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蘇生カードまとめ1

『現環境における蘇生カードまとめ』


09/3/30 『インスタント・ネオスペース/リバース・オブ・ネオス』『クイズ』を追加、記事タイトル変更


・死者蘇生
ノーコスト・無条件での蘇生は強力無比。
墓地に落ちやすく拾い甲斐のあるチューナーの存在から、相手墓地から奪える利点はさらに度を増したといえる。
その名に違わぬ必須級蘇生カードであるといえ、制限カードなのは当然の運命。
スペルスピード1であることとデッキ搭載枚数1枚というのはデメリットと呼ぶには語弊がある。


・戦線復活の代償
コストが面倒だがバニラやデュアルをちょいと入れれば使いやすい。
『ダーク・ヴァルキリア』『E・HERO アナザー・ネオス』あたりが強力。
場のモンスター数は変わらないためシンクロには不向き。デカブツを蘇生させたいところ。
相手墓地からも蘇生できるので、大型が落ちたらおいしくいただける。


・奇跡の蘇生
スペルスピード2であり無境界蘇生という点ではあの『死者蘇生』をも上回る。
フリーチェーンを積んだ【ガジェット】【帝】ならば使いやすい。
逆に、普通のデッキに入るほどの汎用性はあるとはいいにくい。
テクニカルだが、うまく回せば非常に自由度が高く意表を突ける。


・継承の印
大型を蘇生させたいがそもそも大型を3枚も落とせるかという難しさ。
『トレード・イン』に対応しているとか、何か墓地に溜めやすい大型なら出しやすいか。
小型に的を絞るならば『ハーピィ・クイーン』『ワイトキング』に使いやすい。
ノーコストで条件がハンド・場に依存しないため、使えれば強力。


・思い出のブランコ/黙する使者
基本的にデュアルモンスターを戻して効果を使うために用いられる。
現在のデュアル筆頭は『ギガプラント』なので【植物族】には何の問題もなく投入可能。
前者ならば殴れるので、一部のデッキでスピリットモンスターのごとき攻撃ができる。
デッキを選ぶが、最大の問題は入手難度か?


・生者の書-禁断の呪術
『アンデットワールド』登場で一気に凶悪化したジャンキーなパワーカード。
無条件蘇生どころか『D.D.クロウ』のオマケまでついてくる優れもの。
逆にそれが足を引っ張り相手墓地にモンスターがいないために発動できないことは気にしなくていいだろう。
デッキを選ぶことを除けば恐るべき性能である。


・増草剤
植物族を植物族たらしめる超展開カード。
何よりも繰り返し使えるという点で他の追随を許さないが、このカードの破壊と共に組成対象を道連れにするのは覚悟しておくこと。
また効果を純粋に最大限利用するためには墓地にモンスターが落ちていることが前提なので、そのあたりはしっかりとした戦術構築が必要とされる。


・ワン・フォー・ワン
手札コストがあり、対象の範囲が恐ろしく狭いのが何とも残念。
デッキからの特殊召喚もできる器用さを買うべきなので、蘇生カードとして過度に期待しないほうが無難だろう。


・念動収集機
『緊急テレポート』が制限になったことから、いかに『クレボンス』をコントロールすることが強力なのかは分かったはず。
それを踏まえれば、ある意味『緊急テレポート』に並ぶこのカードは蘇生カードとしてかなりのスペックを有していると考えられる。
実質このカードを中心にしていけば、往年の【SDL】を髣髴とさせるシンクロダークの構築はさほど難しくなかったりする。
自由度は決して高くはないが、その性能は高評価に値する。


・歯車街
基本は蘇生よりもデッキからの特殊召喚がメイン。
ただし主な選択肢たる『古代の機械巨竜』が『トレード・イン』などで墓地に落ちやすいため、あるいはこのカードの蘇生能力が高く生きることにもなりうる。
とはいえやはり『ワン・フォー・ワン』と同じ言葉を繰り返すことになるだろうか。


・リボーンリボン
タイムラグがあることと、自分モンスターに装備しておくと相手が殴ってくれないことが評価を下げる。
相手に付けて殴り倒し、そのままいただくのが常套だが、このカードを一発屋として使うとなるとやや損をしている感が否めない。
『アームズ・ホール』対応だがそれは『継承の印』等にもいえること。
安定して殴れるデッキ以外での採用は見送ったほうがいいかもしれない。


・自律行動ユニット
『早すぎた埋葬』の対象を相手墓地にしたらライフコストが馬鹿にならなくなったカード。
これでは使いまわしがまず見込めず、ワンショットに賭けるほうが有用といえる。
それ以前に相手墓地に都合よく奪いたいモンスターが落ちること自体が不確定であり、実はかなり複数の要素に依存してしまう。
安定性は望めないが、逆に奇襲には向いているかもしれない。
とかくライフコストが大きいので、使用する場合は攻撃のテンポアップが絶対。


・インスタント・ネオスペース/リバース・オブ・ネオス
蘇生先は一択だがその対象が打点25の『E・HERO ネオス』であるため油断はできない。
専用デッキで語る話であり、蘇生カードまとめとして取り上げるほどのこともないかもしれないが、一応墓地に『E・HERO ネオス』が落ちたときはこういった蘇生手段があるということを忘れないようにしたい。


・クイズ
さりげなくランダムな墓地送りを敷いておけばもしかしたら狙った活用ができるかもしれないが、公開情報である墓地の順序を確実に把握しておくことはれっきとしたテクニックであり、すべて見事に見透かされていることもままある。
ノーコスト蘇生ではあるので、相手の隙を見て使えば思わぬ攻撃ができうる。
ただし成功率はギャンブルカード並みなので、スカしても戦える余裕は欲しい。


・リミット・リバース
かの『リビングデットの呼び声』を踏襲しているだけあってハイスペック。
『レスキューキャット』なり『召喚僧サモンプリースト』なり『クリッター』なり戻せば戦線を維持しやすい。
蘇生させっぱなしでないのは一部のカードにおいてむしろメリット。
3積み可能なフリーチェーンであることを思えば、現状かなり高いレベルの蘇生カードではないだろうか。


・エンジェル・リフト
『リミット・リバース』と互換なのだろうがいかんせん範囲が違いすぎる。
よりデッキを選ぶようになったが、『ワイトキング』という破格のパワーモンスターを出せうるのは売り。
変わったところでは『ザ・カリキュレーター』の奇襲が強い。
侮ると痛い目を見る、そんな蘇生カード。


・蘇りし魂/正統なる血統
基本は『思い出のブランコ/黙する使者』の項に同じ。
ただしいつまでも残る殴れる戦力という点とスペルスピード2であるという点は見過ごせない。
デュアルモンスターを速攻で生かすことはできないが、そこは悠長に見てやってもいいだろう。


・ロスト・スター・ディセント
シンクロモンスター用『黙する使者』の罠版。
守備力0のバニラはボードに固定する意味が無いので、早々に生け贄なりシンクロ素材なりにしなくてはならない。
そういったコスト調達カードであり、蘇生カードしての意義は薄い。


・馬頭鬼
実質ノーコスト、どころかハンドもボードも動かさない『ノーモーション』の蘇生。
何のアドバンテージも消費しないという点では『死者蘇生』その他をも上回る。
あまりに強いが、不遇にも対象が悪夢のアンデット族。
制限行きも当然といえるカードである。


・アテナ
天使族限定だが、地味に使いやすく、バーンのオマケも付き、かつ、殴れるステータス。
大型天使族が増えてくれば化物的に活躍するかもしれない。
ただし『堕天使スペルビア』を戻すとタイミングを逃すものと思われる。


・ゾンビ・マスター/ライトロード・サモナー ルミナス
デッキは違えど方向性は基本的に同じなこの2体。
手札コストが大きいものの、手札コストにしたカードをそのまま出せるという側面もある。
ラッシュを仕掛けるときにはこれ以上ない戦力だが、手札消費には変わりないので調子に乗りすぎないようにしたい。


・アギド
種族縛りかつギャンブル性が高すぎるが、永遠の自己再生や上級復活など色々な筋書きが楽しめる。
墓地が肥えていればおもしろいことになるだろう。
しかしそうそう戦闘破壊してくれないのが悲しい現実。


・魔族召喚師/地獄の門番イル・ブラッド/ギガプラント/炎妖蝶ウィルプス
そもそもこいつら自身を蘇生させてやる必要があるんだがねというのは禁句。
デュアルであることを活かし、上記のバニラ蘇生カードで出し再度召喚するのが基本。
ただし『思い出のブランコ』で出した場合は前者2枚だと根こそぎ落ちかねないので注意。
デッキを選ぶが、いずれにもいえるのは爆発力の高さが相当である、ということである。
回すことができる構築をしていきたいところ。


・ウィクトーリア
ドラゴン限定、ノーコストの『自律行動ユニット』を兼ね備える。
『スターダスト・ドラゴン』『ブラック・ローズ・ドラゴン』の存在からその有用性は分かりやすいものの、ドラゴンとエンカウントしなければ展開できないのは一押し足りない。
墓地の種族操作が出れば化けるだろう。
今は『場合によっては役に立つかもしれない殴れる天使』程度に考えておくこと。


・不死王リッチー
こいつ自体はそうそう落ちないため効果の連続使用は比較的楽だったりする。
やはり『アンデットワールド』の影響下で大いに暴れまわることだろう。
毎ターンノーコストで蘇生という、この文字列が意味する力は実に壮大である。
問題はこのカード自身の異様な出しにくさだが。


光と闇の竜
制圧能力が目立って隠れがちながら、後半の破壊・蘇生効果も特筆ものである。
無条件・ノーコスト蘇生を考えれば場を巻き込むのはやむなしといえるだろう。
問題なのはその蘇生対象の調達であり、一旦このカードを出してしまうとカードの効果・コストでモンスターを墓地に埋めるのは難しくなる。
蘇生を活かすにしても、通常の運用並みにプレイング技術が求められる。


・剣闘獣ダリウス
『剣闘獣ベストロウリィ』を拾って『剣闘獣ガイザレス』につなげるためのパーツであるが、一応蘇生対象はバニラ化するも殴ることはできるので、『剣闘獣ラクエル』などでのラッシュはかけられる。
もちろん『剣闘獣ヘラクレイノス』につなげてもいい。
こう考えると【蘇生→コスト】という流れるような動きはまさしく蘇生、という感じがしなくもないが、それを目立たせないのはやはりテーマデッキ専用ゆえだろうか。


・モザイク・マンティコア
生け贄をそのまま蘇生できるが、バニラ化、守備表示固定なので攻めには使えない。
どうしても攻撃に使いたいならば『皆既日食の書』で裏返せば次のターンには殴れる。
しかしここはやはりさらなる生け贄召喚につなげたいと思うのが普通だろう。
リリース確保の確実性はそれなりにあるので、展開を途切れさせずに戦線維持ができる。
シンクロ素材にできればなお儲けものか。


・ダーク・ホルス・ドラゴン
カードとしての知名度は相当だが蘇生手段としての知名度は低いという矛盾したモンスター。
闇属性星4というのは地味に縛りがきつく、なかなか有用な対象を見出すのが難しい。
発動条件も相手ターン中の魔法発動なので、厳しいやら緩いやら状況に左右される。
使いこなせれば強いが実際は振り回されることが多いだろうか。
それでもノーコスト蘇生であることに変わりはないので、うまく蘇生対象を見つけて活かしたいところ。


以上文字数オーバーにつきまとめ2へ続く。