシンクロ召喚』が有効なのではないかと考えました。召喚、効果でもう1体特殊召喚シンクロ召喚、でカウンター2つ。シンクロ体が墓地に行くなりすればカウンター3つで儀式魔法がサーチできるという流れです。まあ、エクシーズ戦略ではカウンターの効率が悪いことを考えると当然こうなるわけですが。


釣り上げ効果、というか、ぶっちゃけ《ジャンク・シンクロン》のことです。


《ジャンク・シンクロン》
チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

ジャンクロンを使うことの構築的メリットは多岐にわたります。
☆3の戦士族であるため、『聖戦士で回収する』対象となることができます。特に召喚成功時に効果が発動するため、『拾って意味がある』モンスターであることが重要です。そうでなくとも「ジャンク」「シンクロン」の両カテゴリの恩恵を受けて扱いの容易な存在であり、他方、《調律》のデッキ落とし、《ジェット・シンクロン》の手札コストはサフィラ的にも悪くない。
また、蘇生できる範囲の都合から『一手で《虹光の宣告者》になれる』ことが非常に大きいです。先にも書いた通り、ジャンク召喚、「☆2以下」特殊召喚シンクロ召喚、でカウンターを溜める流れを目指しているのであり、ここに《虹光の宣告者》を組み込めると、ほぼ確実に戦闘破壊ないし効果コストでのリリースで墓地に落ち→3つ目のカウンターを溜めながら儀式体をサーチ、という流れで儀式モンスター+儀式魔法のセットを自然と揃えることができるというわけです。混沌の場の発動時にガイアがサーチされているため、そのままガイア効果を誘発させつつの儀式召喚まで可能。このデッキの理想の動き方です。
かつ、虹光を出そうとするためには「☆1・非チューナー」が必要となるため、《ブリリアント・フュージョン》で《ジェムナイト・ラズリー》を落とすことにも意味が出てくること、バックジャックのトップ確認効果を再度使うことができること、といった副次的なメリットすら発生します。
もっと言ってしまえば「召喚成功時」効果であるためセラフィとの相性が抜群に良く、召喚権を残したまま☆8以上のシンクロ(特にこのデッキの戦略の核となる《PSYフレームロード・Ω》)に向かうことすら可能です。


以上の通り、ジャンクロンを使うメリットのいくらかは、同時に《虹光の宣告者》を使うメリットでもある、といえます。


《虹光の宣告者》
シンクロ・効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻 600/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いの手札・デッキから墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。
(2):モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。

正直このデッキで一番9期してるなーと思うカードではあります。


「聖戦士でジャンクロンを回収できる」は、言い換えれば「聖戦士で虹光を追加できる」であり、「サフィラで光属性を回収できる」は、「サフィラで虹光を補充できる」と言い換えられる、ということです。
サフィラと聖戦士を並べる意味を考えた時に最初に思い浮かんだ構図がここにあります。聖戦士で相手を破壊してジャンクロンを回収し、虹光を立てて相手を妨害、光属性を落としてサフィラを起動して虹光を補充。ジャンクロンでバックジャックを再利用していることもサフィラ活用に活かすことができ、虹光を連打しているだけで相手は勝手に疲弊していく。
もっとも、そんな状態が維持できるくらいならそもそもそのまま勝てるだろう、という話ではありましたが。


話を戻して、《混沌の場》の運用について。
とはいえ残り意識すべき点は「ガイアがデッキに残っていないと発動できない」ことと「魔力カウンターの使い道」程度で、前者はブリリアント用のジェム素引き意識をそのまま共有できますし、後者は無理に使う必要が無いといえばそれまでであるため、さほど気を付けることでもありませんでした。


強いて、場魔法であることを活かそうという流れから、ブリリアントによって一手で出せる《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》を併用しています。


《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2100/守3000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
また、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
フィールド上のフィールド魔法カードを全て破壊し、自分は1000ライフポイント回復する。
その後、デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える事ができる。

同名カードをサーチしているだけでそれなりにデッキが回るという公算です。
また、《竜の渓谷》を持ってきてサフィラのために活かすことも可能。こちらに関しては個別パートで後述します。
エンフェ利用の視点で見るとまだまだ場魔法の採用を考えたいところではありますが、これもまた別の話。


何にしても、《混沌の場》、およびこれにカウンターを溜めようという意識(≒虹光の擁立)、が、このデッキを動かし始めるために必要な柱であることを差し当たり強調しておきたいと思います。
これが健全に回っていないとかなり苦戦を強いられます。初手ガイア、初手儀式魔法が一番わかりやすい事故です()



1-4.聖戦士効果の補助


ここまでで既に多少出ていることを振り返ると、

・除外コストの用意→バックジャック
・回収する戦士族→ジャンクシンクロン、2種「ガイア」

が既にメインとなっています。次いで、バックジャックを墓地に送れる《終末の騎士》、嘆きから墓地に送りながら自力で除外されることができる《虹クリボー》《ミラー・リゾネーター》あたりが入ってきます。《疾走の暗黒騎士ガイア》を使っている以上、《カオス・ソルジャー―開闢の使者―》も除外創出のために有効なカードとして自然に導入。このあたりが戦略の軸であり、構築当初から変わっていない部分でもあります。


特に触れていませんでしたが、《覚醒の暗黒騎士ガイア》を採用するメリットとして、聖戦士でそのまま回収ができる点が挙げられます。
極端な話、恒久的にリリースを発生させられる条件が整えば、ガイアリリース→聖戦士特殊召喚→ガイア回収、のサイクルを延々と繰り返すこともできるわけです。
これはサーチを行う「疾走」の側にも近いことが言えますが、要するにはデッキを回すために既に使ったカードを別の側面のためにも活かすことができるという話。


妥協召喚の可能な2種「ガイア」回収ができることを何かの側面に活かしたいとも考えていますが、目下ランク7エクシーズやレベル8シンクロのために多少有効、程度にとどまっているでしょうか。
「疾走」「覚醒」以外の「ガイア」採用についても多少考えてはいますが、今のところは扱っていません。無印《暗黒騎士ガイア》とか使おうとしていた時期はあったような気がします。


また、使用しているうちにドラゴン族関係の要素が入ってくるようになってからは、除外発生要員として《ライトパルサー・ドラゴン》《暗黒竜コラプサーペント》《輝白竜ワイバースター》《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》《混沌帝龍―終焉の使者》あたりが追加され、回収対象に《巨竜の守護騎士》が採用されています。
こうしたカードのそれぞれの役割に関しては、個別の解説に回したいと思います。


最後に聖戦士の出力手段について。覚醒ガイア、汎用蘇生札(《死者蘇生》、《リビングデッドの呼び声》)に加え、このデッキでは《光と闇の竜》と《転生竜サンサーラ》を採用しています。


光と闇の竜
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2400
このカードは特殊召喚できない。
このカードの属性は「闇」としても扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にする。
この効果でカードの発動を無効にする度に、このカードの攻撃力と守備力は500ポイントダウンする。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。
自分フィールド上のカードを全て破壊する。
選択したモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。


《転生竜サンサーラ
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/ドラゴン族/攻 100/守2600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「転生竜サンサーラ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードが相手の効果で墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、「転生竜サンサーラ」以外の自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。


前者は【カオスドラゴン】要素を採用する流れで採用。後者は《ジャンク・シンクロン》から一手で出る……と見せかけて、ジャンクロン同様の役割を担う《デブリ・ドラゴン》から出すために採用。今のこのデッキには☆2非チューナーがいないのでこんなことに。
この2枚に共通するのは、どちらも「ダメージステップに聖戦士を蘇生可能である」こと。《エフェクト・ヴェーラー》はもちろんのこと、《ブレイクスルー・スキル》等の妨害を受ける隙無しに聖戦士の除去効果を叩き込むことができます。
またどちらも「ドラゴン族である」ことも共通していますが、レベルや召喚制限の違いから、それぞれ恩恵の受け方が異なります。サンサーラはライトパルサーやレダメに対応し、光と闇の竜は巨竜の守護騎士に対応。いずれにしても、ある程度でも使い回しが見込めるということは聖戦士の出しやすさのために重要ではあります。



1-5.ドラゴン族の導入


前項を引きずるようですが、ドラゴン族の話。
構築後期(構築1年以内で振り返った時、半年以降の変化なので、便宜上「後期」としています)には【真紅眼】【カオスドラゴン】を彷彿とさせるカードが投入されています。
主な理由としては、元々入っていた《エクリプス・ワイバーン》《竜の渓谷》の役割の強化、別の儀式選択肢としての《黒竜の聖騎士》採用、上述の通りレダメやライトパルサー等による除外稼ぎ、などが挙がります。


元々サフィラがドラゴン族であることからレダメを使い始めたのが発端であったかなと。
途中ワイコラとレダメ、エクリプスのみを中途半端に採用していた時期があり、それでレダメが活躍できるかといえばもちろんそんなわけもなく、と。
《竜の渓谷》自体は手札からでもデッキからでもサフィラのトリガーに繋がるあたり相性が良かったのですが、落として強いドラゴン族自体は当時少なかったのがネックでした。
そして儀式召喚自体は元々デッキの軸だったことから黒竜の聖騎士も比較的すんなりと入り、ついでにサーチ先としての「レッドアイズ」カードも入り、といった具合。


カオドラ的要素を入れた一番のメリットは、《混沌帝龍―終焉の使者―》の採用にこぎつけることができたことにあるかもしれません。
《原初の種》を使いやすくなること、サーチが利いて特殊召喚可能な☆8・サーチが利く除外要員であること、このデッキの特に弱点である対象耐性に有効であること、といった戦略的に有効な側面はもちろんありますが、それより何より、開闢と終焉が並ぶのってやっぱり素敵ではありませんか?(2003年少年時代ど真ん中世代)


ドラゴン族を軸にすることの別なメリットとしては、ブリリアント+ジャンクロンからの展開ルートや高ランクエクシーズに、多少無理にでも高性能なドラゴン族体を据えることができた点が挙げられます。具体的には《えん魔竜レッド・デーモン・アビス》や《真紅眼の鋼炎竜》、《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》のことですが。
総じて豪華になった感じがあります。つまるところファンデッキなので、回していて楽しいというのは大事な要素です。



1-6.デッキができるまで まとめ


以上、今の形に落ち着くまでの経緯をなぞる形で書き並べてみました。
実際には当然、これに加えて様々なカードがイン・アウトを繰り返しているので、そうしたカード群にもそれぞれ運用方法等が考えられています。再採用が見込まれるカードは多いです。
その他候補だったりするカードは最後にまとめて列挙します。


次項からは実際の戦い方やコンボルートについて記載していきたいと思います。



2.実戦での動き方について



2-1.コンボ、展開ルート


いちおう以下にいくつか示しますが、あくまで一例です。実際はけっこうアドリブで動きます。シンクロ+儀式のデッキってそういうものだよなあと。
思い付き次第随時加筆。


・「ジャンクロン、ブリリアント、混沌の場、手札コスト1枚」

ブリリアント発動ラズリー+サーペント=セラフィss、ラズリー効果サーペント回収、混沌の場発動疾走ガイアサーチ、ジャンクロンns、ジャンクロン効果ラズリーss、ジャンクロン+ラズリー=虹光ss、サーペントns、虹光+サーペント=☆6シンクロss、虹光効果黒竜の聖騎士サーチ、混沌の場効果黒竜降臨サーチ、黒竜降臨発動疾走ガイアリリース黒竜の聖騎士ss、疾走ガイア効果開闢サーチ、黒竜の聖騎士効果自身リリースレダメss、レダメ効果サーペントss、サーペント+セラフィ=エンフェss、エンフェ効果混沌の場破壊+1000回復+渓谷サーチ、渓谷発動手札コスト捨てエクリプス墓地、エクリプス効果混沌帝龍除外、エクリプス+闇属性除外開闢ss、エクリプス効果混沌帝龍サーチ、光闇除外混沌帝龍ss

結果→「開闢、混沌帝龍、レダメ、エンフェ、☆6シンクロ」

このデッキで現状見つかっている最大の展開ルート。最大も何も全部足したらこうなるというだけなのですが。
「☆6」部分はレッドワイバーンだったりコーラルだったり、けっこう気分で変わります。最近だとブリューナクも帰ってきたので一考の余地がありそう。バックに触れるのは大きいです。
総打点的にはかなりのものになりますが、相手ターンに構えるものがほとんどないため(せいぜいがレッドワイバーン)、返しのブラックホール一発で壊滅する脆さもあるのが難点。そのため、最近では開闢+混沌帝龍でタイタニックを作っておくことが多いです。

要するには「ガイア系を儀式でリリース」「エンフェで混沌⇔渓谷の操作」「サーチした開闢でエクリプス対象を即時回収」「レダメでドラゴン族チューナー釣り上げで展開」などの小技の集合体なので、実戦での動きはこのルートの部分的な派生であることが非常に多いです。


・「ブリリアント、混沌の場」

混沌の場発動疾走ガイアサーチ、ブリリアント発動ラズリー+サーペント=セラフィss、ラズリー効果サーペント回収、サーペントns、サーペント+セラフィ=ダークダイブボンバーss、疾走ガイアns、ダークダイブ効果疾走ガイアリリース1400ダメージ、疾走ガイア効果開闢サーチ(、光闇除外開闢ss)

結果→「ダークダイブボンバー、1400ダメージ(、開闢)」

ブリリアントからの☆7シンクロをガイアのリリース手段に充てるルート。疾走の部分は覚醒ガイアで読み替えてもなんら問題ありません。その場合は妥協召喚の条件が変わってくるのでブリリアント発動前に出さなければならない点だけ注意。覚醒の場合は聖戦士を特殊召喚したり一度場に出した後の開闢を蘇生したりすることになるだけの差です。
光闇のコストが揃っているかどうかは不確定なので開闢はカッコ付け。


・「ジャンクロン、ブリリアント」

ブリリアント発動ミラーリゾネーター+ラズリー=セラフィss、ジャンクロンnsミラーss、ジャンクロン+セラフィ=レッドデーモンss、レッドデーモン+ミラー=アビスss

結果→「アビス、召喚権」

シンプルによくあるやつ。召喚権が残っている部分は、2体目のジャンクロンを出したり、ガイア系を妥協召喚してアビス効果で蘇生したミラーとでメイン2にΩを作ったり、といったことに活かせると便利です。


・「ジャンクロン、ブリリアント、混沌の場/墓地にジェットシンクロン」

混沌の場発動覚醒ガイアサーチ、ブリリアント発動聖戦士+ラズリー=セラフィss、ジャンクロンnsジェットss、ジェット+セラフィ=☆6シンクロss、ジェット効果ジャンクロンサーチ、ジャンクロンnsラズリーss、ジャンクロン+ラズリー=虹光ss、混沌の場効果(儀式魔法)サーチ、虹光+ジャンクロン=エンフェss、虹光効果(儀式モンスター)サーチ、儀式魔法発動覚醒ガイアリリース儀式モンスターss、覚醒ガイア効果聖戦士ss

結果→「☆6シンクロ、儀式体、聖戦士」

要はブリリアントで聖戦士落とせますよというだけですが、単にセラフィの召喚権追加も活かせますよという話でもあったりします。聖戦士用の除外コストはこのルート外で別途用意する必要があります。
覚醒ガイアを疾走に、落とす光属性をサーペントにして黒竜の聖騎士を出していくと、結果的には最初に書いたものと同じ盤面に落ち着きます。


・「聖戦士+光と闇の竜+巨竜の守護騎士」

巨竜の守護騎士を召喚して光と闇の竜装備。これが破壊されると光と闇の竜効果で墓地の聖戦士を蘇生、効果で相手カードを除去。
聖戦士で相手モンスターを戦闘破壊できると墓地から守護騎士を回収。以下、ループ。

このデッキにおける数少ないコンボらしいコンボ。自分場がその都度ぶっぱされることを除けばなかなか使い勝手の良い構図です。



2-2.立ち回り


1-3項で書いた通り、「☆1モンスターを落とし(理想はバックジャック)」→「混沌の場を発動し」→「ジャンクロン召喚から虹光をシンクロ召喚」と繋がるのが最高の初動です。ただし初手から召喚権を残しつつ☆1非チューナーを墓地に用意する手段はかなり限られているため、基本的には先攻2ターン目以降の動き出しとなります。
この初速の遅さが、ある意味このデッキをファンデッキレベルたらしめている一番わかりやすい部分であるようにも思えます。


混沌の場で儀式魔法とリリースを同時に確保して虹光で儀式モンスターを持ってくる、という構図が基本となるため、まずはこれを通すことを目指しています。
混沌の場にサイクロン一発もらうだけで割とお通夜です。


聖戦士+サフィラのデッキとしてはいますが、「疾走リリースの儀式」で始める実際の動き出しとしては開闢+黒竜の聖騎士の組み合わせになることがほとんどです。聖戦士もサフィラも、ある程度中盤以降で出ないといまいち強くないというのはありそうですが。
序盤は開闢やレダメで場を繋ぎ、ゲームが進行して墓地や除外ゾーンにカードが溜まってきたころに聖戦士・サフィラを投入していく、という流れになればやりやすいのですが、なぜか超高速で場に現れた開闢がそのままゲームを終わらせるというケースも決して低くない割合で発生しているのも事実ではあります。さすが元禁止は格が違った。


また上記の通り、各ゾーンにカードを溜めていく意識でプレイを進めています。そりゃあそういう構築してるんだからそうなりますわなというか。
表向きのコンセプトとして「聖戦士を撃ち損じない」と掲げている以上、特に除外ゾーンにはなるべく早めに光・闇モンスターを置いておきたいところ。


プレイングの上で気を付けたいのは《虹光の宣告者》のデメリットについて。
特にサフィラを使っているとデッキ・手札からカードを墓地へ送る方向に意識が向くわけですが、虹光を脇に立てて安堵していると思わぬカードを自分から除外してしまいかねないので注意が要ります。
ことADSだとうっかりやりかねないミスなので、このデッキに限らず覚えておきたいものです(自戒)


聖戦士にせよサフィラにせよ維持してアドを生成し続けることが強みといえるモンスターではありますが、再出力手段が確保できている場合には割とあっさりエクシーズ・シンクロ素材に使うこともあります。
せっかく意識して特殊召喚手段を揃えているのだし、という感じでしょうか。特に聖戦士については特殊召喚時に強力な効果を発動するわけですし、墓地と場を往復する格好が本当はベストではあります。
ここで気を付けたいのは聖戦士の除去効果が「時」の「任意」効果であること。チェーン2リビデとかやってしまうとタイミングを逃します。


曲がりなりにもエース構築なので、軸となる聖戦士あたりがそのままフィニッシャーとなることもありますが、それ以外にもゲームエンドをもたらすモンスターは存外に多めです。混沌帝龍然り、アビスやフレアメタル然り。
このあたりはカオドラ要素の強みかなとも思います。
一番フィニッシャーになることが多いのは開闢なような気もしますが((



→ 3.各カード個別解説 へ続く