悠久フィロソフィー

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メタル・リフレクト・スライム

考察対象:メタル・リフレクト・スライム

永続罠初考察。
除去されやすいとか無効化されやすいとか、不憫なカテゴリーかもしれない。

守備力3000という破格の数値が魅力。
青眼の白龍』の攻撃でさえ倒れない。
『神秘の中華なべ』ではかなりの回復量がある。
現在壁の除去カードは多数あるが、それを差し引いても強固な壁といえる。

制限がないので生け贄にも使用可能。
ただし、同本付属の『デビルズ・サンクチュアリ』に比べて速効性がはるかに劣る。
罠であることから、1ターンは生き延びなければならない。
戦闘破壊は心配する必要もないだろうが、モンスター破壊でも魔法・罠破壊でも罠無効でも意味を成さなくなるので不確定要素は多い。
それでも、例えば帝などを引くまで時間稼ぎをする、という使い方ができなくもない。

罠モンスターとして同一系統内で比較してみる。
『機動砦 ストロング・ホールド』には守備力で勝る。ただしあちらは攻撃が可能で、場合によっては攻撃力が3000にもなる。とはいえどちらかといえば、こちらの方がデッキを選ばない。
『アポピスの化身』は攻撃可能な戦闘要員だが、制約が厳しいのでこちらの方が汎用性は上だろう。
『死霊ゾーマ』と比べるとベクトルが違うので難しいが、あちらも壁として機能するので攻撃に向かえる点においてあちらがやや上回るか。
『サイバー・シャドー・ガードナー』とは壁として比較できる。あちらはモンスターとしてよりもチェーン数稼ぎとしての役割が大きいので、壁兼生け贄としてはこちらの方が上である見方が強い。

レベルが高いのも特徴。
以前は『突然変異』で『サイバー・エンド・ドラゴン』を生成したり、一部の儀式モンスターの生け贄に使われた。
しかし『突然変異』は禁止になり、儀式にしても『高等儀式術』『奈落との契約』『エンド・オブ・ザ・ワールド』『大地讃頌』にはことごとく対応していない。
かつてほどの活躍を見せることは難しい。
今ではもっぱら、帝の生け贄にしたり『ザ・カリキュレーター』の強化に一役買っている。

攻撃ができないので、『右手に盾を左手に剣を』とのコンボは不可能。
『守護神エクゾート』とは違うので要注意。

罠モンスター全般にいえることだが、フィールドにいる状態で無効化されるとただの場所取りに成り下がる。
3000の壁で安心していると、『人造人間 サイコ・ショッカー』の一撃を喰らうことになったりするので気をつけたいところ。

攻撃力が低く守備力が高いので『地割れ』『地砕き』の両方に当たりやすい。
逆に考えれば、このカードを犠牲にできるケースが多いということでもある。
上記2枚を警戒するならば、入れておいても損はないかもしれない。

イラストは原作のものに近いが、ステータスは原作と違い固定値となっている。
原作でマリクがコピーしたモンスターによっては、より酷いことになっていたかもしれない。
そう思えば多少は救われるか。

『鋼鉄の・反映する・スライム』という名前。
こうなっては何を反映しているのかまるで分からない。
『鋼鉄の』には合点がいくが、鋼鉄のスライムなんてそんなの本当にスライムだろうか。