悠久フィロソフィー

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戦線復活の代償

考察対象:戦線復活の代償


戦線復活の代償 装備魔法
自分フィールド上の通常モンスター1体を墓地へ送る。墓地に存在するモンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。このカードがフィールド上に存在しなくなった時、装備モンスターを破壊する。


蘇生効果を持つ、珍しい装備魔法。

自分の墓地だけでなく相手墓地カードも利用可能なので、実質『死者蘇生』のように使うことも可能な蘇生装備魔法。
あるいは『早すぎた埋葬』『自律行動ユニット』に近い部分があるか。
コストが1体必要なので、墓地のモンスターと場のモンスターを入れ替える感覚で使える。

コストにできるのはバニラモンスターのみであるものの、復活対象は効果モンスターでも構わない。
よって、ある程度の枚数通常モンスター、もしくはデュアルモンスターを投入したデッキならば、『通常モンスター』デッキを組まずとも効果を発動できる。

『墓地に送って発動』なので、『マクロコスモス』下では発動できないものと思われる。
誰か証拠をください。

『早すぎた埋葬』と違い、場を離れたら装備モンスターを破壊するため、『氷結界の龍 ブリューナク』『ハリケーン』での再利用は難しい。
しかし『ホルスの黒炎竜Lv6』などを完全に蘇生させることは可能。

ちなみに、『ゾンビ・マスター』と同じく、コストとして墓地に送ったモンスターも蘇生可能。
何の意味があるのかと思うかもしれないが、一応『生還の宝札』を使うことができる。

先述の通り、『氷結界の龍 ブリューナク』で再利用しにくいため、純粋に『早すぎた埋葬』の代わりになるかというとそうはいかない。
コストが必要なことも含め、『アームズ・ホール』の悪夢を再現する片棒担ぎにはならなさそうである。

『魚族』において、このカードと『ジェネクスウンディーネ』の相性は抜群である。
『ジェネクスウンディーネ』を召喚し、効果で『超古深海王シーラカンス』を墓地に送る。
また、同時に『ジェネクス・コントローラー』を手札に加える。
次のターン、手札に加えた『ジェネクス・コントローラー』を召喚、これをコストにこのカードを発動、墓地の『超古深海王シーラカンス』を蘇生させる。
こうすることにより、驚くほど無駄なく切り札を出すことができる。
『魚族』デッキを組む場合には、このコンボを覚えておいて損はない。

戦線復活の代償。
ということはカードのメインは『代償』のほうになる。
『血の代償』と違い、この場合の『代償』は『犠牲』ということである。
コストにしたカードのことを取り上げるというのはなかなか珍しい。

戦線復活の代償。
ゲームのシークエンスの題みたいな感じでなかなかかっこいい。

イラストでは軍隊の人間がつけるドックタグが描かれている。
そこには『もけもけ』が描かれており、発動コストになったことを思わせる。
確かに通常モンスターだが、何故にもけもけ?

どうでもいいが、私は学校の先輩が書いた小説とこのカードがダブってしかたない。
その物語は偽りの平和を騙し通すために戦う陸軍の話なのだが、途中で仲間が銃撃を受け、今わの際に必死でドックタグを手渡すシーンがあった。
そこには氏名や国籍などの個人情報が刻まれている。
これを家族に渡してくれ、俺が戦場で死んだことを教えてくれ、と。
受け取った主人公は戦線に復活しなんとか生き残るのだが……
それを踏まえてもう一度見てみよう。このカードって何よ。

また時雨沢恵一先生の『アリソン』1巻にもドックタグがキーパーツとして出てくるので読んでみてもいいかもしれない。
私が読んだのはだいぶ前なので本当に登場するかどうかは定かではないが。