悠久フィロソフィー

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考察対象:7

7 永続魔法
「7」が自分フィールド上に表側表示で3枚揃った時、自分のデッキからカードを3枚ドローする。その後全ての「7」を破壊する。このカードがフィールド上から墓地に送られた時、自分は700ライフポイント回復する。


ドローと回復のカード、『7』。
名前が特徴的なカード、『7』。

永続魔法ながら、永続している意味はほとんどないようなものであるといえる。
『7』を単体で発動させておく意味はほぼ0であり、また、もし単体で発動している間に破壊されてしまうとドロー効果も使えずに終わってしまう。
張っておく意味も薄いため、『冥府の使者ゴーズ』『黄泉ガエル』の邪魔にしかならない。

よって、このカードを安全に使うには他に『7』がもう2枚手札に来るのを待つしかない。
手札に3枚の『7』が揃っていれば、即座にその効果を使うことができる。
やはり3枚ドローは相当強いので、発動ができればかなり優位に立てる。
それでも所詮差し引き0なのだが。

『7』が揃った時、3枚ドローする、と書かれている。
つまり概念的に「『7』が揃えば『3枚』ドロー」ということである。
よって、『7』3枚分、計9枚ドローできるというわけではない。
注意するべき点である。やはり差し引き0のカードということか。

回復効果は別に3枚揃わずとも発動する。
ブラフとして伏せておいたものが破壊された場合、『オオアリクイクイアリ』『降雷王ハモン』のコストとして墓地に送った場合でも700ポイント回復する。
ちなみにこれは強制的に発動する効果である。
そのため、『シモッチによる副作用』があるから発動しない、などは不可。

自壊が起きるタイミングは『3枚揃った時』なので、その破壊効果を無効にされた場合は3枚とも場に残ることになる。
今のところそういったカードは存在していないが、もしも『光と闇の竜』のように『無効にするが、破壊はしない』カードが出た場合はこのカードがおもしろい動きをするかもしれない。

個人的推測として、『非常食』とのコンボはどうだろうかと思う。
ドロー効果にチェーンして発動し、700×3+1000×3=5100ポイント回復を行える。
もちろん大前提として『7』が3枚発動できるということがあるが。
そしてその大前提があまりにも厳しいのだが。

回復効果が起きるのは『フィールド上から墓地に送られた時』となっている。
そのためバウンスされたり除外されたりすると回復もできない。
『フィールド上から離れたとき』ならもう少し使い勝手がよかっただろうか?
そうだったなら、『聖なる解呪師』+(魔力カウンターを溜めるカード)とのコンボができた。

どうでもいいのだが、この回復効果、【カード名が『7』なのに効果が3枚ドローだけじゃ何の面白みもないじゃないか、『7』に関連させろよ】というふうにして後から取ってつけた感が否めない。
しかし確かに、OCGにおいて『7』を一番使いやすいのはライフポイントかもしれない。
手札7枚ドローは強すぎ、場にはモンスターが5枚までしか出せず、魔法罠が6枚までしか出せず、ハンデス7枚やデッキ破壊7枚も異常値である。
ライフ700回復というのは、『7』に対しての最大限の譲歩か。

『7』という、OCGの中でもトップクラスな名前の短さを誇る。
『氷』『森』などと並び、ルビを除いた文字数は1文字で同率1位。
そのなかでもこのカードは半角文字なので、用いるスペースは最も少ない。
ある意味で遊戯王界の極に位置するカードである。
また、カード名が数字のみという、唯一のカードでもある。

『7カード』とは何の関係性もない。
ただ、カードの中に描かれている『7』という数字のレタリングはそっくりである。
『7』にこだわっているという点においてのみならば、あちらのほうが上かもしれない。
どちらかといえば、このカードで気になる数字は『7』でなく『3』だ。

『7』といえばまず思い浮かべるであろうスロット。
『3枚揃ったら~』のくだりは、やはり3列のスロットリールになぞらえていると思われる。
現実では、『7』『7』『7』で超大当たり、コインが大量に手に入る。
OCGでは、『7』『7』『7』でドロー3枚と2100ライフ回復。
よくOCGのイラストではドローがコインに表されるのだが、この差は一体何だろうか。

ちなみに『7カード』もスロットマシーンに例えられたカードである。
『スロットマシーン AM-7』というカード名であり、ここにも『7』が意識されている。

極であるカードというのはまんざらでもなく、ネタ性は多々ある。
例えばこのカードと『E・HERO ネオス』や『E・HERO アナザー・ネオス』を並べてみよう。
それだけで究極のネタ布陣【ウルトラマンセブン】が完成する。

あるいは先述の『7カード』『スロットマシーン AM-7』、さらには『エンジェルO7』『盗賊の七つ道具』『7つの武器を持つハンター』『人造人間7号』『アームド・ドラゴン Lv7』『アルティメット・インセクト Lv7』『魅惑の女王 Lv7』『サイレント・ソードマン Lv7』『アルカナフォースVII-THE CHARIOT』と一緒に使ってみよう。
理由は言わなくても分かるはず。
あくまでネタなので過信してはいけない。

しかしやたらに数字の多い考察である。
『カウンター・カウンター』をどことなく思い出す。


ちなみに、この記事はメガネさんの要望により作成しました。
リクエストありがとうございました。