撲滅の使徒

考察対象：撲滅の使徒

撲滅の使徒　通常魔法
魔法・罠ゾーンの裏側表示カード1枚を破壊しゲームから取り除く。
もしそれが罠カードだった場合お互いのデッキを確認し、
破壊した罠カードと同じカードを全てゲームから取り除く。
その後デッキをシャッフルする。

『抹殺の使徒』とはある意味で対をなす除去カード。
場と、時にデッキまでも荒らす。

魔法・罠カードを1枚破壊できるものの、それはセットされたものに限る。
フリーチェーンの罠、速攻魔法に対しては、発動にチェーンして効果を使われ、逃げられてしまう。特に対象が永続罠だと完全に不発に終わり、ほぼ意味を成さない。
となると、狙い目は攻撃に反応する、など発動タイミングの限られている罠カードや、ブラフのつもりで伏せた通常魔法あたりだろうか。
『次元幽閉』『炸裂装甲』『奈落の落とし穴』あたりならば多くのデッキに採用されていて、デッキからも除外することに成功すればかなり安心して攻撃することができる。
ただしこれらは自分のデッキにも採用されやすいということに注意。
そこまで考えて、あえて入れないというのも手である。
ブラフを除外するのもあまり例がないことではあるが、苦し紛れにセットした『次元融合』あたりを除外できると優位に立てる。

また、カウンター罠カードにも地味に有効。
『神の宣告』『魔宮の賄賂』はこのカードの発動を許すとデッキの主軸が崩壊するため看過できず、しかし発動するのにリスクも大きいというダブルバインドに陥る。
『剣闘獣の戦車』『攻撃の無力化』等なら確実に全滅する。
手札にコストが来るのを待っていたのに、その前に除外されてしまう『マジック・ジャマー』『封魔の呪印』などがあったら悲惨なものである。

罠のチェーン発動を無効にしてセットさせる『誤作動』とは好相性。
逆順処理で、確実に狙った罠を根絶できる。
バーンデッキを相手にして『自業自得』『仕込みマシンガン』をこの方法で消し去ることができれば多少安心できるか。

ちなみに、『くず鉄のかかし』は100％除外されるが『サイバー・シャドー・ガードナー』は100％除外されない。
発動後セットされ、このカードの標的としては都合のいい的に見える二枚だが、ここで多少の違いを見出すことができる。

重ねて言うが、罠を除外した場合自分のデッキも巻き込まれることに注意。
カード被害が仮に無かったとしても、デッキ内容全てを見せてしまうことになる。
もちろん、こちらも相手のデッキを丸々確認できるのだが。
この事態に陥る危険性は、『抹殺の使徒』より若干高い。

罠を除外できても、相手の手札にあったり既にセットされたりしていては除外効果が及ばなくなる。
もしかしたら、安心するのはまだ早いかもしれない。

『抹殺の使徒』とおおよその仕様は同じ。
もちろん、自分のセットカードに使うこともできる。
『黄金の邪神像』を除外してトークンを生成し、さらに自デッキから同名カードを除外してデッキ圧縮につなげ、相手のデッキも把握し……
などというのはもはや夢物語の領域。

『使徒』とあるが、一体誰に仕えているのだろうか。
プレイヤーの放つ刺客、ということだろうか。

『抹殺の使徒』に描かれていたのは金髪の美青年だったが、こちらはがっちりとした体格の巨漢である。
また、どうやらこちらも左利きと見受けられる。

『抹殺の使徒』『撲滅の使徒』のペアがＤＳのゲームソフト『ルミナスアーク2』のリヒテル、ガストンの組み合わせに似ていると思うのはおそらく私だけだろう。
きっと。