悠久フィロソフィー

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威嚇する咆哮

考察対象:威嚇する咆哮


威嚇する咆哮 通常罠
このターン相手は攻撃宣言をすることができない。


防御的な罠。
罠っていうか……罠?

メインフェイズ終了時に発動させるのが基本といえば基本。
たとえばスタンバイフェイズにこのカードを発動してしまい相手が『パワー・ボンド』の使用を控えるようなことになったら大失敗である。

フリーチェーンなので、『大嵐』『大寒波』などを受けたときに発動すればそのターン戦闘によって息の根を止められることはなくなる。
1ターンキルに近いデッキが横行しているので、活用できなくもない。

『和睦の使者』にはやや劣る。
どちらもフリーチェーンながら、あちらは戦闘破壊とダメージを受けないだけ、すなわち戦闘は行うので、『剣闘獣』などとは相性がいい。
逆に、相手『ミスティック・ソードマン Lv2』などに対してはこちらのほうが有効。

『攻撃宣言』を封じるので、珍しい効果といえば珍しい効果。
確実性は高いものの、その点だけで話をするならば『バトルフェイズ』そのものを飛ばしてしまう『覇者の一括』のほうが確実性に優れる。

この手のカードで注意したいのは、『人造人間―サイコ・ショッカー』の召喚に合わせて発動ができないということ。
相手がショッカーを除外し『異次元からの帰還』『D・D・R』などを使ってきた場合にはさっさと発動してしまうべし。

威嚇する咆哮。
『威嚇』も『咆哮』もそこそこ難しい漢字なので、覚えておくと損しない。

イラストでは『暗黒のマンティコア』が吠えている。
『咆哮』の意味が分からずとも、この絵からおよそ察することができる。
『冥王の咆哮』でも同じことがいえる。
ちなみに『プライドの咆哮』ではまったく叫び声の描写がない。

相手プレイヤーあるいは相手モンスターを威嚇し萎縮させ攻撃をためらわせるのだろうか。
しかししょせん時間稼ぎである。

地味に原作効果の『神』に対して有効なカード。
『攻撃宣言』が封ずる対象であり、神には関与していないため。
もっともこのカードだけにいえた話ではないが。