昇天の黒角笛 カウンター罠
相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし、それを破壊する。
テキスト通りの効果なカウンター罠カード。
相手の展開を封じる役目を持つ。
非常に限定的だが、ノーコストでの妨害ができる点は魅力的。
昨今の特殊召喚モンスターには非常に強力なものが多く、状況次第では相手の切り札を叩き潰すこともできる。
とてつもなく間違えやすい効果であり、遊戯王特有の境界のあやふやさが如実に出ている。
『非常に限定的』と書いたのに対し首をかしげた人は要注意。
このカードが無効にできるのは、チェーンに乗らない召喚ルール効果の特殊召喚のみである。
といってもピンとこないかもしれない。
すなわち、カードの効果による特殊召喚は無効にできないと思えば大筋間違いない。
具体例を挙げてみると、『死者蘇生』を筆頭とする蘇生全般や『融合』による融合召喚、『高等儀式術』や各種儀式による儀式召喚、リクルーター、一部の特殊召喚モンスターなどがこのカードで無効にすることができない。
このカードが無効にできるのはチェーンに乗らない召喚ルール効果の特殊召喚のみ。
ではどのような特殊召喚なら無効にできるのか。
詳細は後ほど別個に書くとして、分かりやすい例を挙げてみれば、『サイバー･ドラゴン』や『ダーク･アームド･ドラゴン』、『裁きの龍』、シンクロモンスター全般がこれに該当する。
以上のように分かりにくく把握しにくい効果だが、対応しているモンスターがモンスターだけに、発動すれば相手の戦力を大きくそぎ落とすことができうる。
特殊召喚そのものを無効にするカウンター罠であるため、優先権行使による効果発動や特殊召喚時に発動する効果も使わせない点は高く評価できる。
またスペルスピード3であるため『トラップ･スタン』『王宮のお触れ』で無効にされない。
同じ特殊召喚対策としてトップを走る『奈落の落とし穴』とは、このような相違点がある。
『王宮の弾圧』と比べても、使いきりだが自分の戦術を妨げないという強みをもつ。
カード名からおよそ予想はつくが、『昇天の角笛』とはおおよそ互換になる。
あちらは召喚・反転召喚をも無効にするが、生け贄1体を要求するためよりヘビーである。
ちなみに、『昇天の角笛』が無効にできる特殊召喚というのはこのカードが無効にできる対象と同じになる。
昇天の黒角笛。
イラストはただの黒い『昇天の角笛』である。
しかし『ブラックホーン』とルビがついたのは何故だろうか。
ちなみに今回初めてルビをかけてみましたが如何でしょうか。
『効果が短いほど強力』というセオリーがあるが、このカードにはどうか。
そもそも効果が短いほど強いというのは、ひとつの効果しか持たないが故に、他カードに反応される要素が少ないということ、そして何より効果が分かりやすいためという理由がある。
前者はともかく、後者の理由は明らかに当てはまらないカードなのだが。
いっそ何を無効にできるのか覚えておいたほうが楽なのかもしれない。
別個記事で『角笛吹けるモンスター』をまとめておく予定なのでそちらも是非参照のこと。
