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【遊戯王】151001改訂 雑感

だいぶ心穏やかというか、ある意味達観してきたというか、良く言えばどんな改訂が出ても受け入れられそう、悪く言えば別にどうでもいい、みたいな境地に達しつつあります。
制限改訂のリストを予想するとかではなく、最近のカードプールに対してちょいちょい言及する程度で、最終的にこれは引っかかりそうだなーという面子を抽出してみようかなという試み(何も考えていない


適当に、思い浮かんだ順に。









・EMEm


EMサイドよりEm陣営の狂いっぷりがひたすら目に付きます。ノーデンなんかを設計ミスだとするならヒグルミはやばさを分かった上で意図してぶっ壊してるんじゃないかという気がしていて、醜い。深夜テンションでカードデザインしてるんじゃないんだからさーという感じ。
ペンマジの継続的サーチの強さというものを実はあまり把握できていなくて、しかし一般に流通していない絶版だから見限るのは容易いようにも感じられる。モンキーボード登場がペンマジ規制の前兆というのは飛躍しているとは思うけれども、不自然ではないのかもなあとは思う。


ルーラー、プトレのような汎用ランク4も少し怪しい感じではあります。
プトレに関しては後述。


個人的に一番やばいのはジャグラー。ポテンシャルの高さもさることながらあれが残っている限り私の組もうとするデッキの6割くらいは【Em】に飲み込まれるのでさっさと機能不全にしてほしい(私怨)。




・マジェスペクター


7月登場テーマなので今回に限っては規制とは無縁で、しかしこれがいつまでもノーダメージで居続けるのは困るなあというか。
次回、次次回以降にもし規制が入るとしたらどこだろう、と思うと、案の定イマイチどこを止めるのが致命的なのか見えてこない。
神判の性能が個々に分散した状態の【魔導】のイメージがあって、その【魔導】の規制に際してけっこう悩んだ自分としては、見えてこないのも仕方ないのだろうか、とか。


マジェに関してはスケールを割りきれない程度のデッキ相手ならトルネードを乱射してるだけで勝てるようなテーマだと思っているので、どう足掻いても弱小デッキとは呼べないように見えるのですが、前を捌く手段が単発の除去でしかないこと、後ろを捌けないこと、という裏目が環境トップの展開力にモロに相性が悪いために振るわないでいるというか、でもそういう文脈で「相性」っていう言葉を使うのは適切でないのではないか、そりゃそうやって勝てるなら強いに決まってんだろうが、みたいな感じ。
元々ポテンシャルの高いデッキだけがマジェに勝てるようなイメージがある。だからこういう隙の無いデッキがファンレベルとトーナメントレベルの境界を分けるようになると上下の格差めいたものはより色濃くなっていくような予感さえある。


ガイザーで詰むと聞いたので試してみたい気持ちはあります。




・魔術師


これも出たばかり(ほんとかよ)なのでっていう感じ。
コールというわかりやすいパワーカードがあるので次回以降規制が入るとしてもそんなに悩まないのではないかなとか。
巨神鳥なんかも強いですが、回ってる時しか強くない+回ってない時非常に弱い、というようなカードは基本的に規制されないし、したところで大した意味は無い。


サーチの利くスケール8のモンスターにデメリットが無いどころかメリット効果ついてるっていうのは何回見ても頭おかしいだろと思う。




・海皇


本当に嫌い。平均点で他のデッキに劣ることがあるとしてもネプトの点数は図抜けていると思います。
手札誘発を全部踏むから弱いというなら手札誘発の充実していない相手には負ける道理が無いことになるのではなかろうかとか。


ネプトやディーヴァや龍騎というわかりやすい部分があるのだからさっさと調整してください。




・HERO


ストラク登場から今に至るまで一度も何も規制されていないという事実をもっと重く受け止めるべきだと思います。
ただエアーマンが微妙にデリケートで、海外のように禁止にしてしまうのか、エアーをあくまでも残したまま全体を弱体化させるのか、という方向性の選択みたいなことは意見の分かれてしかるべきところかなとは。


ダークロウはどうでもいいのでミストをどうにかしてください。




・影霊衣


ポテンシャルに加え、世界大会でのシェアの広さや成績がどう影響するか気になります。
シュリット規制で良いだろうという声を割と聞いていて、まあそうだろうなあという感じ。他にあるとしてもキュルスにせよソラスにせよトリシュにせよ、まあどこかしらかかれば何か変わるんでない、とか。適当。
あと気になるのはリリーサー。虚無が制限になっている意味。1枚にしたところで変わらないというなら禁止にしていい。


ユニコール返せとは今更言いません。
個人的には虹光あたりにもちょっと手を入れてくれないかなーとか。




・テラナイト


世界大会覇者となったわけですが国内でその力は既に失速。
何か規制があるとしても、それはプトレマイオスくらいのもので、そうなると「テラナイトに対する規制」には程遠いよなあと。
万一メインに言及があるならアルタイルかデネブか。直接関係無いですけどライオウとか。


プトレマイオス周りはいい加減焦点になるべきだろうとは思います。ただどう処理すればいいのかは具体的に見えてこない。これもやっぱり一かゼロかでしかなく、そういう理屈で禁止化するのがどこまで適当なのだろうかとも思う。
以前から何度か話題にしていますが「エクストラデッキを圧迫する」ことを裏目として設定するのは果たして本当に妥当なんだろうか。選択肢を狭めることをデメリットとして設定する代わりにハイパワーな性能を得るのは、HEROも、一般的なランク4ビートも、あるいはクリフォートのようなタイプにも共通しているデザインであると思っていて、確かにそれは状況に対応する柔軟性を損ねる、限られた枠をどのように使うかに頭を使うという意味では難しいところになるのかもしれませんが、エクストラ足りないなんていうのは所詮贅沢な話でしかなく、情報が重ねられるごとに結局使われるカードが洗練・限定されていくのであれば枠の狭さも大した問題にはならない。
「エクストラの3割近くを食う代わりに/ランク5を簡単に出せる」という、本来弱点である前半部分が弱点として機能しなくなったならば、それはもはや無条件のパワーカードにまで昇華しているということになるのではないかなと。


プトレの設計ミスよりインフィニティの設計ミスのほうが苦手なので、プトレ自体がどうなろうとあまり興味無い感じはあります。




・クラブレ


EMEmの項に書いたようにただひたすらEmやべえの一言に尽きます。
サウザンドブレードをどうにかしてほしいなという意味合いはあって、カードパワー的に制限がかかっても何ら不思議ではないと思います。登場から1年半近く経過しているので時期的にも怪しい感じ。


ただ、こういう素直に単体のカード性能だけが強くて規制が視野に入る、というカードは最近めっきり見なくなっていたので、果たして今後コナミがそういう理由からカードを規制することがあるのだろうか、と思うとそれはだいぶ疑問ではありますが。そういう話ができる人なら《ジュラゲド》みたいなカードは作らなかったろうにな、と思うので、正直全く期待していません。






自分でも多少使ってみてわかったのですが、思考停止で推理ゲートをぶっぱなすより、地道な墓地肥やしを重ねてリソースを気にしながら慎重に立ち回るノイドのほうがよほど使っていて楽しいです。
私の咲夜さんデッキは推理ゲートを排した型を考案済みなので構わずさっさと規制してください。


PSYフレームと合わせるタイプ、みたいな派生形が出てきたのはちょっと好感触だったりします。やりたくはないですが。




・クリフォート


まだスキドレ残ってんぞ、ほらほら




・チェイン


ランク4戦術の極まった充実、海外での禁止化、ベアトリーチェの登場からにわかにお疲れ様ムードが漂っている1枚。
1枚からできることが多すぎるとは以前からの評ではありましたが、幅の広さに加えて明確な強さ・見返りが見出されているため、単体性能がぶっちぎりになりつつあるカードだと思っています。


個人的には《クリッター》を思い出します。
単体のパワーは別のカードのサポートを引き出すに過ぎず、しかしそのサポート圏内にあるカードのほうが強くなりすぎたため、最高のアシストとなれる側のカードが規制対象になってしまう。
特にクリッターとチェインに共通する性能は「操作不可能領域にあるカードを操作可能領域に持ち込む」ことで、デッキの中にある特定のカードを、少ないリスク(クリッターなら「場から墓地に行く」、チェインなら「レベル4を2体並べる」)でもって公開領域に持ち込むことは、プールの拡大に伴って威力を高めていって当然。
極端な話、《苦渋の選択》と同系列のことをしているわけです。それは弱いはずが無い。


個体の性能が他のカードの性能にそのまま依存するタイプのカードはいつ規制されてもおかしくないというか、だからこそ《ローンファイア・ブロッサム》や《緊急テレポート》はまだプールが未発達な時期にあって相対的に強力だったために制限指定を受けていたことさえあったのだろうなと思うわけで、翻ってチェインほどの汎用性を持つ存在が、特に「墓地に落ちる」ことをトリガーに発動するカードの異様な充実を向かえた9期にあって、評価を高めないわけもなく。
特に先攻展開のような制圧系の方面に長けていたことも裏目に思えます。これに関しては後述を控える《旧神ノーデン》を無視できないのではないかと個人的には考えています。


いちおう話題にしておきたいのが《おろかな埋葬》で、チェインが取り沙汰されるのであれば当然こちらも考慮に入れられるべきなのだろうという考えがあります。
チェインと違い狙ったタイミングで手に入れることができない、魔法なので使い回しが難しい、モンスターしか落とせない、というような見劣りする部分もありますが、チェインよりもはるかに気軽に発動ができることは確か。エクストラデッキの圧迫も無く、召喚権も残る。使い勝手というのであればこちらのほうが優先されるのではないかという憶測は、実際問題としてはるか以前に制限指定を受けてから揺るがないことからも自明に思えます。
おろ埋とチェインの、どちらか片方が残って片方が禁止になるとしても、あるいは両方揃って禁止になるとしても、いずれにしても理屈は通っていて不自然ではない、ということです。


もちろんチェインに関しては制限で止まる可能性も充分にあります。一部突出してソリティアを行うルートの存在を踏まえれば意味の無い行為ではないはずです。
一時期はクラブレにも2枚入っていた様子を見たことがあったようななかったような。現在は無いとは思いますが。


かれこれ登場から長いこと経過していて、お疲れ様ムードにも違和感が無く、制限や禁止になったらなったで何も驚かない、そんなところかなという感じです。
最近はチェインのために枠を割くのが厳しいことが多く、チェインを使わずに済むならそれで済ませたい、という場合が多かったので、個人的には特に困ることはないかなと。




・ノーデン


何を今更語る必要があろうかという感じ。
これを規制をしようという段になって何か障害があるとしたら次のエクストラパックで登場するカード群の存在で、特に《外神アザトート》の全体破壊効果だとか、《禁断のトラペゾヘドロン》だとか、何にせよ「旧神」という名称指定を行う新規カードの販売にあたってもっとも性能の高い「旧神」を制限だの禁止だのとは言いにくい(ヌトスが出ることを差し引いても)。
ただそれは販売戦略上の考えであったりあるいは人情的は発想に過ぎず、レギュレーション調整にあたって切り捨てていくべきだろうと思う。特に登場から1年が経過しようというカードなのだからもういい加減にしてくれと。


ソウルチャージと並ぶ遊戯王のPARだと思っているので早々に取り締まってほしい。
ゼラの天使をミラクルシンクロするだとか、シンクロキャンセルすると1体増えるとか、そういう案がなぜかデッキを考えていると見えてきて、そういうカードを使うデッキにおいて採用しない理由が無いカードで、そういうシナジーを手放しで喜べないプレイヤーなので、ただただ規制の強化を祈りながらネガキャンすることしかできません。
こんなものを使ってどんなコンボができたとしてもどんな逆転ができたとしても何も面白くない。




・羽根帚と大嵐


以前の記事を参照


「状況が変わって今では大嵐のほうにもアドバンテージが見られるようになった」とかいうのは本当にどうでもいいので早く理性を取り戻してください




・その他


ガイド、デビフラ、エンフェ、魔デッキあたりがパッと浮かぶ感じ。
何の脈絡も無くインフェルニティ関連とか貪欲な壺とか規制してきたりしたら怖いです。何考えてるのかわからないという意味で。


半年くらい前まではレダメあたりが筆頭だろうと思っていたのにこのざまですよ。
あとずいぶん前にデマで広まっていた《テラ・フォーミング》規制は私はまだ無い話ではないかなと思っているので、いちおう覚悟だけはしています。


海外版ADSを使うようになって、真炎の爆発だとか裂け目マクロだとか、闇デッキだとか、脱出激流だとか、そういうカードに「1」の数字が付いているのを目にするようになって、ああ向こうはちゃんとTCG的にダメなものをわかってるなあ、とか思ったりする機会は増えたように思われます。




・緩和


見当もつきません。特に関心もありません。今更征竜帰って来いなんてわめく気も起きませんしゴヨウやブリュをエラッタするなりして返してもいいだろうとかいう主張も特に無い。本当にどうでもいい。
バードマン、終末あたりはもう少し緩和しても奇妙ではないかなという程度。あとクラウンがのさばってる中で輪廻天狗が準制限なのは何かがおかしい。


ワンフォーワンとかを緩和してもいいだろうという発想はちょっと度し難いです。
また、海外でのバルブ解除を受けて、シンクロが全体的に見劣りする現状から日本でもバルブ復活はどうなのという見方もなくはないようですが、何考えてんだっていう話です。
ノーモーションでモンスターが1体増える意味を考えるべきだと思う。


怖いのは《死者蘇生》で、最近あまり強く使っている報告を聞きません。デュエル中盤以降で真価を発揮するカードであり、序盤の時点で既にゲームが決する風潮とは真っ向から衝突します。墓地に落ちないPとの相性も悪いです。蘇生制限を満たさずに大型を投げる手段や、そもそも蘇生が利かないカードも増えました。
だいたいの場合初動になりません。なるとしたらそれこそチェインだのおろ埋だのといったカードとの併用が前提で、じゃあそっちを規制すれば大したことはないのでは、となってしまう。
「死者蘇生=とにかく強い最強クラスの制限カード」という価値観自体が既に崩壊しています。もしかしたら準くらいに緩和されるのかもしれないと戦々恐々です。


また、だいぶ以前ですが《リミッター解除》の緩和を提案する様子を見たことがあり、当時はさすがに無理だろうと思いましたが、これもまた価値観の変遷に伴ってあながち無いとも言いきれなくなってきたかなという感じがします。
戦闘軽視の風潮はやっぱりどうなのかなあと思ってしまうのですが。面白くないんじゃないか。


次のストラクにマスマティシャンが再録されるのは緩和の前兆だ、という見方があるそうで、チェイン禁止説と合併してそれなりに論拠を得ているようにも見えますが、大して関係無いように思えます。
マスマティ自体は確かにもっと安易に手に入れられるべきカードだとは思っていましたが、それと制限緩和とは全く別の話です。


黄金櫃あたりは、確かにもう征竜いないしなあ、とは思いますが、帰ってきてもどうせお高いんでしょう、くらいにしか考えていないといいますか。
黄金櫃のどの部分が制限級と判断されたのか、と考えて、単なる征竜用除外版おろ埋にとどまらず、もしデッキの中身を取り出して予約すること自体にそれほど強みを見出されたのならば、チェインのトップ操作まで含めて規制を危ぶむ見方と同じ理屈が働いて、緩和を予想することにはならないのではないかなあ、という感じです。


あと、エラッタ緩和はやっぱり年末年始の商戦の時期に合わせたいんじゃないかなと思います。
禁止からの復帰があるとしたら何だろうか。《同族感染ウイルス》とか?










適当に書き並べました。見ての通りEMEmに関して特に理解が浅いです。ご容赦ください。


後から後から思い出すのでその都度微妙に追記されていくかもしれません。
この手の文章は、予想ゲームとして半ば遊びで考えるということも確かにあったのですが、いちいちシーズンごとに書いておかないと本当に当時の状況やその時何を考えていてどんなデッキを持っていたかを完璧に忘れてしまうことから、やっぱりメモしておくべきなのだなと最近思い知った次第でした。


自分のデッキに対する影響は全く考えていません。とばっちりを受けるような改訂にはならないのだろうという漠然とした予感がしています。遊戯王勝手にやってろモンスターズは改訂も勝手にやってくれると信じている。
大会等で使うにしてもどうせ【HAT】とか【アロマ】とかなので全く案じていません。


前回改訂が「無し」だったので、今回の改訂こそコナミの方向性を伺う久し振りの(あるいは、最後の)チャンスになります。
どんなメッセージを寄越してくるのか楽しみですね(適当)