悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

びゅてぃふぉねい びゅてぃふぉねい

遊戯王OCGをプレイする上で必ず手に入れなければならないもの』

=『デッキ』

を前提にすると、全国の遊戯王プレイヤーの方々は絶対にデッキをお持ちなわけで。
まあ中には絵だけ楽しむとか俺ルールだからデッキ要らないとかいらっしゃるかもですが。
いるかな。
いるかもね。
まあともかく。

デッキ。
40枚のカードの束。
いやまあ42枚だったり45枚だったり60枚だったりしますけどね。
山札。
これがなければまともな勝負にならない。
カードで遊べない。

つまり基本的にこのページをご覧になる方は確実にデッキをお持ちのはず。
ここで一度訊いてみたい。

【あなたのデッキには名前がありますか?】

と。
デッキ名。
最近デッキ名について考えることがみょーに多い。

まずそもそも【デッキ名をつけるか否か】という二択。
これだけでもけっこう票が割れると思う。
純粋にカードゲームを楽しんでいる人でも意見が割れると思う。
イラストとかそういうのを楽しむ人でももしかしたら意見が割れると思う。
大会で勝ちしか見ない人は意見が割れないかもしれない。
ネタデッキばかり考えて勝敗を考えない人も意見が割れないかもしれない。
と思う。

デッキ名をつけるか否か。
そもそもデッキ名をつけるという行程の前段階には
【デッキ=名前をつけるもの】
という考え方に対して抵抗がないという条件が要る。
この条件を飲めない、すなわち
【デッキに名前をつけるとかマジ痛えわ馬鹿じゃねえの】
という人は最低でもデッキに名前をつけるなどという真似はしない。
自身の理論によってそのような酔狂なことはしないと。

では【名前をつけるもの】とは何か?
答えは簡単。
【自分が名前をつけることを許されたもの】である。
もっと分かりやすくしよう。
【自分が創作したもの】である。

これを踏まえると、デッキ名をつける人はそのデッキに思い入れがあるということになる。
多少なり。
大小問わず。
例えば、自分で考えたコンボがある。
例えば、自分で見つけた戦術がある。
例えば、自分が好きな戦い方がある。
例えば、自分が使いやすい力がある。
例えば、自分のこん身のネタがある。
例えば、自分の気に入った名がある。
こんなふうに。
あるいはもっと多岐にわたって。
あるいはもっと細部にわたって。
あるいはもっと深きにわたって。

自分で作ったデッキ。
それはやはり自分の考えの集大成。
自分の集めたカードの集大成。
言い過ぎてしまえば自分の作品。

【作品に名前をつけて何がおかしい?】

もちろんこれは言い過ぎた話。
極論中の極論、その極端。

ということで、こう考えてしまえば基本的にデッキ名を作ることはおかしなことではない。
カードショップの大会に出てみれば、デッキ名の記入を求められることも多い。

ところが最近思うのは【デッキ名の暴走】のこと。
つまりデッキ名が妙に格好付けた仰々しいものである場合。

無論。
これはその人がもてるセンスを総動員させ考えた名前であるはず。
きっと。

たぶん例えが間違ってると思うけど【スーパードローライダー】とか。
このスーパードローって部分はたぶんネット上で自然発生したんだろうけど。
でも、もし、個人が考えてどこかで使っていたとしたら。
それはその人のセンス。

で、このセンスが万人受けするかというとそんなはずはない。
微塵もない。
欠片もない。


これが最近考えること。
【デッキ名はどこまで個人の自由が許されるか?】


当然答えは既に出ている。
【自分が行けると思うところまでデッキ名の自由は許される】
と。
しかしこれは聞きようによっては自己中ともとれる。

加えて、センスが受けないがために弾圧・中傷されることもありうる。
先ほどの
【マジ痛えわ馬鹿じゃねえの】
っていうこれである。

言ってしまえばどれだけ周囲の反感を無視しつつ自分のデッキを表現できるか。
っていうことを抑えておくべきだと思う。
周囲の反感を無視してまでデッキを表現したい人は。
それをしようという気になれるほどデッキを気に入っている人は。

だからといってただ仰々しいだけの名前はどうかと思う。
別にコンボやシステムを何と呼ぼうと個人の自由。
個人の勝手。
でも遊戯王のメインユーザーは最近では小学生~中学生が多い。
一言であえて残酷に言ってしまおうか。
変なデッキ名が多い。

しかし。
どこからどこまでを変な名前と定義することは絶対にできない。
少なくとも私個人の観点では。
そして変であることが悪であるかどうかは絶対に分からない。

ここでもう一度最初の問に戻りたい。
【あなたのデッキには名前がありますか?】

実はこの問いかけ。
案外【はい】と答える場合が多い。
何故か。
最近はWikiなりフロンティアなりですでにデッキ名がついていることが多いからである。
加えて、最近のカードの発売状況がテーマデッキ・デザイナーズデッキばかりであるため、そのカテゴリがそのままデッキ名になるからである。

だから最近、デッキ名を自分で考える人は少ない。
もちろん、いないわけではないけれど。
それでもやはり、既定のものがあるとそれを使ってしまう。
だからデッキ名を自分でつける人は少数派に回る。
少数派の扱いがどうなるかはともかく。

デッキ名。
実はデュエリストが公に提示できる唯一の創作部分。
ここをどれだけ意識するか。
ここをどれだけ適当にするか。
それは個人の自由だけれど。

最終的に何が言いたいかっていうと
【他人のデッキ名をそんなに笑うな】
っていうことなんですよね。

もちろん内心嫌うのは自由。
でもそれを口に出すのは失礼。
だってそれは創作物ですから。

そしてデッキ名を考える人にも言いたい。
【自分のデッキ名を誇張しすぎるな】
っていうことです。

もちろん大事にするのは自由。
でもそればかり凝るのは見当違い。
だって主役はデッキの中身ですから。



デッキ名のつけかたはそれこそ個人の自由。
あまり波風立てたくない人は【BF】とかそのまんまにしてみればいい。
ちょっと捻ってみたい人は【BF】を【黒翼ビート】とかいってみればいい。
表現好きな人は【BF】を【クロウの魂のデッキッ!!!!】とかやってみればいい。
あえて【BF】を【流行りのウザイデッキ】といってみるのもいい。
自由。
自由。


ちなみに私はデッキ名を捻る派。
1群を【闇スタンメタ風味】とか呼んでます。
デッキ名云々以前に1【軍】じゃなくて1【群】ってのも変えてますが。
でもそれも自由。


この自由度もカードゲームのもつ特徴なんじゃないか。と。
そう思うわけです。



掲示板でデッキ名の誹謗中傷が見られたので書いてみました。
結論が見えていない考察ってこんなに難しいとは思わなんだ。