悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

天よりの宝札

考察対象:天よりの宝札


天よりの宝札 通常魔法
自分の手札と自分フィールド上に存在する全てのカードをゲームから除外する。自分の手札が2枚になるようにドローする。


ドロー強化カード。
と見せかけて、そうでもない。

2枚ドローということになるもののコストが半端ではない。
場合によってはあの『最終戦争』以上のコストを支払わなくてはならなくなる。

コストは除外なので、『ネクロフェイス』『異次元の偵察機』などを用いれば多少なりリスクは削減できる。
仮に手札に『異次元の偵察機』が3枚揃っている段階で発動したとなれば、一気に大量展開ということになる。
もっとも、そんな状況はなかなか巡ってはこなかろうが。

使うデッキがあるとすれば手札消費が甚だしい『フルバーン』などが挙がる。
例えば場に何もなく手札が『火炎地獄』1枚のみだったときこのカードを引いたとする。
ここで『火炎地獄』を使って1000ダメージを与えるよりは、このカードを使って2枚ドローをした方がより戦略を立てやすい。
考え方は『天使の施し』に近いものがある。

除外はコストなので、『D-HERO ダイヤモンドガイ』でノーコスト発動は可能。
もっとも、同じような結果になるカードは他に多くあるが。

先述の通り『ネクロフェイス』『異次元の偵察機』との相性はそれなりにいいのだが、同じくそれらと相性がよく、かつローリスクハイリターンなドローカード『闇の誘惑』が登場してしまった。
もはやこのカードの立場はない。

何度もいうが除外はコストである。
場に何も存在せず手札もない状態でこのカードを使うことはできない。

一応覚えておきたいのは『2枚になるように』ドローするという効果。
仮に『D-HERO ダイヤモンドガイ』で発動したり『精霊の鏡』で相手に奪われたとしても、2枚ドローできるとは言い切れないので要注意。

デッキトップを操作して『紅蓮魔獣 ダ・イーザ』などを召喚できるようにしておけば、あるいはそのパワーアップに役立つかもしれない。
しかしそうまでしなくても、他に優良な除外カードは多数存在している。

初登場時はスーパーレアだった。
信じがたいが、なんとレリーフ版もある。

イラストでは兵士達がヘルメットで金貨を回収しようとしている。
どことなくあさましい構図ではある。
ちなみに、OCGの世界ではこのカードのように金貨がドローに例えられることが多い。

原作効果が強力すぎることで有名なカード。
一体どこで間違ってここまで弱くなってしまったのだろうか。
もっとも、原作効果のまま登場したらそれはそれで非難の嵐だったろうが。

他の『宝札』と名の付くカードには遊戯王カードそのものが描かれていることが多いのだが、このカードはその中でも例外的存在といえる。
図抜けたリスクを考えれば納得行かなくもないか。