悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

【ホルアク帝】(動画使用デッキ)

先日投稿した動画にて使用していたデッキに関する雑記です。






↑動画はリンクからどうぞ(要ニコ動アカウント



【ホルアク帝】



イメージ 1


メイン60枚

上級 17枚
光の創造神 ホルアクティ
ラーの翼神竜
ラーの翼神竜―球体形
冥帝エレボス
天帝アイテール×2
光帝クライス×3
THE・トリッキー×2
サタンクロース
クイック・シンクロン×3

下級 12枚
サイレント・ウォビー×2
SR 三つ目のダイス
冥帝従騎エイドス×3
天帝従騎イデア×3
レベル・スティーラー×2
ジェット・シンクロン

魔法 16枚
汎神の帝王×3
帝王の深怨×2
一時休戦
貪欲な壺
手札抹殺
死者蘇生
皆既日蝕の書
手札断殺×2
帝王の烈旋×3

罠 15枚
始源の帝王
連撃の帝王
便乗×3
真源の帝王×3
昇天の剛角笛


エクストラ 15枚
アルティマヤ・ツィオルキン
ライフストリーム・ドラゴン
PSYフレームロード・Ω
スクラップ・ドラゴン
月華竜ブラック・ローズ
ドリル・ウォリアー
ジェット・ウォリアー
セイクリッド・トレミスM7
永遠の淑女ベアトリーチェ
始祖の守護者ティラス
セイクリッド・プレアデス
No,63 おしゃもじソルジャー×2



概要



ストラクチャーデッキRにて登場した「帝」サポートを活用して三幻神を召喚し、ホルアクティを視野に入れつつ戦っていくデッキとなっています。
戦術の軸として《便乗》を採用し、アドバンテージを得ることで有利な立ち回りを目指していきます。


また、その他《クイック・シンクロン》《真源の帝王》を中心としたエクストラ戦略によって戦線を維持していくことができます。
三幻神や帝を出すのみにとどまらない戦術の引き出しが備えられているといえるでしょうか。



解説



物は言いようで、色々なことができるということはブレも大きいということです。
このデッキの軸はかなり乱立しており、構築・調整に際して意識した点は多数あります。


1.《便乗》とその関連カード
2.「帝」要素=「帝王」カード採択
3.《クイック・シンクロン》とエクストラ戦略
4.《PSYフレームロード・Ω》
5.「神」の使い方


これらを順に書き出していくことで解説に充てたいと思います。



1.《便乗》とその関連カード



動画内でも書いていましたが、元々はホルアクティを目指すという目的から作られたデッキではなく、「帝」+「便乗」という手段のほうから構築していったデッキでした。

便乗
永続罠
相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動する事ができる。その後、相手がドローフェイズ以外でカードをドローする度に、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

《便乗》を使うには、「1:相手にドローフェイズ以外のタイミングでドローをしてもらい」→「2:さらにもう1度以上ドローフェイズ以外のタイミングでドローをしてもらう」必要があります。
もちろん単純に相手のドローターボを抑制する意味があるのは事実ですが、やはり使うからには自分から能動的に相手にドローさせていくのでなければ戦略として機能しないわけです。
そのために注目したのが《光帝クライス》と《アーティファクトデュランダル》の2枚でした。

光帝クライス
効果モンスター
星6/光属性/戦士族/攻2400/守1000
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
(2):このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。

まずはクライスから。相手のカードを破壊することでドローさせ、《便乗》につながります。
1:1交換(2:2:交換)をしながらこちらは便乗を使うことができるので、損失無しで利益を得ていると捉えることができそうです。妨害のタイミングによっては便乗無しでも多大な成果を得られるほどでもあります。
元々《リビングデッドの呼び声》+《光帝クライス》の組み合わせはあまりにも有名で自分も多用していたわけでしたが、今回はより相手の場に干渉していく姿勢を取ることになっています。
相手ターン中にクライスをデッキから投げていくことのできる《天帝アイテール》の登場も大きかったでしょうか。


天帝アイテール
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが手札にある場合、相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。このカードをアドバンス召喚する。

リビングデッドで墓地から、アイテールでデッキから、(欲を言えば連撃で手札から、)どこからでも任意に、狙ったタイミングでクライスを投じて場を乱すことができるのが大きな強みとなります。このあたりは環境で活躍している【帝】でもおなじみのお話でしょうか。
このデッキにおいてはここに《便乗》が噛むため、決まった時の威力がさらに跳ね上がっている格好です。


リビデや連撃がチェーン2だったりアイテールの発動前に効果を挟むとクライスがタイミングを逃すので、そこだけは要注意です。
汎用除去とはいえ新たにチェーンブロックを組んで除去に入るため、ワンテンポ遅れることを意識した先読みの行動が求められます。


エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/天使族/攻2400/守2100
レベル5モンスター×2
1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。この効果は相手ターンでも発動できる。
●フィールド上でモンスターの効果が発動した時、または通常魔法・通常罠カードの発動時にこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。その効果は「相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選んで破壊する」となる。
●このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。お互いの手札を全て持ち主のデッキに戻してシャッフルする。その後、それぞれデッキに戻した枚数分だけドローする。

そしてもう1体のメインがデュランダル。2つ目の手札シャッフル効果で相手がドローしたことになるため、便乗につながるということです。
この効果の強みは、好きなタイミングでSS2で発動できることと、相手の手札を増やさせずに相手にドローをさせるということ。相手のサーチや一部手札誘発効果、儀式や融合に合わせて妨害することができ、また相手にアドバンテージを与えずに便乗を使うことができるという、二重の大きな意味があります。


「レベル5モンスター×2」の素材指定を用意するために、ここでも「帝」カードが役に立ちます。

真源の帝王
永続罠
「真源の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード2枚を対象として発動できる。そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。このカードは通常モンスター(天使族・光・星5・攻1000/守2400)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとして扱わない)。

ターン1でコストも必要とはいえ、好きなタイミングで墓地から特殊召喚される守備2400の壁。ちょっと何言ってるのかわかりませんね。
任意に用意できる☆5モンスター、というのがランク5エクシーズに便利でないわけがない。あとはここに特殊召喚が可能な☆5モンスターを追加してデッキの動きとして確立していきました。


また、クライスを筆頭にレベル5以上のモンスターのレベルを《レベル・スティーラー》で下げることでランク5の素材に仕立て上げることも、よく狙う手段のひとつです。

レベル・スティーラー
効果モンスター
星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、アドバンス召喚以外のためにはリリースできない。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。

またこのスティーラーですが、「デュランダル=R5のためのレベル調整」以外にも大きな役割がいくつかあります。
まがりなりにも【帝】であるため当然ながらアドバンス召喚のためのリリース確保。特にリリースの頭数が要求される三幻神のためのリリースに便利です。また、クライスで自分がドローするための破壊対象にもなります。単純に壁として展開し攻撃を阻むことも大事な役割。《手札抹殺》や《THE・トリッキー》などのカードの「墓地へ送る」行為にプラスの意味を見出す仕事すら持っています。
そして何より強調しておきたいのが「ランク1エクシーズ」の素材という役目。

No.63 おしゃもじソルジャー
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/光属性/天使族/攻 0/守2000
レベル1モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。「No.63 おしゃもじソルジャー」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
●次の相手のスタンバイフェイズ開始時に、お互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローする。
●お互いのプレイヤーは1000ライフポイント回復する。

ここにも《便乗》起動モンスターがいました。
おしゃもじの利点は、ドロー効果を発動してしまえば次のターンの適用時に場に残っていなくてもOKということ。これもまたリリースなりクライスの対象なりにしてしまうことができます。
同じくレベル1には墓地に行くことに意味のある《天帝従騎イデア》、これまた墓地から任意で蘇生できる《ジェット・シンクロン》が入っているため、エクシーズに向かうことは容易かつ有意義な場合が多いです。


その他便乗の起動カードとして投入されているのは《一時休戦》《手札抹殺》《手札断殺》《皆既日蝕の書》《サイレント・ウォビー》《サタンクロース》《昇天の剛角笛》《魔宮の賄賂》。
このあたりの採用基準や採用枚数に関しては非常に感覚的なものにすぎません。まだまだ怪しいですし、もっとほかに有効なカードがあるのかもしれない。


《便乗》のドローターボは、三幻神のうち、特にオシリスと非常に相性が良いです。言わずもがな。




2.「帝」関連カード



前項の通り、主軸となるのは《光帝クライス》、またそのクライスをリクルートできる《天帝アイテール》。そしてR5要員兼リリース要員兼盤面を維持する壁でもある《真源の帝王》。このあたりになっています。
ただ、基本的には普通の【帝】で使われている面々とおおむね変わらないところです。


いわゆる「ゼロ帝」ではないため《真帝王領域》《帝王の開岩》などは最初から選択肢から外しています(もちろんエクストラ利用で領域を使う手段などもありますが、それはともかく)。
ドローソースでありΩの再利用も強力な《汎神の帝王》、アイテールとの相性に優れ除去手段としても非常に優秀な《帝王の烈旋》はひとまず3投。《帝王の深怨》が2枚なのはトリガーとなる帝ステータス持ちが決してそう多くはないためでした。《連撃の帝王》はピンにとどまっていますが、ラー球との相性を考えれば「神」要素との結節点としてみなすこともできたため、もしかしたら増やしてもよかったのかもとか。連撃オシリスも割と悪くない感じだったりします。
《始源の帝王》だけ少々特殊。「帝王」罠カードの水増しを図りつつ戦術を散らせるようにという発想から、クライスと合わせてR6に向かえること、三幻神のリリース軽減ができることを評価してピン採用しています。手札コスト要求がプラスにもマイナスにも働くことがありここが微妙なところで、事故要因になることがあったのは間違いがないです(動画内でもやらかしてます)。抜けたり入ったりを繰り返しているのですが個人的には使ってあげたいカードではあったり。


家臣側についてはイデアとエイドスのみの採用となっています。

天帝従騎イデア
効果モンスター
星1/光属性/戦士族/攻 800/守1000
「天帝従騎イデア」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「天帝従騎イデア」以外の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、除外されている自分の「帝王」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

冥帝従騎エイドス
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1000
「冥帝従騎エイドス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにアドバンス召喚できる。
(2):墓地のこのカードを除外し、「冥帝従騎エイドス」以外の自分の墓地の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

イデア召喚→エイドス特殊召喚+真源なりトリッキーなりリビデなり、で神のための3体リリースが揃います。
これは帝の動きというよりも、むしろ【三幻神】にフォーカスして考えた際には案外とメジャーな発想といえるのかもしれません。


イデアの強みとして、このデッキでは特に《ドリル・ウォリアー》による毎ターンの回収が非常に強力なシナジーを形成する点が大きいといえます。

ドリル・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2400/守2000
「ドリル・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。このカードの攻撃力を半分にし、このターンこのカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
また、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。手札を1枚捨ててこのカードをゲームから除外する。次の自分のスタンバイフェイズ時、この効果で除外したこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。その後、自分の墓地のモンスター1体を選んで手札に加える。

ドリルの役割については次項に回したいと思いますが、毎ターンイデアを回収→墓地送りにする動きができるため、毎ターン除外ゾーンの「帝王」魔法・罠カードを回収することができるようになるということです。
自身効果で除外された汎神を回収しドローにつなぐ、除外ゾーンに確保しておいた烈旋や連撃を必要になったタイミングで手札に加える、真源やエレボスのコストを毎ターン供給する……などなど。ターンを重ねるごとに威力を増していきます。


先にも書いたことですが、イデアはおしゃもじソルジャーの素材になることも役割の1つです。おしゃもじ自体が、状況を選ばずに素材を切ることができるランク1モンスターであるため、能動的にイデアを墓地に送り込めるということです。
除外されている「帝王」魔法罠が無ければ回収もできない、つまりある程度回っている時でなければ強くない選択肢ではありますが、成立した時にはかなり小回りが利くようになる部分です。


イデアに比べるとエイドスにはやや役割を見出し切れていない感じはあります。もちろん召喚権追加効果だけで相当に強いわけですが。
一応Ωによる無限再利用が狙える意味はあるのですが、おそらくやったことないです(
当初はエイドスも2枚だったのですが、現在はひとまず3枚。怪しい部分ではあります。


その他の家臣についてはあまり検討できていないのが現状です。ラー球・サタンクロース・ウォビーあたりとコンボできる《洗脳解除》を軸にしていくのであれば《雷帝家臣ミスラ》あたりが強そうかなとか思ったことはありました。
最初期にはクライスと噛み合う《グレイドル・イーグル》ともども《サルベージ》できる《氷帝家臣エッシャー》を入れていた時期があったような気がします。


「帝」関連カードとして最後に言及しておきたいのがピン挿しのエレボス。

冥帝エレボス
効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。
(2):このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに手札から「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

対象を取らないデッキバウンス、と、普通に使って普通に強いカードなのですが、このデッキでは枠の都合だとかもろもろの諸事情から普通に使うシーン自体がそもそもあんまり無かったりします。
基本的には墓地に常駐し、ドリル+イデアで回収したカードをコストに墓地からクライスを回収し続けるマシーンとして機能させていくことを目論んでいます。真源と合わせて疑似ループめいて見える動き。
あんまりそうやって機能したことはないのですが(


動画の4戦目にて、ピン挿しのエレボスをトップドローして解決できたのは、我ながらよく引きこんだものだなあと思っていたりします。
60枚デッキだろうが引く時は引くものです。


その他の「帝」モンスターについてはあまり考えたことがありません。せいぜいデュランダルに加えてプレアデスにもなれる《雷帝ザボルグ》を候補にしてみたことがあった程度でしょうか。
より優先してアドバンス召喚していきたい「神」の存在がある以上は別に良いのかな、とも思ったりします。



3.《クイック・シンクロン》とエクストラ戦略



ここまでにも既に何度か挙がっている通り、このデッキにおいて《クイック・シンクロン》の役目は相当大きいものになっています。

クイック・シンクロン
チューナー・効果モンスター
星5/風属性/機械族/攻 700/守1400
このカードは「シンクロン」チューナーの代わりとしてS素材にできる。
このカードをS素材とする場合、「シンクロン」チューナーを素材とするSモンスターのS召喚にしか使用できない。
(1):このカードは手札のモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。

まずは前項の通り《ドリル・ウォリアー》シンクロ召喚する素材に必要なこと。ドリル+イデアの強さに加えて、ドリルの特徴として、場を離れることでステータスをリセットし、《レベル・スティーラー》のための「星」を無限に調達できる、という性質も無視できません。
直接攻撃効果にしても、【帝】にせよ三幻神にせよ突破能力はあるのでそうそう活きる場面が多くもなかったりするのですが、それでもやはりあると便利であることに間違いはありません。


イデアに限らず、汎用サルベージ効果は全体的に非常に有用です。というのも主戦力たる「神」も「帝」も「手札から出してこそ強い」カードであるためです。
オシリスオベリスクは蘇生が1ターンしかもたず、ラーに至ってはそもそも特殊召喚自体が不可能です。序盤では全く意味をなさないホルアクティを手札コストなどにしてしまうことも多々あり、これを必要なタイミングで回収できることも大きい。
最強の除去手段であるラー球やサタンクロースを回収・再利用できる点も見逃せません。


手札コスト要求も、墓地から発動するカードの多いこのデッキではそこまで気になりません。
《便乗》が回っている時であればなおさらです。手札の質と墓地の質を同時に向上させる効果は非常に操作性が高く、これを維持できていれば相当ゲームメイクが楽になります。


クイックの仕事としては、次いで、ランク5エクシーズの素材になれることが挙がります。プレアデスにこそなれませんが、本命のデュランダルになれることがやはり大きいです。
特に《便乗》が回っているときには手札コストの調達も非常に容易になります。ドローブーストは増やした手札を持て余して使いきれないという事態が生じることもあるため、これを避けるという意味では手札からの展開効果がやはり噛み合いました。この発想は《ドリル・ウォリアー》の汎用サルベージとも共通しており、便利でした。


ランク5に加えて《アルティマヤ・ツィオルキン》の素材になることも非常に大きな仕事です。

アルティマヤ・ツィオルキン
シンクロ・効果モンスター
星0/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
ルール上、このカードのレベルは12として扱う。
このカードはS召喚できず、自分フィールドのレベル5以上で同じレベルの、チューナーとチューナー以外のモンスターを1体ずつ墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、自分フィールドに魔法・罠カードがセットされた時に発動できる。「パワー・ツール」Sモンスターまたはレベル7・8のドラゴン族Sモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
(2):フィールドのこのカードは、他の自分のSモンスターが存在する限り、攻撃対象及び、効果の対象にならない。

現在のレシピではどうやってもクイックロンが絡まないと出せません。裏を返せば、クイックロンさえいれば真源とで簡単に出すことができます。
「聖刻」なり《カーボネドン》なりを使って《ラブラドライドラゴン》から出す手段もあったりするんだろうか、とは時々思ったりします。


ツィオルキンから出せるモンスターは現在3種入っています。
《スクラップ・ドラゴン》は自分場に残るカードをどけつつ相手場を除去するため。このデッキでは割とバックに触れるカードが少ないので、特に魔法罠除去のために出します。スティーラーとの相性も抜群。
《月華竜ブラック・ローズ》は手軽かつ強力な除去手段として。動画でやったように、スティーラー併用でプレアデスの素材にすることもあります。特に明確な仮想敵も設けていないので他のカードで良い部分かもしれません。
この2枚の部分は概ね代替可能な枠です。


《ライフ・ストリーム・ドラゴン》だけ少々特殊で、《レベル・スティーラー》併用で《PSYフレームロード・Ω》をシンクロ召喚するために入っています。

ライフ・ストリーム・ドラゴン
シンクロ・チューナー(効果モンスター)
星8/地属性/ドラゴン族/攻2900/守2400
チューナー+「パワー・ツール・ドラゴン」
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分のライフポイントを4000にする事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分が受ける効果ダメージは0になる。
また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊される場合、代わりに自分の墓地に存在する装備魔法カード1枚をゲームから除外する事ができる。


元々なんとかしてΩを出すための手段を探していたのが、そもそもツィオルキンを入れるに至った経緯でした。真源を使う、ならばクイックを入れればツィオルキンから8チューナーを出せるのではないか。スティーラーを使う、ならば8チューナーと合わせて8シンクロになるのではないか。果たしてそういう感じになりました。我ながら遠回りだなあとは思います←
またバーン耐性もあるので地雷にも強くなれます。つまり動画2戦目の【チェーンバーン】戦ではこのライフストリームの召喚を狙っていればよかったのではないかと(禁句)


ツィオルキンは戦力の拡張を望める部分でもあるので、ここに発展を見出すことは可能そうです。主戦力である高レベルモンスターを守ることのできる《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》、戦力として充分な《魔王龍ベエルゼ》など。墓地肥やし重視なら、《ライトロード・アーク ミカエル》や《玄翼竜ブラック・フェザー》も悪くないかもしれません。
また、途中から《ジェット・シンクロン》を採用したことにより、頑張れば《えん魔竜レッド・デーモン・アビス》あたりも狙えたりするんだろうか……とか思っていたりします。たぶん出ません。
何にしても、戦い方の一環であることは間違いないというところです。


流れがそれましたがクイックの話。
最後に付け加えておくと、《クイック・シンクロン》+《レベル・スティーラー》で出す《ジェット・ウォリアー》も戦力として投入してあります。

ジェット・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
星5/炎属性/戦士族/攻2100/守1200
「ジェット・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
「ジェット・ウォリアー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル2以下のモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。


汎用バウンス。レベル5シンクロとしては最強の一角だと思っています。あると便利なのは間違いが無い。
これもまた「墓地から用意できる☆5」であるため、ランク5戦略を狙う上では悪くない存在です。このデッキの場合そのままリリースに使えるのがイデア・エイドスくらいではあるのですが、エイドスがイデアを蘇生できることから、墓地準備だけで動ける意味合いはあります。またスティーラーも裏守備ならばリリースに使えるため、皆既日蝕との併用で出したこともあったり。


クイックの仕事をまとめると、

1:ドリル・ウォリアーになる > イデア、帝、神、スティーラーとのシナジー
2:ランク5になる > デュランダル > 便乗
3:ツィオルキンになる > ライフストリーム >Ω/その他ドラゴン族シンクロの投入
4:ジェット・ウォリアーになる > 汎用バウンス、墓地から用意できる☆5

という感じになります。
元々は2枚だったのですが、回すにつれて重要性を認識し3枚に増やしました。これだけ仕事があればそりゃあまあという話です。


ちなみに《調律》は抜けたり入ったりだったりします。便利ではあるのですが枠の都合が怪しかったり。
最近では《ジャンク・シンクロン》を入れることで「真源ssジャンクロンnsイデアss→トリシューラssしながら真源のコスト回収」のような動きができるのではとか思っていたりもします。そういう【シンクロン帝】を、時間があったらリアルプールで回してみたいかも。




4.《PSYフレームロード・Ω》



ここまでにもたびたび名前の挙がっている存在です。

PSYフレームロード・Ω
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/サイキック族/攻2800/守2200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに発動できる。相手の手札をランダムに1枚選び、そのカードと表側表示のこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで表側表示で除外する。
(2):相手スタンバイフェイズに、除外されている自分または相手のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地に戻す。
(3):このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードと墓地のこのカードをデッキに戻す。

ぶっとんでます。
以前にも書きましたが、除外利用デッキにはこれほど強い効果もないだろうという存在です。


このデッキでΩを出す手段は主に3通りあります。
1:ツィオルキン経由ライフストリーム+スティーラー
2:三つ目のダイス+真源、トリッキー、レベルを下げたクライス等
3:ジェット・シンクロン+月華、レベルを下げたアイテール・エレボス、クライス等+スティーラー


元々の発想としては「1」を想定していたわけですが、やはり《SR三つ目のダイス》との相性が度外視できず、ピン挿しに至りました。今後枚数が増えるかもしれませんし、場合によっては他の「SR」カードまでもを入れることになるかもしれません。

SR三つ目のダイス
チューナー・効果モンスター
星3/風属性/機械族/攻 300/守1500
(1):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。

Ωの素材になりながら、Ωで回収することができる、という、二重の相性の良さが光ります。この組み合わせだけで相当粘れます。
「三つ目使用のΩ」というのが目下自分の中で1つのテンプレートと化しつつあります。粘りに向かいたい自分の性格に合っているといいますか。強いです。


また、自己再生を行うと除外されてしまう《ジェット・シンクロン》を墓地に戻すことができることも大きなポイントになってきます。

ジェット・シンクロン
チューナー・効果モンスター
星1/炎属性/機械族/攻 500/守 0
「ジェット・シンクロン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「ジャンク」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送って発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

おしゃもじの項ではジェットをいつでも用意できるランク1要員として書きましたが、やはりチューナーとしても仕事はしていきます。
ジェット利用のΩはかなり損失少なく出していけることになるので、狙う価値はあるのだろうというところです。


三つ目、ジェットも大概ですが、Ωの役割として見過ごせないのはやはり「帝王」カードとの兼ね合いです。
《真源の帝王》を実質ノーコストで蘇生できるようになり、《汎神の帝王》のサーチ効果も毎ターン使用可能になります。

汎神の帝王
通常魔法
「汎神の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札の「帝王」魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「帝王」魔法・罠カード3枚を相手に見せ、相手はその中から1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。

デッキ内に「帝王」魔法罠の割合を多くせざるを得ないのはだいたい彼奴のせいです(
Ωなりドリルイデアなりで毎ターン使うとかやっているとあっという間にデッキ内に対象がいなくなります。末恐ろしい話です。
目下《真源の帝王》のドロー効果のほうがあまり上手く使えていないので、このあたり意識するとよいのかもしれません。


また、先にも書いた通りエイドスを回収し続けることでイデアを蘇生し続けることも可能です。
先にも書いた通りたぶんやったことないですが(


単にΩ自体、自力で除去をかわせる28打点、というだけで非常に強力です。特に事故の起きやすいデッキにおいて盤面に絶やさず高打点を用意できるということの頼もしさは相当なものがあります。
一方でそのΩを出すために事故っていてはお話にならないので、もう少し安定して出せるようにできないものかなーとか思ったりもします。
なお除外効果に関しては、ドリル同様、ステータスをリセットすることでスティーラー用の星を延々調達できる側面もあります。


特に、安易に場に出せないことから(3)の効果を使う機会がかなり少ないのがもったいないかなというように最近では思っています。ドリルの存在からモンスター回収は狙いやすいので、魔法罠もサイクルが狙えたらよいなあとか。
このあたりは最近月彼岸さんがアップロードされた動画をご覧いただければ強さがわかるかと思われます。
 →参考動画【竜星ジャンド影霊衣+α】: http://www.nicovideo.jp/watch/sm27606222 
ちなみに私も対戦相手として参加しています(ボソッ


最後にオマケ程度ですが、このデッキでは《便乗》のために「相手にドローさせる」手段が豊富であるため、「「相手の手札が0枚であるせいで自身を逃がす効果が使えない」という事態に陥りにくい」という目論みも一応あったりします。
……果たしてそう上手くいくかな?




5.「神」の運用



個別に見ていきます。

効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000アップする。
(4):相手モンスターが攻撃表示で召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。そのモンスターの攻撃力を2000ダウンさせ、0になった場合そのモンスターを破壊する。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。このカードを墓地へ送る。

《便乗》軸という時点で察されるかと思われますが最も相性が良いのがオシリスです。
コメントでもご指摘をいただきましたが正直三幻神全部入れてホルアクティ目指すよりオシリスに特化させたほうが間違いなく強いです。やったことないのですがおそらくそうなんだろうなあと思います。


また、維持して強い意味合いでもオシリスが抜きん出ていた印象があります。召雷弾効果は効く相手にはかなり効きました。
「家臣」が800、クライスが2400であることから《ブラック・ガーデン》を合わせて使うこともできるのかなと考えたことがあり、いわゆる「黒庭オシリス」を試したいという気持ちもなくはなかったりします。


あまりやったことはないのですが、《連撃の帝王》なり《リビングデッドの呼び声》なりで相手ターン中に不意に登場させて展開を妨害させる、といったプレイングも積極的に狙っていきたいかなと最近は思っています。
チェーンに乗る特殊召喚であれば、発動に合わせて場に出すことで妨害ができたりしないかしらんという話です。そうでなくとも展開抑制になる効果は見込めるのでないかとか。


唯一の欠点はリアルプールで持っていないことでしょうか(


効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードは効果の対象にならない。
(4):自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃宣言できない。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。このカードを墓地へ送る。

言わずと知れた感すらありますが、固定4000打点に対象耐性と、最も堅実で安定しているのがオベリスク
なんだかんだで出てしまえば処理手段も限られる存在であり、こちらも出せる時には出していきたいカードです。


ややネックなのはスティーラーとの相性の悪さでしょうか。対象に取れないためスティーラーの吸収先に使えず、スティーラーをリリースして(4)効果を使うこともできない。
そもそも、《神縛りの塚》を抜いた理由が「スティーラーと相性が悪い」というものだった覚えがあります。それはそれでどうなのという気もしますが……


もちろんぶっぱ効果が使えなかろうが後続の供給がしにくかろうがこれ単体で強いのだから良いだろうという見方は可能です。
オベリスクというとトリシューラされるか強制転移されるか脇に追加した人が激流を踏むかという印象があるのでそれだけ気をつけたいものですね(遠い目)


ラーの翼神竜
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、このカード以外の魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードが召喚に成功した時、100LPになるようにLPを払って発動できる。
このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。
(4):1000LPを払い、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。


最後にラー。ライフポイント減少の側面を活かすことはないため、ごく「普通の」運用をしていくことになります。
とはいえ打点に関しては「帝」なりエクストラ戦略なりで安定した数値が得られ、対モンスター除去も比較的充実。一度に多数を破壊できる点はともかく、あまりこのカードでしか突破できない、という状況も多くはなかったりします。
一応、便乗要員であるおしゃもじソルジャーにライフポイント回復効果も備わってはいるのですが、それでも微量。


やはりメインは「球体形」のほうになってきます。

ラーの翼神竜―球体形
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
このカードを通常召喚する場合、自分フィールドのモンスター3体をリリースして自分フィールドに召喚、または相手フィールドのモンスター3体をリリースして相手フィールドに召喚しなければならず、召喚したこのカードのコントロールは次のターンのエンドフェイズに元々の持ち主に戻る。
(1):このカードは攻撃できず、相手の攻撃・効果の対象にならない。
(2):このカードをリリースして発動できる。手札・デッキから「ラーの翼神竜」1体を、召喚条件を無視し、攻撃力・守備力を4000にして特殊召喚する。

単に「最強の除去」として既に有名な存在でもあります。特にプトレマイオス環境では強烈な先攻展開へのわかりやすい解答でもありました。
【帝】要素を持つこのデッキにおいては《連撃の帝王》とのシナジーがやはり凶悪です。
また、普通に自分場をリリースしてアドバンス召喚して即座に攻撃力4000のラーを立てることもしばしば。あるいは放置して壁として立てておき時間稼ぎするなど。
《ドリル・ウォリアー》との相性の良さは先述の通りです。


また、先の通り《洗脳解除》と併用が可能です。便乗、ウォビー、サタンクロースと一連のシナジーを形成する部分です。
このあたりは非常に合理的なデッキが既にアップされているため、参考にしていただけるとよいかなと。
 →参考動画【ナチュルの便乗】: http://www.nicovideo.jp/watch/sm26286331 


ラーに関しては近日「不死鳥」も登場するので一考してみたいところです。
ランク6が使えるデッキなのでエクサビートルでラーを装備する動きができそうかなというのが第一印象でした。より墓地肥しに偏重したデッキになっていくのかと思われます。


最後に、忘れてはならないもう1体の「神」について。

光の創造神 ホルアクティ
効果モンスター
星12/神属性/創造神族/攻 ?/守 ?
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の、元々のカード名が「オシリスの天空竜」「オベリスク巨神兵」「ラーの翼神竜」となるモンスターをそれぞれ1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。
このカードの特殊召喚は無効化されない。
このカードを特殊召喚したプレイヤーはデュエルに勝利する。

「デッキ名落ち」を宣言しているだけあってぶっちゃけオマケです。序盤など手札コストにしかなりません。
一応墓地に落ちていてもドリルで任意に回収できる戦略的なポイントがあるにはあります。


ホルアクティの強みは「ラーの召喚が苦でなく」「オシリスオベリスクを強引に並べる手段がある」時に、そのまま「勝利」に直結しうることだと考えました。
このデッキでは「便乗で増えたアドを最短距離で勝利条件に変換する」手段といえるのかもしれません。戦闘能力の高いデッキではありますが、そのうえで勝ち筋を増やす感覚。


難点を挙げるとすれば、【帝】とメタが被る=同じくリリース封じに弱いこと、でしょうか。せっかく勝ち筋を増やそうというのであればメタに一貫性を与えてしまうのはあまり有意義であるとはいえません。
《生贄封じの仮面》を筆頭に、置物系は全体的に苦手なデッキです。


その他「神」周辺のカードとしては一時期《神縛りの塚》を入れていました。
シルクハットで出すと戦闘回避手段が無ければ確定サーチにならないこと、対象耐性が逆にスティーラーと噛み合わないこと、などから抜けていますが、ホルアクティや球体をサーチできる希有な存在でもあり、そもそも【帝】によるアドバンス召喚戦略を活かすのであれば手札に加えてこそという感じもあるため、意識から外れていくことの無いカードではあります。
《便乗》を軸にしないならば入りそうですね(


あとは《ラーの使徒》よりもイデア・エイドスのほうが使い勝手が良いのはどうなんだろうとふと思いました(



6.その他エクストラについて



ここまでに言及されなかったエクストラの面々について簡単に。


・《永遠の淑女ベアトリーチェ
主にスティーラーを埋める要員。もちろん真源や汎神、三つ目、ジェットあたりを落としても有効です。
逆にいえばそのくらいでしかないため、変更する余地のある存在でもあります。
頻繁に出るものでもないのですが、たまーに出ると守備28が異様に硬い壁となることが多く、妙に頼もしかったり。


・《セイクリッド・プレアデス》
真源とクライス+スティーラーなどから。時々月華やアイテールも素材になります。
けっこうな主力。無理をしてでも出したい強さを持つ存在であることは間違いないです。永続をぼちぼち多用するデッキなので自分のリビングデッドを戻したりするだけでもかなり強力。


・《セイクリッド・トレミスM7》
プレアデスを使うので、という程度。あるいは普通に6×2で。ドリルほど気安く使えませんが墓地からの回収が有効なデッキであることは間違いがない。
ランク6は、出ないわけではないですが、そうポンポン出まくるわけでもないです。


・《始祖の守護者ティラス》
要はデュランダル以外に汎用ランク5が欲しいなあという部分です。主にバック除去を狙いたい意味からティラスを選んでいます。単に扱いやすい存在でもあり。
ガイアドラグーンまで入れたくなることは時々あります。



調整



どうあがいても事故を免れません。ただでさえ【帝】が事故に嘆いている現状です。
回った時の爆発力に賭けて耐え忍ぶシーンは割と多いのでそれなりに覚悟が要ります。防御札は増やしてもよいのかもしれません。


また、繰り返しになりますが特に魔法罠除去に不足を感じることは多いです。
安定して便乗が使えるならば汎用魔法罠除去を搭載する余地もあるのだろうかと思います。現状《魔宮の賄賂》が上手く機能することを祈ってばかりなのでどうにもよろしくない感じ。
墓地利用に自信を持てるなら、普通に《ツインツイスター》あたり使えるのかなという気はします。


ここまでにも何度か脱線してきたように、ある程度の可動域を持ったデッキではあるとは思うので、いじれる部分はそれなりにありそうです。
三幻神でなく三邪神を使ってみるようなことを考えたりもしました。その場合は【暗黒界】関連で便乗と合わせられたりしないかなとか。



あとがき



特に何か回し方というほどの運用の注意はありません。来たカードをそのまま使います。
ひとまず便乗が回ってさえいればどうにかなるものです。ドローは偉大。


ホルアクティを狙うデッキはなんだかんだでこれまでに考えたことがほぼ無かったので、今までにやったことのないことを試す意味でも、多少無理をして三幻神を取り入れてみました。
デッキ名落ちとは言いますがそれなりに工夫は凝らしたつもりです。カード間のつながりは割とこまごましています。概観してみるとそこそこごちゃごちゃしたデッキになったかなという気がします。


一方、ギミック自体に目新しいものがあるわけでもないといえばそれまでです。
今後何か考えるとしたら、そういったことも焦点にしていきたいなとは思います。


長々と閲覧ありがとうございました。
動画ともども、お楽しみいただければ幸いです。