悠久フィロソフィー

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【ホルアク帝 改2】

改訂でだいぶ変わってきたので現状記録。



既存デッキの調整の話なので、以前までの内容とあわせて見ていただけますと幸いです。

前回は → こちら

「改1」は途中で投げたので非公開保存してます。あしからず



イメージ 1


※サイドのカードはその他候補などです。


基本方針は変わりません。クライス、おしゃもじ、デュランダルを中心に《便乗》を起動してターボします。
なにぶん前回ブログで書いたのが1年近く前なのでだいぶ変わったところがあります。
以下、いじったところのメモです。




○《レベル・スティーラー》後継問題


10月1日付の改訂で《レベル・スティーラー》が禁止カードとなりデッキに入れることができなくなりました。
以前のページを見ていただければおわかりかと思われるのですが、このデッキでのスティーラーの役割は非常に多く、ざっと挙げてみても「生贄の頭数の確保(特に神の3体リリース)」「R1要員」「クライスをR5に使うためのレベル調整」「ライフストリームからΩのシンクロ」「クイックと合わせてジェットウォリアーのシンクロ」「フォーミュラの素材にしてジャンクション下でアクセルスターダストウォリアー狙い」などなど、それなりに依存度が高かったわけです。
一方で1ターン中に何回もスティーラーを出すようなことはあまり無かったため、制限指定で1枚になるくらいならばさほどの損失でもないだろう、という気でいました。しかし実際は貫禄の一発禁止。これにより、以前までのようには行かなくなってきました。新しい軸を探す必要が出てきます。


そこで目を付けたのが「超量」ギミックです。


超量士ブルーレイヤー
効果モンスター
星3/水属性/サイキック族/攻1200/守2000
「超量士ブルーレイヤー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「超量士ブルーレイヤー」以外の「超量」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「超量」カードを3枚まで対象として発動できる。そのカードをデッキに戻す。



元々【超量帝】というデッキタイプが有力な形として活躍していたこともあり、それなりに帝との相性が良いテーマでした。
もちろん超量型の強みとしては《緊急テレポート》1枚から《帝王の開岩》発動まで持っていけることが大きかったので、開岩を使わないこのデッキでその機構を最大限活かせるかといえば決してそうでもないのですが、そういった既存ギミックとは別の観点でこのデッキと相性の良い部分がありました。



超量妖精アルファン
効果モンスター星1/光属性/天使族/攻 0/守 0
「超量妖精アルファン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「超量」モンスター1体を対象として発動できる。自分フィールドの全てのモンスターのレベルは対象のモンスターと同じレベルになる。
(2):このカードをリリースして発動できる。デッキから「超量」モンスター3種類を相手に見せ、相手はその中からランダムに1体選ぶ。そのモンスター1体を自分フィールドに特殊召喚し、残りを墓地へ送る。


言わずもがな、アルファンの存在です。
ティーラーに代わるランク1要員としては非常に優秀で、自身対象で発動して相方を選ばずにおしゃもじに繋げることができます。また《超量士レッドレイヤー》と並べることでR5=デュランダルに繋がり、2通りで《便乗》のサポートに貢献することができます。自陣全体のレベルをいじるため、レッドレイヤーを対象にした場合はデュランダルが複数体立つことまでもを見込むことができるのが大きいです。ちなみにおしゃもじソルジャーは何故か名称ターン1なので複数体並べる意味はありません
一緒に並んでいる高レベル体まで☆1にしてしまうこともしばしばですが、このデッキでは現状《神縛りの塚》を入れていないので、そこまで気になることもないです。
特にアルファンの性能を飛躍的に高めているのが以下の存在。



祝福の教会―リチューアル・チャーチ
フィールド魔法
「祝福の教会-リチューアル・チャーチ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札から魔法カード1枚を捨ててこの効果を発動できる。デッキから光属性の儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。
(2):自分の墓地の魔法カードを任意の数だけデッキに戻し、デッキに戻した数と同じレベルを持つ、自分の墓地の天使族・光属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。


ぶっ壊れてます。
(2)効果の相性が凄まじく、アルファンを任意に上げてくることはR1のみならず単純にアドバンス召喚戦略をしていく上でも有効で、獲得できるボードアドに関してはスティーラーを軽く上回っているとさえ感じました。
魔法を戻すことも特に《便乗》が成立した以降の戦略に大きくシナジーし、《カード・アドバンス》《真実の名》といった強力な札を使い回すことでゆくゆくはホルアクティにまでも繋がっていくことが期待できます。引きすぎてデッキ切れになることもだいぶ減りました(重要)
また、5枚戻しでモラルタを蘇生できることも大きかったです。とにかく☆5帯へのアクセスが重要。


元々春先の改造でフィールド魔法戦略を意識していたこともあり、かなり相性が良かったです。
ツィオルキン→エンフェと繋ぎ、《真帝王領域》あたりを媒介に持ってきたいところ。


その他、元々緊テレ含めブルー・レッドともに相性の良い存在でした。特にレッドレイヤーあたりには確かなカードパワーを感じられます。
事故の絶えないデッキなので、こういった細かい部分から安定させていけるのはありがたいところです。
画像のレシピではランク3にブレイクソードが、ランク5にティラスが入っていますが、それぞれグランパルス・マグナライガーにしてしまっても良いくらいかもしれません。




○フィールド魔法採択


前項に関連して。候補に挙がっているフィールド魔法とその意味合いを列挙してみます。


・《祝福の教会―リチューアル・チャーチ》
先述の通り。(2)効果だけで十分すぎるほど強いのですが、一応(1)効果まで活かしたいと考えて申し訳程度に《古聖戴サウラヴィス》が入っています。元々便乗が手札誘発と相性良いということもありなかなか便利に働きます。
サイドに入れている《サイバー・エンジェル―弁天―》から《天帝アイテール》をサーチする動きをやってみたいなあとも思っているのですが、真っ当なリリース手段が《限定解除》で出してアドバンス召喚のリリースにする……くらいしか思いつかなかったので目下敬遠気味。一応ソラス・ブリュ・反魂のセットを混ぜ込んで手札からリリースできるようにする方法はあるので、要検討。
ことサイバーエンジェルに関してはナーサテイヤがリリース確保能力に長けていることも意識するべきかもしれません。なにしろあれも「帝」カードですからね


・《真帝王領域》
単に召喚補助・戦闘補助としても有効ですが、どちらかといえば汎神・イデアで手札に加えやすい=エンフェの弾にしやすい、ということを見込んでいます。
アイテールに使うとそのままベアトリーチェに繋がるのはエクストラ有り帝の基礎知識なので忘れないこと。
エクストラ封じの効果を使ったことはないですし使うつもりも無いのですが、エクストラ使い切るくらいの勝負を経た後の最終盤でこの効果を適用できたらカッコいいかなーとか時々思います。ツィオルキン前提のシンクロ体が多いのでたぶん無理ですが。


・《召喚制限―エクストラネット
もちろん《便乗》用です。こちらが帝なので最悪メインだけでもある程度戦力を用意できること、も地味なシナジーでしょうか。単体でもそこそこ展開抑制効果を見込めます。
増Gと違って任意効果なので連続シンクロでデッキを枯らしにきても対応できるのが良いなあと思ったとか何とか


・《神縛りの塚》
シルクハットともども抜けたり入ったり。今はブレイクソードがいるのでサーチ効果の利用が有力に見える一方、耐性付与のほうはアルファンでレベルをいじるのでさほどでもないような気もします。
神をサーチできると言うと役割は大きいようですが、元々便乗で雑に手札に用意するつもりのデッキであることと放っておいても序盤で勝手に手札に来ることからそこまで依存することも無いかなというのが現状です。


・《スターライト・ジャンクション》
このデッキのキーとなる《クイック・シンクロン》調達手段として。一方チューナーの枚数自体かなり少なめなのでどこまで有効な発想なのかは果たして怪しい。
ツィオルキンを相手ターン起動してこれを反応させられると綺麗かなーと思いしばらく使っていましたが、なかなか成立するコンボではありませんでした。サイドに苦悩の跡が見て取れるかなと思います
ティーラー禁止で安易に《フォーミュラ・シンクロン》が立たなくなり抜けたこと、エイドスを減らしてジャンクロンから一手で《アクセル・シンクロン》に繋がることが減りこちらも抜けたこと、ともに影響していると思います。


・《ブラック・ガーデン》
主にオシリスとのコンボ、帝ステータス・家臣ステータスの蘇生手段として。クライスへのアクセスは多いほど良いのでそう考えれば強そうですが、イマイチ安定しない印象がありあまり試せていません。
一応オベリスクを蘇生し得るカードであることもお忘れなくといったところ。ちなみに召喚時に半減を受けなくなるという意味では三幻神との相性は悪くなかったりします。


・《超量機艦マグナキャリア》
ブルーレイヤーでサーチが利く枠。効果を使うことはそうそう無さそうですが、手札を切って動くタイプの効果であることは覚えておくべきか。使うならこちらもやはりエンフェのサポートになりそうです。
《帝王の轟毅》で属性を操作して乗せるエクシーズ体を選べるのは帝と混ぜる利点といえるかもしれません。
グレートマグナスまで出せたらそりゃあ凄い豪華だろうなあと思います(適当)


・《死皇帝の陵墓》
最近神を出せないことが明文化されましたね。




○デッキトップ操作


《真実の名》を投入し、それに伴うトップ操作が数枚追加されています。
抜けたもの・候補も含めてメモ書き。


・《烈風帝ライザー
出れば強いという最上級帝のモットーを地で行く人。相手場除去・墓地妨害どころか自分カードの再利用までこなすのが強いです。自分場に残りっぱなしだった《リビングデッドの呼び声》などの再利用が狙えます。
召喚時の効果で自分トップを固定すれば《真実の名》に繋がります。墓地のカードを戻しても良いのが特に強い。
風属性リリースの条件は主に《クイック・シンクロン》で満たせます。このカードの追加で《連撃の帝王》はかなりのリターンを見込めることになりました。出れば強い。


・《エッジインプ・シザー》
墓地から安直にトップを固定できるモンスター。このデッキではそもそもリリース要員調達の側面が大きいです。
元々はスティーラーを落とせる《終末の騎士》から撃ち分ける格好で入ったカードでしたが、スティーラー禁止に伴い終末が抜け、今ではもっぱら《マスマティシャン》頼りになってしまっているのが難点といえば難点。


・《カード・アドバンス》
トップ固定しながら上級用召喚権追加。相性が良すぎます。
何もすることがない最序盤にトップ5枚を整えて必死に動こうとする努力ができるのが現状一番強いと思っています((


・《絶対王バック・ジャック》
今は抜けていますが、特に《ドリル・ウォリアー》との相性に優れます。罠を持ってくる効果はこのデッキでは永続罠が多い都合上やや微妙か。
余談ですが、ドリル+ジャックで毎ターン3枚操作ができ、チャーチから天使の蘇生と弁天のサーチが狙え、ツィオルキンと轟毅で光ドラゴンを生成できる、となると何かうっすら見えてくるものがありますね?


・その他
インヴォーカーから呼べる《戦士ラーズ》、墓地から動ける《ゾンビキャリア》、ボードに関わらず使える《フラボット》、悪魔族に寄せて《彼岸の悪鬼 ドラゴネル》、Dに寄せて《D-HERO ダークエンジェル》、フィールド魔法の《森羅の霊峰》《セフィラの神託》などが挙がります。ただこのあたりは枠を食うものが目立つのがネックでしょうか。
「森羅」「リチュア」あたりは元からこのあたり得意分野ですが、このデッキ本体と関係があるかどうかは別問題。



○家臣云々


エイドスを1枚に減らし、イデアリクルート先として《幻影騎士団ダスティローブ》を追加、ローブからサーチできる《幻影騎士団サイレントブーツ》、ブーツからサーチできる《幻影霧剣》をセットで入れています。
霧剣の妨害性能と、蘇生効果=墓地から動けるリリース調達効果、を見込んでのことではありますが、引きの順番次第では事故にもなります。幻影騎士団カードも着々とプールを増しているので色々見ておきたいところ。Ωへの依存度が上がっていくばかりのような気もしますが(
あとウリアのことはこれっぽっちも考慮してませんので念為




○エクストラ採択


・《PSYフレームロード・Ω》
ティーラーと異なりこちらは制限で止まりました。まあそらそうよね
ライフストリーム経由でのアクセスができなくなり、かなり出番が減った気がします。現状ほぼほぼジャンクロンでしか出ません。そのジャンクロンも初手に来すぎて頭に来たのでピンまで減っていますし。
破壊されたチャーチを回収できる唯一の札なので、長期戦を仕掛けることを念頭に置くならば出しやすい工夫は求められるのかもしれません。
 →追記:烈風帝でも回収できました。唯一ではなかったですね。


・《アルティマヤ・ツィオルキン》
実はライフストリーム目的での採用だったのでその意味では役目は終わっていたりします。が、今はフィールド魔法戦略の意図があるためエンフェへのアクセスが仕事となってきています。
なお実戦ではハイパークリスタルガツヨイナービートで勝負が決まること多数の模様。どうしてこうなった……


・《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》
現状言うほど場コン戦略できてないです(台無し)


・《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》
まあ周知の通りただただ強いのですが、このデッキが元々苦手なバック処理に結局引っかかるところはややマイナスといえます。それでもただただ強い。それだけです。


・《虹光の宣告者》
サーチ目的というよりは、チャーチの蘇生対象確保のためという意味合いが強いです。あとは今後の儀式系統タッチへの足掛かりとして。
ジャンクロン+イデアで出すとアドが宇宙ですがそこまで狙う必要も無いです。どちらかといえば幻影・シザー・マスマティ+ジェットで墓地から作れると良さげ。


・《始祖の守護者ティラス》
「クイック+真源」を並べてもクリアウィングガイザーヴェーヌの布陣を突破できなかったので入れましたが、普通にマグナライガーで良いですね(


・《幻影騎士団ブレイクソード》
先述の通りここもグランパルスで良さそうな枠。時々真源を墓地に送ってくれるのが便利なことはあります。
被破壊時の蘇生効果はだいたい使えないことが多いのですが、ごくまれに発動するとリリース調達に使いたくなる衝動に駆られます。


・《No.63 おしゃもじソルジャー》
一時期は解雇を検討しましたが息を吹き返しました。まだまだ現役。
アルファンの存在からランク1はかなり出やすくなっているため、おしゃもじ追加も含めてこのあたりの増量は一考に値する部分です。特にホープルーツを入れると幻影のRUMからドラグーンが出せておしゃもじを蘇生したらマア




○その他


・《おろかな副葬》
一手で汎神に繋がることで話題のカード。興味はありますが1枚使ったぶん以上を取り戻せるかというのが怪しいこと・どうせ使うならシルクハットで良いのではないか疑惑などからまだ試せていません。
汎神が使いやすくなることはイデアが強くなることでもあるので意識はしておきたいものです。


・《SRベイゴマックス》
一手でR1に向かうためのカードとして一度考慮した覚えがあります。三つ目のダイスを持ってこれることも評価。烈風帝補助としても便利です。
いまいち面白味に欠けるのと枠を取るのとで外しています。


・《トラゴエディア》
手札誘発はやっぱり欲しいかなということから、便乗との相性に優れるトラゴをピン採用。リリース調達・各種エクシーズにも便利です。
気軽に抜いて良い部分でもあり、こういう枠があると気持ちにゆとりができるような気がします(適当)


・《サイバー・エンジェル―弁天―》
使うならチャーチの増量まで考えます。そうなると対応する光・天使がもう少し欲しくなりそうなので、AF色が濃くなったりするのかなと。
リリース手段だけ本当に厄介です。《クラウソラスの影霊衣》が《増援》対応なのはちょっと良いなあと思っています(受け売り)


便乗の再利用とツィオルキン補助の意味があります。副葬との兼ね合いも良好。手札を切れるのも良い感じです。
せっかく《幻影霧剣》を搭載しているので、特にこれを使い回すのが強そうに見える感じはあります。


もちろんセラフィ。R5要員に召喚権補助とシナジーは色々ですが、どうにも枠を取りすぎるのが難点。あと最近使いすぎ


・《リ・バイブル》《幽鬼うさぎ》
緊テレからの選択肢として、特にチューナーが欲しいと感じることが時々あるため。リバイブルはR1戦略に適合し、うさぎは便乗と相性が良いです。
緊テレ自体は、制限指定を受けて安易に頼りにできなくなってしまっていますが、チャーチで使い回す筆頭でもあるのであまり気にしたことがないです。引ければ強いなーくらいで。



あとがき


以上、とりあえず現状報告です。そもそも汎神規制時点でどういう形になっていたのかという記録を書いておくべきだったなあとは思っています。結論から言うとさほどの痛手でも無かったです。今回のスティーラーの件のほうが色々影響しました。
制限改訂は、無理やりにでもデッキのことを見直し・考え直さなければならない機会として捉えると割と楽しめます。それでデッキが立て直せないほど瓦解してしまっていては元も子もないのですが。その意味では今回はまだ幸運なほうでした。


まだまだ実戦が圧倒的に足りない机上論なので、久し振りに回していきたいと思っています。