悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

「遊戯王ADS 新たなる小ネタ集 その9-EX」解説

ADS動画、第9回おまけパートの解説&補足&裏話です。






↑動画はリンクからどうぞ(要ニコ動アカウント)



○動画概要:制作背景について



テーマは《始祖竜ワイアーム》と《シャドー・インパルス》でした。
この2枚自体に直接の関連性は無く、それぞれ独立にネタを集めました。
どちらもそれなりに数が集まりそうだなーという見通しが立っていたにも関わらず、諸事情から動画のメインを張るには及ばなかったカードです。
この回では救済措置的にテーマに据えてみました。


この回では、第8回OPの訂正と宣伝のためのお知らせコーナーを入れたかったことも、おまけをつけた理由のひとつだったりします。
こうした内容は、動画の前半と後半の間に差し挟むべきと思いました。唐突な出しゃばりでもあるわけですし。



○動画概要:内容のポイントについて



それぞれ趣きが異なるカードなので、内容の方向性も大きく変わっています。


《始祖竜ワイアーム》は、その融合のためにどのようなアプローチをとれるか、また擁立した後どのように扱うか、といったところでしょうか。
単純に強力なモンスターなのでただ出すだけでもじゅうぶん強かったりするのですが、それだけにとどまらないように注意をしています。


《シャドー・インパルス》は、何から何を出すか、だけでなく、トリガーとなる「破壊」をいかに用意するか、にも頭を使いました。
こちらも、普通に運用していて相手の攻撃や除去を待つことで発動できるのですが、動きを重視する動画ということで、やはり能動的に自壊させていくようにしています。



○解説&裏話



※前半部分の解説はこちら→ http://blogs.yahoo.co.jp/sabaki1991/39529734.html



1:【解除ワイアーム】



【解説】
《ドラゴン・目覚めの旋律》で《青眼の白龍》2枚をサーチ、手札融合でワイアームを融合召喚
ワイアームの攻撃後に《融合解除》を発動し《青眼の白龍》2体を蘇生させることで追撃します。
すべて通れば2700+3000+3000=8700ダメージでワンキルとなります。

【補足】
デブリ・ドラゴン》から《ブラック・ローズ・ドラゴン》を出して場を空けることでワンキルに繋げています。
《融合》を持って来れる《沼地の魔神王》がここでも便利です。
ちなみにワイアームは、《ブラック・ローズ・ドラゴン》の効果で破壊されないことも、大きな強みです。

【補足2】
《ドラゴン・目覚めの旋律》のコストで《伝説の白石》を捨てている場合、《始祖竜ワイアーム》ではなく《青眼の究極龍》を出すこともできます。
隙は大きくなりそうなものですがアドバンテージ的には変わらないので、一応頭の中に入れておくと便利そうです。

【補足3】
もちろん、詰め切れなかった場合にはメイン2でランク8エクシーズを出してプレッシャーをかけることもできます。
そうでなくとも攻撃力3000のモンスター2体というだけでなかなか脅威なはず。

【参考】
直接関連はしていませんが、「青眼を使った融合解除」コンボとしてはクレイさんがより強力なものを披露されていましたので、こちらもぜひ。
 →参考動画1「【遊戯王ADS】いわゆるコンボ動画 その7」:http://www.nicovideo.jp/watch/sm24586051

【裏話】
リアルプールでも組んでいるデッキで、《青眼の白龍》ともども《ドラゴン・目覚めの旋律》でサーチできる《銀河眼の光子竜》をフル投入し、《ツイン・フォトンリザード》から《融合》を共有できるようにしています。
銀河眼用の《オービタル7》《オボミ》などが《デブリ・ドラゴン》で釣れることから一手でランク4を目指すことができたり、脳筋デッキの割に小技が仕込まれていてなかなか楽しいです。



2:【アンデットワイアーム】



【解説】
ワイアームが《火車》のデッキバウンス効果を受けないことを利用し、ダイレクトアタックの補助にするコンボ。
火車》召喚補助のために《高等儀式術》+《トライワイトゾーン》の組み合わせを併用しています。
単に《トライワイトゾーン》+《融合》でワイアームが出せる、ということも、ポイントのひとつです。

【補足】
《スカルライダー》は、《火車》の補助となるアンデット族において唯一の儀式モンスターでした。
《トライワイトゾーン》からの展開を考慮した場合、どうしてもレベル6が良いなと思い、「まさかレベル6のアンデット儀式モンスターなんていないよなあ」と思いながら検索をかけた結果、まさしくドンピシャな存在が見つかりました。
普通に使っても、《地獄の門番 イル・ブラッド》あたりと組み合わせたり、ソピアを狙うのに貢献できそうだなあと思ったり。

【補足2】
《三位一択》は、《トライワイトゾーン》から《No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター》を出す場合を考慮して入れています。

【補足3】
アンデット族2体からは《冥界竜 ドラゴネクロ》も出せるので、状況に応じて使っていけばよいかなと。
ドラゴネクロもワイアームも場に1体しか存在できない点が共通しているのだなあと今気付きました。

【裏話】
ネタ程度でも《スカルライダー》を使ってあげられたのが一番の満足でした。Wikiにネガティブなことしか書かれていないカードを使えるとやっぱり嬉しいです。
前回の儀式まわり制限で地味に厳しくなってしまって残念。



3:【神縛りヒーローワイアーム】



【解説】
効果モンスターの効果を受けないワイアームに、《神縛りの塚》でさらに強力な耐性を付与する流れです。
《ヒーローアライブ》効果で《E・HERO シャドー・ミスト》をサーチし、特殊召喚成功時の効果で《スター・チェンジャー》をサーチ。
E・HERO ブレイズマン》を通常召喚し、《融合》をサーチ。
この2体で《ラヴァルバル・チェイン》をエクシーズ召喚、効果で《ダンディライオン》を墓地へ送り、綿毛トークンを2体特殊召喚
綿毛トークン2体でワイアームを融合召喚し、《スター・チェンジャー》でレベルを上げることで《神縛りの塚》の適用範囲内に押し込みます。

【補足】
「アライブ、ブレイズマン、神縛り」の3枚から完成させることができます。コンボのために必要なパーツの多くをサーチ可能なのは流石HEROといったところか。
《スター・チェンジャー》は「チェンジ」速攻魔法なのでシャドーミストでサーチすることができます。

【補足2】
《罪鍵の法―シン・キー・ロウ》は、《ダンディライオン》の代わりにトークンを生成することができるカードとして入れています。
このカードを使うことで、《ラヴァルバル・チェイン》の部分を別のランク4エクシーズに充てることができるようになります。

【裏話】
「ワイアーム+神縛り」って強くない? という発想シリーズその1です。
この後にももう1つ出てきますが、ツイッターを開きながら「どうやったらワイアームと神縛り揃えられるかなー」とぼんやり考えているうちに手なりで考案できてしまった流れでした。
いつもこうやって数分でネタが出てくるとよいのですが……

【裏話2】
「ヒーロー+ワイアーム」の発想としてはもう1つ、《スケープ・ゴート》+《フュージョン・ゲート》から《ヒーロー・マスク》を使うことでワイアームを2体並べられる、という案がありました。
何の意味があるのかよくわからなかったので結局ボツにしてしまいましたが。



4:【ラビットワイアーム】



【解説】
《レスキューラビット》効果で2体の通常モンスターを揃え、そのままワイアームの素材にすることができます。
2体で攻撃後に《瞬間融合》してワイアームで追撃、さらに《融合解除》することでもう1度追撃。
動画では《アレキサンドライドラゴン》を使いましたが、この場合全部通れば2000+2000+2700+2000+2000で、余裕のワンキルです。

【補足】
融合し解除することで《レスキューラビット》《瞬間融合》それぞれの自壊デメリットを踏み倒すことができています。
コメントでもいただいていましたが、《瞬間融合》は《融合解除》とのコンボがやはり強力です。

【補足2】
手札の《魔界発現世行きデスガイド》が入っているのは、言わずもがな【ガイドラビット】のテンプレを借用しているためです。
海外ではよく目にするデッキのようですが、実際当たったことが無かったので、どう立ち回るのかイマイチわかっていなかったり。

【補足3】
《アレキサンドライドラゴン》は単に打点確保のためだけに選択しているので、この部分を差し替えることで応用が利きそうです。
《セイバーザウルス》からの《エヴォルカイザー・ラギア》や《ヴェルズ・ヘリオロープ》からの《ヴェルズ・オピオン》が強力な場面はあるでしょうし、機械族通常モンスター2体ならば《ブンボーグ001》を自己再生させることができます。

【裏話】
先の「青眼」軸同様の発想。派生形と言ってしまってよいかもしれません。
手札3枚から8000オーバーを叩き出せるため強烈なのですが、コンボ前提の《瞬間融合》《融合解除》を2枚とも揃えなくてはならない点、ラビットの性質上事故が怖い点がネック。



5:【ビーストワイアーム】



【解説】
《スケープ・ゴート》+《フュージョン・ゲート》からワイアームを2回出せる用意を整え、「ワイアーム+手札の獣族」の融合で《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の融合召喚を狙う流れです。
「闇属性・ドラゴン族」という融合素材の条件をワイアームで満たすことができています。また、ビーストアイズのダメージ参照は手札融合でも除外されていても成立するものなので、手札の大型獣族を利用することで大ダメージにつなげることができます。

【補足】
ほとんどオマケではあるのですが、《森の聖獣 ヴァレリフォーン》から《アームズ・エイド》をシンクロ召喚し、《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》とコンボさせています。
これにより、攻撃表示モンスターを倒した際に「4000+融合素材獣族の攻撃力ぶん」のダメージを通すことができます。
動画内では《針三千本》を素材にしているため、モンスター1体を倒すだけで7000ポイントものダメージが入ります。

【補足2】
獣族最大の攻撃力を持つという一点から《針三千本》を使用していますが、同じ攻撃力を持つ《魔妖仙獣 大刃禍是》ならばサーチが利く可能性があるぶんよいのかな、と思ったり思わなかったり。
変に召喚制限があるせいでWikiの「獣族」項の「最大攻撃力」に挙げられていないのがどうにも不憫な存在です。

【補足3】
トークンが2体余るので、2体目のワイアームを作っています。
ビーストアイズの効果に頼らず融合召喚を計3回行っているため、《融合回収》や《融合準備》の補助では足りないだろうということで、《フュージョン・ゲート》はやはり必須となりそうです。

【参考】
ワイアームを使った《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》召喚という内容については、これを多数取り扱っている動画を大津さんがアップされていますので、こちらもご参照いただければと。
 →参考動画2「遊戯王ADS ComboMaster SP1」:http://www.nicovideo.jp/watch/sm24985831

【裏話】
この動画の最初のほうでも一度使っていた「スケープゴートフュージョンゲート」の組み合わせをもう一度使うことに抵抗が無かったわけではないのですが、主旨が大きく異なるだろうと自らに言い聞かせて採用しました。
むしろアームズエイド込みの7000ダメージのインパクトが気に入っていたり。



6:【クノスペナチュルワイアーム】



【解説】
「《マジカルシルクハット》で特殊召喚した魔法罠カードは通常モンスターとして扱われる」ことを利用し、《超融合》との併用でワイアームの素材にしてしまおう、というネタです。
思いもしないタイミングでワイアームを出現させることができるほか、墓地に《スキル・プリズナー》を用意しつつ《ナチュルの神星樹》から《ナチュル・バンブーシュート》をサーチすることで、ワイアームの弱点である魔法・罠の効果の封殺を図ります。

【補足】
シルクハットの対象にしているモンスターは《ナチュル・ビーンズ》。
戦闘破壊耐性の回数リセットをしつつバンブーシュートのリリース確保を担います。

【補足2】
動画には出てきていませんが、デッキ名にある通り、《E・HERO クノスペ》を使うことで《ナチュルの神星樹》《超融合》の橋渡しができるように考えていました。

【補足3】
ワイアームからは離れますが、《マジカルシルクハット》から「シャドール」魔法罠を持ってくれば《神の写し身との接触》で「シャドール」融合体が出せます。
また、場に融合素材代替モンスターがいれば、《マジカルシルクハット》から「アンティーク・ギア」魔法罠を出すことで《瞬間融合》から《古代の機械究極巨人》を融合召喚できます(この場合《神縛りの塚》を併用して自壊を防ぐ必要がありますが)。

【参考】
レシピ公開済みです。詳しい解説等はこちらをご参照ください。
リアルプールで使っていましたが、《超融合》制限に伴い現在は触っていません。

【裏話】
主に昨年10月の「めそオフ」のために用意したデッキでした。全敗でしたけどね!
大津さんと最初にお話した際に「(シルクハットのくだりは)全く同じこと考えていた」と言われたのが個人的に非常に印象深いです。



7:【黒庭イアーム】



【解説】
《ブラック・ガーデン》を発動し、《ヴァイロン・キューブ》を通常召喚。《ブラック・ガーデン》効果で《シンクロ・フュージョニスト》を特殊召喚し、ここに反応させて《ドッペル・ウォリアー》を特殊召喚
この3体で《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》をシンクロ召喚し、3体それぞれの効果を発動させます。
《ヴァイロン・キューブ》から《シンクロ・ヒーロー》をサーチ、《シンクロ・フュージョニスト》から《フュージョン・ゲート》をサーチ、《ドッペル・ウォリアー》でトークン2体を生成。
フュージョン・ゲート》でドッペルトークン2体を融合させワイアームを召喚後、《シンクロ・ヒーロー》でレベルを10に上昇させ、《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》効果で《神縛りの塚》に張り替えて盤面を完成させます。

【補足】
キューブとフュージョニストの位置は逆でも構いません。
というより、ドッペルも含め3体全員が攻撃力800だったりします。なんて都合の良い。

【補足2】
《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》は最後に神縛りをサーチするために出しているので、キューブの効果が使える光属性シンクロならば他のシンクロ体でも構いません(もっと言うと、キューブのみ展開ルートに直結していないので、レベル7シンクロならなんでも良さげです)。
《月華竜 ブラック・ローズ》ならば盤面を固めることができますし、《エンシェント・ホーリーワイバーン》でワンショットを狙うのも強力。

【補足3】
もっと言ってしまえば《ブラック・ガーデン》を使わずとも、《ジャンク・シンクロン》召喚《シンクロ・フュージョニスト》特殊召喚《ドッペル・ウォリアー》特殊召喚から「☆7+ワイアーム」の布陣を作ることができます。
《アクセル・シンクロン》も踏まえると、「シンクロ体+ワイアーム」と言ってしまって良いのかもしれません。パッと思い付くだけでも「牙王+ワイアーム」「ベエルゼ+ワイアーム」などなど、なかなかエグイです。

【裏話】
だいぶ話はそれましたが「神縛り+ワイアーム」シリーズその2です。ほとんど同時に思い付きました。
ヒーロー軸では神縛りを素引きしていなければならなかったのですが、こちらはサーチが利くようにしています。そのぶんブラックガーデンを握っている前提になっていますが……
ヒーローと比べた際の相違点は、レベル変動に《シンクロ・ヒーロー》を使っているため、《サイクロン》1枚で布陣を崩されてしまう代わりに、《青眼の白龍》など高打点通常モンスターに戦闘破壊されなくなることが挙げられます。
フィールド魔法を多用するいわゆる「場コン」デッキになっています。事故が怖い。




8:【ヴァイロンインパルス】



【解説】
「☆7・天使族」のシンクロモンスターである《ヴァイロン・シグマ》を《デストラクト・ポーション》で破壊することにより、ライフポイントを回復しつつ《シャドー・インパルス》のトリガーにし、《エンシェント・ホーリーワイバーン》を特殊召喚しています。
《ヴァイロン・シグマ》は自身効果で攻撃力が上がりやすいため、多量回復からの高打点を狙うことができます。

【補足】
《ヴァイロン・シグマ》のシンクロに《ヴァイロン・キューブ》を使うことで、最低1枚は装備魔法を手に入れられるようにしています。
手札の《ヴァイロン・ステラ》を使う場合でも1枚は装備することができるので、《魔導師の力》の上昇値を上げることができます。

【補足2】
《デストラクト・ポーション》の効果は「破壊」と「回復」が「同時」に行われます。
このため、タイミングを逃さず《シャドー・インパルス》を発動できます。
もちろん、チェーン2以降で撃った場合は話が変わってくるので注意が必要。

【裏話】
《シャドー・インパルス》のネタを考える際に、変換可能な組み合わせをすべて書き出して眺めていたのですが、これはむしろトリガーとしての《デストラクト・ポーション》から思い付いた流れでした。
手札場を合わせて4枚使うため消費枚数は案外多いのですが、発想自体は理に適っているのではないかなと。
シンプルでわかりやすくかつ豪快な動きなので、《シャドー・インパルス》パートの冒頭に配置しました。




9:【サイキックインパルス】



【解説】
超伝導体ビヒーマス》を破壊することで、条件に縛りのある《ダイガスタ・スフィアード》に変換しています。
その後、スフィアードをリリースして《The tyrant NEPTUNE》をアドバンス召喚
一度効果を無効にしてから再び解除することで、「攻撃力0の」「戦闘破壊耐性持ち」「戦闘ダメージ反射」モンスターを作っています。
《神縛りの塚》も併用することでかなり強固な存在になります。

【補足】
ネプチューンは「攻守決定は永続効果」「ステータスコピーは誘発効果」で、後者は発動後永続的に残るものであるようです。
そのため、一度《スキルドレイン》などで効果が無効になっても、無効状態が解除されれば、再び効果が使えるようになります。

参考:遊戯王Wiki《The tyrant NEPTUNE》項より引用
Q:このモンスターが「攻撃力2500/守備力2000の《E・HERO ジ・アース》」になっています。
   《スキルドレイン》を発動した場合、数値と名前はどうなりますか?
 A:《スキルドレイン》の効果が適用された場合、攻撃力・守備力を得る効果は無効になりますが、「リリースした効果モンスター1体を選択し、そのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る」効果は無効になりません。
   よって、このカードの攻撃力・守備力は0になりますが、選択した効果モンスター1体と同名カードとして扱い、同じ効果を得たままとなります。
   また、その後に《スキルドレイン》がフィールドを離れても攻撃力・守備力は戻らず0のままになります。(10/01/27)

【補足2】
動画内では《最古式念導》で無理矢理ビヒーマスを破壊していますが、この部分は《ブレインハザード》でいくらか楽にクリアできると思われます。
ビヒーマス自体自身効果の性質上除外されやすいカードであり、また《ブレインハザード》はセルフバウンス等でも帰還対象を破壊するカードです。
もともとはこちらを利用してネタにするつもりだったのですが、《BF-精鋭のゼピュロス》でバウンスしていたせいでタイミングを逃してしまい、このミスに全く気付かずにいたために回りくどい手法を選択するに至っています。

【補足3】
セルフバウンスを考える場合、《念導収集器》+《ガード・ペンギン》で楽に《氷結界の虎王 ドゥローレン》が作れるので、頭に入れておくと便利です。

【裏話】
デッキ名を思い付いた時けっこうツボにはまりました。
なお《サイキック・インパルス》は入っていません。

【裏話2】
リアルプールでは、「あれ、これって普通に【ガスタ】組んでネプチューン挿した方が強いのでは?」という身も蓋も無い発想から組んだデッキを持っています。
スフィアードが出しやすい以外にも、《ガスタの神官 ムスト》がネプチューンの効果を無効にできたり、ネプチューンをサーチできる上にドゥローレンの素材になれる《オシャレオン》が《強制転移》と好相性だったり、パッと見の印象だけで見れば良いデッキぶっている感じに収まっています。
ほとんど回せていないので強い印象は全然無いのですが。




10:【聖刻インパルス】



【解説】
条件に縛りのある《ドラグニティナイト―ガジャルグ》を、縛りの無い《C・ドラゴン》(もしくは《オリエント・ドラゴン》)からの《シャドー・インパルス》で出そう、という流れです。
《光帝クライス》を破壊トリガーにすることで、その後のランク6展開も見据えています。
ガジャルグから《ガスタ・グリフ》を切ることでさらに展開し、《ダイガスタ・フェニクス》+《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》の並びを目指します。

【補足】
動画では《甲虫装機 エクサビートル》に装備された状態の《C・ドラゴン》を破壊して《シャドー・インパルス》に繋げていますが、これは実際には不可能な動きでした。
あくまでも「シンクロモンスター」が破壊されなければならず、結果的に墓地にシンクロモンスターが落ちるというだけである「装備カード」の破壊では、もちろん条件は満たせません。
なんとなく深く考えずに「ADSでできるかなー、実験してみよう、あっ行けた、じゃあ採用で」とかなり軽い気持ちで選んでいた覚えがあります。おはずかしや。

【補足2】
後の動画でも補足していますが、《甲虫装機 エクサビートル》ではなく《竜魔人 クイーンドラグーン》で、概ね同じルートをたどることができます。
この場合《聖刻龍―トフェニドラゴン》《聖刻龍―シユウドラゴン》を中心とした6軸より、もっと他のアプローチからランク4を目指すデッキにレベル2のチューナーを足していく流れになるのかなと。
そこまでするくらいなら素直にガジャルグが狙えるのではという見方も……?

【裏話】
負け惜しみを言うわけではありませんが、以前「ADSは絶対にミスしない」という発言を小耳に挟み、いやそんなことは無いでしょう、と反発する気持ちがあって、あえてグレーなものを採用してみたフシはあります。
私の自爆行為そのものに意味は薄そうですが、ADS動画とデュエル動画の違いについて考えることの多い身としては、「ADSにプレミは無い」と思ってほしくない、という気持ちは少なからずあるものです。




11:【アンデットリチュアデーモン】



【解説】
墓地に存在するモンスターの種族をアンデット族に変更する《アンデットワールド》下では、《シャドー・インパルス》の参照モンスターもアンデット族になることを利用し、レベル6シンクロモンスターの破壊から《アンデット・スカル・デーモン》を出していく流れです。
ここでは《氷結界の虎王 ドゥローレン》を使用し、《リビングデッドの呼び声》による蘇生からのセルフバウンスで即座に自壊することでトリガーにしています。

【補足】
《氷結界の虎王 ドゥローレン》は、《ゾンビキャリア》+《リチュア・アバンス》で出しています。
どちらもデッキトップ操作カードであるため、《デーモンの宣告》で損失を補うことができます。
その他トップ関連カードとも相性が良さそうです。

【補足2】
《アンデット・スカル・デーモン》が「デーモン」モンスターなので、《堕落》を使うことができます。
《氷結界の虎王 ドゥローレン》と併用すると、相手モンスターを奪った後→バウンスすることで、毎ターン相手モンスター1体をバウンスできることになります。

【補足3】
《アンデット・スカル・デーモン》+《アンデットワールド》の組み合わせで、《リビングデッドの呼び声》を完全蘇生カードにすることができます。
《氷結界の虎王 ドゥローレン》との相性が素晴らしい点は見逃せません。
今にして思えば《リビングデッドの呼び声》が活きる2ターン目以降が見せ場だったのですが、尺の都合でカットされてしまいました。

【裏話】
《トランスターン》でも同じことを考えましたが、「墓地での種族を参照する」行為と《アンデットワールド》の組み合わせ、ということです。
もっとも、アンデット族シンクロモンスターは3体しかおらず、しかもすべてレベル6モンスターであり、迷う要素はほぼ皆無でした。
嬉しいやら物足りないやら。




12:【ライフストリームアンデット】



【解説】
《ブラック・ブルドラゴ》を《怨念の魂 業火》で破壊し、デュアルモンスターを蘇生する効果にチェーンする形で《シャドー・インパルス》を発動、デュアル状態の《地獄の門番 イル・ブラッド》とレベル8のドラゴン族モンスター《ライフストリーム・ドラゴン》を一斉に並べます。
その後は《レベル・スティーラー》と《ゾンビキャリア》を利用して《霞鳥クラウソラス》を2体出して相手モンスター2体の攻撃力を0にし、レベルの下がった《ライフストリーム・ドラゴン》+《霞鳥クラウソラス》×2で《シューティング・クェーサー・ドラゴン》をシンクロ召喚
攻撃力0のモンスターを2回攻撃し、一気に8000ダメージを通します。

【補足】
場が埋まってしまうので、《怨念の魂 業火》と、効果使用後の《地獄の門番 イル・ブラッド》でランク6エクシーズを立てています。
ここでは《セイクリッド・トレミスM7》を出していますが《ゾンビキャリア》のための手札コスト確保用でしかなく、実際には《フォトンストリーク・バウンサー》なり《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》なり、でも良さそうなものです。
個人的には、《甲虫装機 エクサビートル》をエクシーズして《ブラック・ブルドラゴ》を装備、エクサ効果でエクサ自身を墓地に送ってブルドラゴを破壊しイルブラッドをデュアル状態で蘇生して……という動きが強そう。

【補足2】
下準備は「場:業火、インパルス/墓地:ゾンビキャリア、スティーラー」+「何かしらの方法でデュアル状態のイルブラッドを立てること」。
動画では《ピラミッド・タートル》を使っていますが、《馬頭鬼》でも《生者の書―禁断の呪術》でもなんでも可です。通常召喚して《スーペルヴィス》でも大差ありません。

【補足3】
《レベル・スティーラー》を使うことで、《パワー・ツール・ドラゴン》+《ゾンビキャリア》から《ライフストリーム・ドラゴン》を正規召喚することもできます。
《パワー・ツール・ドラゴン》の存在を踏まえて《スーペルヴィス》《D・D・R》あたりは無理無く複数枚搭載することができます。

【補足4】
余談ですが、【植物族】でもほぼ同様のアプローチが可能です。
あちらには《ローンファイア・ブロッサム》が存在することが最大の強み。逆にアンデット族を使う強みは《馬頭鬼》の存在から積極的に墓地肥やしができることと、《ゾンビキャリア》という優秀なチューナーを擁すること、そして《怨念の魂 業火》がそもそもアンデット族であること、でしょうか。

【裏話】
デッキ名がお気に入りです。
生命力にあふれたアンデットとは一体。

【裏話】
ADSでもリアルプールでも使っているデッキです。業火とシナジーする《火舞太刀》を投入し「転移コントロール」ふうにしています。
一度ADSで海外の人と対戦している時、動画のコンボがそのまま決まり、「nice combo!」と言っていただけた、という嬉しい思い出があります。
その後「でも、ちょっと遅いね」とも言われましたが(笑)




13:【インパルスクェーサーノヴァ】



【解説】
《フィッシュボーグ―アーチャー》の自己再生時のデメリットを利用して《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を破壊し、ここに《シャドー・インパルス》を噛ませることで《シューティング・スター・ドラゴン》と《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》を並べます。
《深海のディーヴァ》+《瀑征龍―タイダル》+《レベル・スティーラー》で《氷結界の龍 トリシューラ》も追加でき、強力なドラゴン3体で攻め立てていきます。

【補足】
分けて考えると、
・《フィッシュボーグ―アーチャー》+《地獄の暴走召喚》
・《深海のディーヴァ》→☆3非チューナー特殊召喚+アーチャーで☆6シンクロ
・☆6シンクロ-スティーラー×2+☆4シンクロ×2=☆12
という感じでクェーサーを出しています。

【補足2】
ディーヴァとタイダルはトリシューラを並べたいために使っているにすぎず、蛇足に近い存在ではあります。
クェーサーを出したいだけならばディーヴァの部分は「☆3非チューナー」でよいわけです(最初は《オイスターマイスター》であれこれ考えていました)。
いちおう、どちらもコンセプト的に自然に入るカードではありますし、アーチャーの蘇生時に《海皇の龍騎隊》を切っていると、スムーズにディーヴァにつながります。

【補足3】
もちろん《シューティング・クェーサー・ドラゴン》も強力な存在なので、アーチャーで破壊したくないという場合にはバトルフェイズに入らずターンエンドすることになります。
《シャドー・インパルス》を用意できていないケースも容易に想定できるので、そのあたりの判断は大事かなと。

【参考】
コンボの内容として接点はありませんが、以前、クレイさんの動画にて《シューティング・スター・ドラゴン》と《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》を並べるものがあり、そこについていた「真ん中はトリシュ」という旨のコメントを思い出し、「トリシュ、スカノヴァ、シューティングスター」の3体を揃えられるようにしてみました。
 →参考動画3「【遊戯王ADS】いわゆるコンボ動画 その5」:http://www.nicovideo.jp/watch/sm23932936
私のほうは出し方がだいぶ邪道ですが。。

【裏話】
というわけで3体を並べたかっただけのオチでした。
《シューティング・スター・ドラゴン》の連撃ができないのが何か物足りないような気がしないでもないです。
あと、なんとかしてトリシューラを真ん中に持ってくることはできなかったのだろうか……

【裏話2】
2連続クェーサーです。
そして、この動画の「最後」を《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》で決着させています。
この動画の「最初」も、《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》でした。
これは狙った。



○あとがき



というわけで、第9回おまけパートの解説でした。書くのに3時間半もかかった!
この動画が3週間で10000再生を獲得できたのは、最後の2連クェーサーによるところが大きいのかなと個人的には思っています。


実際使ってみるとなかなか思ったように活躍できないワイアームと、思った以上にロマンカードなシャドーインパルスだったりしますが、なるべく派手に見えるようにはしたつもりでした。
新しいカードを中心に考えるのは《蛮族の狂宴Lv5》以来でしたが、自力で開拓している感じがあってなかなか楽しかったです。


ミスの部分についてはただ私の手落ちでしかありませんでした、重ねて申し訳ございません。
今後はきっちりと気を付けて動画を作りたいと思います。