悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

レインボー・ヴェール

考察対象:レインボー・ヴェール

数値以外のステータスにおいて強化をする装備カード。
その中でも珍しい効果を持っているといえる。

『破邪の大剣―バオウ』『冥界の覇王 ハ・デス』のように戦闘破壊を必要とするわけでもなく、『ブレイドナイト』『ハーピィ・レディ2』のようにリバース効果モンスターだけしか無効にできないわけでもない、便利な魔法カード。

バトルフェイズ中ずっと無効にしてしまうので、リバース効果モンスターを筆頭に『魂を削る死霊』『マシュマロン』のような破壊耐性を持つモンスター、『お注射天使リリー』『アルティメット・インセクト LV7』といった攻撃力変動をするモンスター、『異次元の女戦士』『異次元の戦士』などの道連れモンスター、『キメラテック・オーバー・ドラゴン』『邪神アバター』など攻撃力不確定モンスター(例外として『毒蛇神ヴェノミナーガ』『力の代行者 マーズ』には通用しないが)、『N・グラン・モール』『ケルベク』のようにバウンス効果を持つモンスターなどなど、その標的は数多い。
ただし『クリッター』などのサーチャー、『キラー・トマト』などのリクルーター、『黄泉ガエル』『ニュードリュア』など墓地で発動するモンスターの効果は無効にできないので注意。

バトルフェイズ中無効になるとはいえ戦闘を介さなければならないので、『コマンド・ナイト』『伝説のフィッシャーマン』のように攻撃されないモンスターや『ゴラ・タートル』『切り込み隊長』×2などのロックをするモンスターは無効にできない以前の問題が生じる。
また上記でも多少触れたが『魔法の効果を受けない』モンスターに対しては通用しない。

相手モンスターに装備させて『神獣機王バルバロスUr』や『電動刃虫』などで殴るとおもしろいことになる。
一発限りだが。

『お触れホルス』『古代の機械』などモンスターの効果が大の苦手というデッキとは相性抜群である。
『我が身を盾に』とは、ライフコストとモンスターの性能などで採用の是非を比べたいところ。
もっとも、こちらのほうが無効にできる範囲は大きいように見える。

コスト、無効範囲、そういった点から鑑みて単純に『破邪の大剣―バオウ』の下位互換か、というとそうでもない。
あちらはこのカードで無効にできない効果(=上記の『墓地で発動する効果』)を無効にすることができる。
先の2つのデッキで使うならば『ニュードリュア』『グレイブ・スクワーマー』あたりは無効化しておきたい気持ちもある。

『レインヴォー・ヴェール』ではない。
『レインボー・ベール』でもない。
『レインヴォー・ベール』でもない。
『レインボー・ヴェール』である。

ある意味最も『装備魔法』らしいカード。
『魔法』的なものを『装備』しているからである。
今思えば他の装備カードのどこが『魔法』なのやら。

イラストには海外版の『デュナミス・ヴァルキリア』が用いられている。
彼女はあまり『虹』とは関連性がないようにも思えるのだが。