悠久フィロソフィー

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ならず者傭兵部隊

考察対象:ならず者傭兵部隊

☆4、地属性、戦士族。
自身を生け贄にモンスターを破壊する起動効果内臓モンスター。

モンスター除去の元祖『死者への手向け』を抱えたモンスターということ。
単純計算で比較。
あちらは手札コスト1+手向けで2枚消費して1体破壊。
こちらは召喚権+ならず者1体で1枚消費して1体破壊。
つまり単純な枚数計算で見てみればこちらの方が圧倒的に得ということだったりする。
実際は召喚権放棄が結構響いたり手向けの手札コストで墓地調整できたり何だりで損得ははっきりしないところだけど。
『カード1枚につきライフ1000ポイント』という例え話を思い出させる考察。

『効果の文章が短いほど効果が強い』という格言の存在から鑑みてこのカードはどうなのだろうか。

生け贄に捧げる。

1体破壊する。

これだけ。
これが強力でないはずがない。

普通に攻撃力の高いモンスター、中でも『ホルスの黒炎竜Lv8』や『ダーク・シムルグ』などのロック系統モンスターだったり、『墓守の偵察者』『深淵の暗殺者』といったリバース効果モンスター、『魂を削る死霊』『マシュマロン』など戦闘耐性をもつモンスターなどが主にそのターゲットになる。
と便利。
実際は相手のモンスターを破壊すること自体が強力なので、そこまで標的を選り好みする必要は無い。

4ツ星戦士族なので『増援』によるサーチ、『戦士の生還』によるサルベージが可能。
うまくすれば何回でもその効果を発揮させることができたり。

『スキルドレイン』で無効化されない。
召喚と同時に優先権行使で効果発動、破壊効果が発揮されるころにはもうこのモンスターは場に存在していないので。
また生け贄にすることだけが発動条件なので、『マクロコスモス』や『次元の裂け目』発動下でも問題なく効果は作用する。
基本、カウンターを喰らわない限りならず者傭兵部隊の効果は発動するということ。

相手の『クリッター』『黄泉ガエル』あたりを破壊した時には泣くしかない。

実はというか自分のモンスターに使うこともできる。
そんなことして何の得があるんだよという感じではあるが、『ユベル』を壊せたり『ネフティスの鳳凰神』の自己再生大嵐を能動的に巻き起こせたりする。
普通に使っていればそんな状況にはまずならないはずだけれど、一応。

乱暴そうな凶悪そうな、いかにもならず者、という感じのイラスト。
目つきとか若干ラリってるっぽくも見える。
これだけ集まって攻撃力1000とはいかに。

CGIなんかでは『(対象モンスターに)殴りかかって自滅した!』などと表示される。
って自滅したのかよ。
ならず者というのは後先考えずに特攻する雑兵のことを指すわけではなかろうに。
今のところ埠頭CGIでは確認済み。
もとい、埠頭CGIでしか確認していない。

一時期は制限カードだった。
現在は完全緩和が実現した。
ただ、強力ではあるが展開力が一気に落ちるこのカードを複数枚積むプレイヤーがいるかどうかはかなり怪しい。
それでも汎用性は高いので、デッキに入っていることは多い。

優先権をよく知らない相手に使うと説明が面倒になる。
『スキルドレイン』だけでなく『落とし穴』なども意味を成さないのだが、この結果に納得がいかない人も時々いるらしい。

『リリース』という新用語を採用する際に、このカードが例になっていた。
制限カードだった時代を思えば、随分と親しみの出てきた存在かもしれない。

どうやら『切り込み隊長』や『無敗将軍フリード』に憧れているとか。
マスターガイドに載っている彼らの証言を読むと、一気にイメージが変わるはず。
いい意味でか悪い意味でかは、ともかく。
一応『切り込み隊長』の効果で特殊召喚でき、『無敗将軍フリード』の効果でサーチができる。
んなの4ツ星以下の戦士族全てに言えることじゃん。
などと言ってはいけない