悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

「遊戯王ADS 新たなる小ネタ集 その7」解説

ADS動画「その7」の解説&裏話です。
投稿が9月上旬なので色々とうろ覚えな箇所もありますが、ご容赦くださいませ。
 
 
 
 
↑動画はリンクからどうぞ(要ニコ動アカウント)
 
 
 

○動画概要:制作背景について

 
テーマは「マドルチェ」でした。
本当は《マドルチェ・メェプル》1枚のみで動画にする予定だったのですが、他にもマドルチェ関連カードで色々やってみたかった、メェプルだけではバリエーションに欠ける、BGMの都合などから、「マドルチェ」全般を取り扱うことにしました。
 
 
BGMも本来は「羊の塔」1曲でよいかなと考えていたところ、対となるもう1曲の「Chime」も使うことができたのは個人的になかなか僥倖でした。
単純に尺が倍になったので大変といえば大変でしたが……
 
 
 

○動画概要:内容のポイントについて

 
《マドルチェ・メェプル》絡みの部分はどうしても地味になってしまったので、「何をやっているのか」ということはよく見なければわかりにくかったかもしれません。
要するには「相手を守備にして云々する」ということでしかないので、逆に一度理解できると全体が見やすくなるかも。
 
 
メェプル以外のカードは逆にけっこう何をしているかわかりやすかったのではないかなと。特に《マドルチェ・ホーットケーキ》の柔軟なリクルート性能&指定無し墓地除外にだいぶお世話になっています。
また、「マドルチェ」以外のカードでもコンボやシナジーを提案している箇所があるので、そのあたりを見ていただけるとありがたいかな、というところでした。
 
 
 

○解説&裏話

 
実質2動画ぶんの内容になりましたが、内容は地続きになっているので、一気にまとめたいと思います。
 
 
 

1:【紋章エクリプスマドルチェ】

 
【解説】
《マドルチェ・ホーットケーキ》の効果で《エクリプス・ワイバーン》を除外し、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》まで繋げる一連の流れ。
何らかの手段で《エクリプス・ワイバーン》を墓地に送って《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を予約しておくだけが下準備となります。あとはホーットケーキから「☆3」マドルチェを特殊召喚し、レダメを回収しながら《虚空海竜リヴァイエール》を特殊召喚。帰還させたエクリプスをそのままコストにしてレダメを特殊召喚できます。
 
【補足】
「紋章獣」が入っているのは、
・《トランスターン》で《ダーク砂バク》→《マドルチェ・ホーットケーキ》→《紋章獣レオ》とつなげるため
・《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の効果対象を増やすため
・《ダーク砂バク》の蘇生対象を確保するため
・《竜の渓谷》の活用
などが理由です。要するには「獣族とドラゴン族が両方とも属しているテーマは無いか」と探した結果でした。
単に《高等紋章術》が強い、というのもあります。《電光千鳥》と《クィーンマドルチェ・ティアラミス》で相手のカードをデッキに戻しまくったりとか。
 
【補足2】
けっこう長らく使っているデッキで、少し古いですがレシピも公開中です。
現在では《竜の渓谷》が制限になっているため《竜の霊廟》を採用し、《青眼の白竜》を減らして《冥王竜ヴァンダルギオン》を取り入れてみたりしています。
 
【補足3】
かなり多くの方に「星邪の神喰入ってます?」と言われるのですが、入っていません。
理由は如何とも言葉にできず、「《星邪の神喰》を中心にして回していくデッキというわけではないので」、というなんとも曖昧な表現になってしまいます。入れてみたら案外強いのかもしれませんが、私にはどうもその気が起きません。
 
【裏話】
私の動画一覧を俯瞰してみると、このあたりから動画全体を通じて「最初」と「最後」に何らかの関連性を持たせようとする傾向が出てきています。
この動画の場合は、このデッキと、最後に使っているデッキが、どちらもリアルプールで使用しているデッキである、というような関連性があったりします。
詳しくは最後の部分で。
 
 
 

2・3:【星邪の素早いヒロイックマドルチェ】

 
【解説】
《No.64 古狸三太夫》で《H・C エクスカリバー》の攻撃力をコピーして打点を稼ごう、というプランニング。
同じデッキで2つのパターンを示しています。
 
(1)《星邪の神喰》使用パターン
「手札:星邪の神喰、ホーットケーキ、ss可能な☆3/墓地:水属性以外1枚」からスタート。
 
1.《星邪の神喰》発動
2.ホーットケーキ召喚、墓地のモンスターを除外して「☆4・戦士族・マドルチェ」を特殊召喚
3.星邪の神喰効果で《素早いアンコウ》を墓地へ
4.《素早いアンコウ》効果で「☆2・獣族・素早い」モンスター2体を特殊召喚
5.「4」で特殊召喚したモンスター2体で三太夫をエクシーズ
6.手札の「☆3」モンスターを特殊召喚
7.「☆3」モンスターとホーットケーキで《M.X-セイバー インヴォーカー》をエクシーズ
8.インヴォーカー効果で「☆4・地属性・戦士族」を特殊召喚
9.「2」+「8」でエクスカリバーをエクシーズ、効果発動で攻撃力4000に
10.三太夫効果で攻撃力4000のトークンを特殊召喚
 
【補足】
手札に《マドルチェ・エンジェリー》があれば、墓地のカードを用意せずにこのルートに入ることができます。
 
【補足2】
「ss可能な☆3」には、《ミミミック》や《マジック・ストライカー》、《TG ワーウルフ》などが該当します。
また《マドルチェ・ミィルフィーヤ》でも可能です。
 
 
(2)《ダーク砂バク》使用パターン
「手札:ss可能な☆4戦士族、ss可能な☆3、ホーットケーキ/墓地:ダーク砂バク、カラントーサ」からスタート。
 
1.手札のモンスターを展開し、「☆4戦士+☆3+ホーットケーキ」を作る
2.ホーットケーキ効果発動、墓地の《ダーク砂バク》を除外し「☆4・戦士族・マドルチェ」を特殊召喚
3.《ダーク砂バク》効果で《森の聖獣カラントーサ》を特殊召喚、効果で相手カード1枚を破壊
4.ホーットケーキ+☆3で《虚空海竜リヴァイエール》をエクシーズ
5.リヴァイエール効果で《ダーク砂バク》を帰還
6.《ダーク砂バク》+《森の聖獣カラントーサ》で三太夫をエクシーズ
7.「☆4戦士」+「☆4戦士マドルチェ」でエクスカリバーをエクシーズ、効果で攻撃力4000
8.三太夫効果で攻撃力4000のトークンを特殊召喚
 
【補足3】
「ss可能な☆4戦士族」には《H・C 強襲のハルベルト》を使用しています。
フォトン・スラッシャー》でも良いのですが、ハルベルトならばインヴォーカーから特殊召喚することもできます。
「ss可能な☆3」については先の通り。
ちなみにここに《マジック・ストライカー》を採用していると、《トランスターン》でハルベルトやメッセンジェラートなどを特殊召喚できます。
 
【参考】
この後も時々出てくる《ダーク砂バク》+《マドルチェ・ホーットケーキ》の組み合わせは、ホーットケーキの除外処理が特殊召喚処理と同時に行われることを利用した強力なコンボです。
以前にめそさんが紹介されていたので、こちらも合わせてどうぞ。
→参考動画「遊戯王ADS コンボ動画集 2nd season part.Ⅲ」http://www.nicovideo.jp/watch/sm20885274
 
【参考2】
同様のコンセプトをよりスマートにまとめた形のデッキをニーギさんが組まれていましたので、こちらも一見の価値ありです。
→参考動画2【ヒロイックマドルチェ】 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm24534982
 
【裏話】
三太夫トークン生成効果は瞬間最大風速の高いモンスターと並べることで真価を発揮するのではないか、と考えており、この後の動画でも時々そういった部分が出現します。
 
【裏話2】
ADSで組んでいて、時々回しています。
ニコ生で構築枠をやって意見をいただくまで《ミミミック》の存在を知らなかったのは内緒。
 
 
 

4:【チュンチュンループ】

 
【解説】
《No.47 秘鳥フォーチュンチュン》の効果で《マドルチェ・チケット》を起動させ、《マドルチェ・ホーットケーキ》をサーチすることでエクストラデッキに戻ったフォーチュンチュンを再度送り出していく擬似ループです。
《強制終了》を併用することで、相手が何体並べてきても止めることが可能になります。
 
【補足】
ホーットケーキのコスト確保だけが難点。動画内では《異次元の偵察機》を使用し、《強制終了》で墓地に送ってしまうことで無理矢理毎ターン墓地に用意しています。
「聖刻」+《復活の聖刻印》も考えたのですが、どうにもデッキ全体との相性が悪かったので、ボツに。
 
【補足2】
永続カード2枚に頼っているため汎用除去に弱いので、「フォーチュンチュン+チケット」はあくまでも時間稼ぎとして有効、という程度に捉えておくべきかもしれません。
フォーチュンチュン自体防御性能がかなり高いので、最悪《強制終了》無しでも相当粘れます。
 
【裏話】
「意外なカードでチケットを起動しよう」シリーズ。
この後にも何度か出てきます。
 
【裏話2】
この動画をアップロードした後、遊戯王Wikiを見たところ、「チケットはフォーチュンチュンでも起動できる」という一文が追加されていました。
当時「最新の更新15件」内にこのネタを含む3枚のカードが連続して更新されており、これはもしや自分の動画の成果なのでは……?と、とても印象に残っています。
 
 
 

5:【アルケミックシャドルチェ】

 
【解説】
《マドルチェ・マジョレーヌ》+《サモンチェーン》で、素材指定の厳しい《アルケミック・マジシャン》をエクシーズする流れです。
チェーン数を稼ぐために《エンペラー・オーダー》を使用、ついでに《カゲトカゲ》も合わせることでドローブーストにも充てています。
 
【補足】
アルケミックの効果でエンドフェイズに魔法カードをサーチすることを考えた際、《神の写し身との接触》が強そう、と考えて【シャドール】を組み合わせました。
実際には《シャドール・ヘッジホッグ》あたりの存在から、そこまでしてサーチするものでもないのかもなあ、と思ったり思わなかったり。
普通にその他魔法カードを持ってくるくらいでもよいのかもしれません。
 
【補足2】
わかりにくいですが、「魔法使い族サポートを共通して使っています」という側面もあります。
《ワンダー・ワンド》《ガガガシールド》あたりなど。
 
【補足3】
《エンペラー・オーダー》は同一チェーン上で複数回発動することができます。
知っている人は当然のようによく知っているものの、知らないとなかなか気付かないかも。
《エンペラー・オーダー》自体は、ドロー手段として便利なほか、一部モンスターを妨害するのにも役立ちます。
 
【裏話】
知人が昔組んでいた【つまずきチェーンビート】にマジョレーヌが3枚入っていたことを思い出しつつ組みました。
テーマ内での連関の強い【マドルチェ】にしては珍しい、単体で投入する意義があるモンスターであるといえます。
 
【裏話2】
3回も効果を無効にしたのち最後にはアルケミックのコストに捨てられる哀れカゲトカゲ。
必要な時になぜか全く手に入らなかったカードだったので、その時の恨みを込めて……というわけではありませんよ。
 
 
 

6:【黒庭ナーガマドルチェ】

 
【解説】
《ギブ&テイク》で《ナーガ》を送り付け、《クィーンマドルチェ・ティアラミス》でデッキバウンスすることで効果の起動を狙っていきます。
ティアラミスの効果には名称参照のターン内回数制限が無いため、2体出せば2回効果が起動できます。
また、ナーガからホーットケーキを呼びたい都合上1体目のティアラミスはホーットケーキ以外の手段を使用することになります。そのため、《ブラック・ガーデン》の蘇生効果を使用して展開しています。
 
【補足】
《ブラック・ガーデン》に対応するのはメッセンジェラート(1600)とマーマメイド(800)。
どちらも☆4マドルチェであるため、ティアラミスの素材になることができます。
 
【補足2】
《ギブ&テイク》を使うと自分モンスターのレベルが大幅に変化することに注意。
対象モンスターを《マドルチェ・クロワンサン》で回収しつつ、クロワンサンのレベルを4にして誤魔化しています。
 
【裏話】
《ナーガ》の効果を使う案は以前からあったのですが、むしろ「☆3モンスター」を好きに出して良い、と言われるとかえって何を出せばよいのやら、という状態になってしまい、放置してしまっていました。
ティアラミス効果でナーガを起動できる、という着想でしたが、改めて見てみるとデッキから直接リクルートする☆3モンスターとしてホーットケーキのスペックは相当高いものだなと思います。
アドバンテージ的には理に適っているとは言い難いですが、噛み合い自体は悪くないのかなーと。
 
 
 

7:【モノマネジャンクトランス】

 
【解説】
《モノマネンド》効果でデッキから特殊召喚したモンスターが除外されるデメリットを逆手に取り、《ダーク砂バク》の効果を起動していくコンボ。
《モノマネンド》の対象は表側守備表示で場に出ている必要があるので、《ジャンク・シンクロン》で釣り上げています。
《ダーク砂バク》からは《森の聖獣 ヴァレリフォーン》などを出してさらに展開しています。また、墓地のカードを除外しつつ展開できる《マドルチェ・ホーットケーキ》がここでも役立ちます。
 
【補足】
《ダーク砂バク》は「効果解決時に」除外されなければ蘇生効果を使用することができません。
そのため、モノマネンドで出したダーク砂バクをシンクロ素材に使用したりする場合にはタイミングを逃します(恐らく)。
動画内では《獣神ヴァルカン》の対象にすることで除外させています。元々は《スクラップ・ドラゴン》を出すつもりだったのですが、いかんせんうまくレベルが合わせられず。
 
【補足2】
「☆2・獣族」モンスターを多く使用しているので、《魔獣の懐柔》が強く使えます。
また、《トランスターン》から《マドルチェ・ホーットケーキ》を出す、先ほど強調した流れもより使いやすくなっています。
 
【補足3】
ホーットケーキから出せる《発条空母ゼンマイティ》から、これもまた☆2の獣族である《ゼンマイニャンコ》を特殊召喚できます。
ルートにゼンマイニャンコが挟まると除去枚数が1枚増えることとほぼ同義なので、非常に強力です。
 
【裏話】
ADSにて、夏コミ前後に愛用していた覚えがあります。
制限改訂が錯綜し、OCG制限とTCG制限がごっちゃになり、マッチングがあまりにも円滑さを欠いていたため、どちらの制限でも使えるように、と組んだデッキのひとつだったかと。
 
【裏話2】
ヴァレリフォーンの蘇生効果が「表側・攻撃表示」か「裏側・守備表示」かのどちらかでしかないことが非常に悔やまれました。
最初は完全に表守備で出すつもりでいました。
 
 
 

8:【タンホイザーメェプル】

 
【解説】
《マドルチェ・ミィルフィーヤ》効果で《マドルチェ・メェプル》を特殊召喚し、2体を対象に《タンホイザーゲート》を発動することでランク6エクシーズに繋げています。
特殊召喚するのは《甲虫装機 エクサビートル》。墓地の《インフォーマー・スパイダー》を装備し、「効果で」墓地に送ることで、相手表側カード1枚を除去しつつ、《インフォーマー・スパイダー》の効果を発動していきます。
《インフォーマー・スパイダー》の効果は「カード効果で」「場から墓地へ」送られた時発動するため、エクサビートルで条件を満たすことができます。また、コントロール奪取対象は《マドルチェ・メェプル》で守備表示にすることで用意できます。
 
【補足】
メェプルで守備にしたモンスターは、次の自分ターンになれば起こすことができます。
逆にそれまでは守備のままなので、あまり過信はできないかも。
 
【補足2】
エクサビートルはそのまま《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》にしてしまっています。
貫通効果はシンプルにメェプルの守備化とも好相性かなと。
 
【裏話】
このページの冒頭にも書きましたが、基本的には「メェプルで守備にして→云々する」という小ネタが続きます。
《インフォーマー・スパイダー》はその典型例として、後半部最初に持って来てみました。
 
【裏話2】
この部分の歌詞の「きらきらと瞬いて」は、なんとなーく《タンホイザーゲート》っぽいかなあと、思ったり思わなかったり。
 
 
 

9:【反転メェプル】

 
【解説】
《マドルチェ・メェプル》を、《巌征竜―レドックス》《デブリ・ドラゴン》ともども《反転世界》に巻き込むことで打点に変換しようというネタです。
メェプルは「レドックスのコストになる地属性であり」「デブリで釣り上げることができ」「テーマサポートを受けることができ」「反転世界の効果を受けられる」「高守備力」という全ての条件をクリアするモンスターです。
 
【補足】
攻撃後は《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》を出していますが、これもまた《反転世界》と相性の良いモンスターです。
サーチしやすい《マドルチェ・シャトー》を別のフィールド魔法に変換できるので、この方面で何か別のコンボに繋げることができるかも?
 
【裏話】
メェプルのステータスに着目してみたシリーズ。
比較的高い守備、を活かすためにはどうしても攻守反転という戦法になってしまいましたが、どうにも捻りが無かったかな、と思わないでもないです。
 
 
 

10:【ガイアシャドルチェ】

 
【解説】
「《竜騎士ガイア》による」「守備貫通時に」効果を適用できる《螺旋槍殺》の条件を、《マドルチェ・メェプル》によって整える戦術です。
《螺旋槍殺》は「2ドロー後、1枚捨てる」ので、相性の良い「シャドール」カードと組み合わせています。
また、《竜騎士ガイア》も「シャドール」も融合モンスターを軸にしているため、方向性が似通っていました。この点は、《融合準備》の登場によってより強調されているメリットです。
 
【補足】
竜騎士ガイア》は、《カーボネドン》から《カース・オブ・ドラゴン》を特殊召喚することで素材の調達を補助しています。
《カーボネドン》は、《マドルチェ・ホーットケーキ》ともども《星邪の神喰》のトリガーとなることができます。
また、《星邪の神喰》で「シャドール」カードの効果を発動していくこともできます。
 
【補足2】
メェプル自体は、「相手を守備にする」「R3の素材になる」という2つの役割を兼ねています。
またホーットケーキが「メェプルを呼び出す」「墓地を1枚除外する」「R3の素材になる」という3つの役割を兼ねています。
よく言われるところの、「ホーットリヴァイで事実上墓地のモンスターを1体蘇生する」流れといえばそれまでか。
 
【裏話】
先のアルケミックもそうでしたが、「シャドール」+「マドルチェ」=「シャドルチェ」という語呂の良さが気に入っています。
自分以外に使う人が全然いないのですが……
 
 
 

11:【スパイダーシャドルチェ】

 
【解説】
メェプルで相手モンスターを守備表示にしたのち、《インフォーマー・スパイダー》を《融合》の素材にすることによってその効果を起動していくコンボです。
「地属性」を参照する汎用融合モンスターとして《エルシャドール・シェキナーガ》を使用しています。
さらにシェキナーガがレベル10であるため、《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》によって奪った相手モンスターをランク10エクシーズの素材として利用することができます。
 
【補足】
《インフォーマー・スパイダー》が「場から墓地へ」送られる必要があったため、《ナチュルの神星樹》を使って出しています。
また《ナチュルの神星樹》自体は、《ヒーローアライブ》から《E・HERO クノスペ》を特殊召喚することでコスト調達に充てています。
さらに、クノスペ含む「HERO」自体、融合召喚と相性の良いカテゴリです。
 
【補足2】
《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》は自分の場にモンスターの頭数が多いほど威力が増すカードと考えており、その意味でもモンスターがモンスターをリクルートする格好になる《マドルチェ・ホーットケーキ》は噛み合っていました。
超弩級砲塔列車 グスタフ・マックス》を2体並べるだけでも相当削ることができます。
《インフォーマー・スパイダー》で奪うモンスターが守備表示でなければならないところを、表示形式を問わず利用できることもまたポイントかなと思っています。
また、融合素材の縛りが緩いレベル10モンスターとして、シェキナーガは《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》と相性が良いといえます。
 
【参考】
あまり直接的に関係はありませんが、クノスペで神星樹・融合を利用していくデッキを少し前まで使っていましたので、リンクを用意しておきます。
《超融合》規制で使えなくなっていますが。
 
【裏話】
見ての通りといいますか、ここまでに出てきたネタを複合したような内容になっています。
こういった「ネタとネタの複合」というのは、いかにもコンボやってますという感じでけっこう好きです。
 
 
 

12:【タンホイザーキャトルチェ】

 
【解説】
「獣族モンスターを手札に戻し、手札から同レベル獣族モンスターを特殊召喚する」効果を持つ《キャトルミューティレーション》で《マドルチェ・チケット》の効果を発動していくコンボです。
《マドルチェ・ホーットケーキ》から《マドルチェ・プディンセス》を出しておくことによって、《マドルチェ・チケット》の威力を高めています。
 
【補足】
動画内では「墓地にモンスター0」+「《マドルチェ・シャトー》発動済」という補正によって《マドルチェ・プディンセス》の打点を上げていますが、これらが無い場合は、攻撃後に《タンホイザーゲート》を発動することでプディンセス×2からランク10エクシーズを狙うことができます。
 
【補足2】
墓地のコスト調達のために《増殖するG》を撃っています。
手札誘発効果のモンスターをホーットケーキのコストに使うのは通常構築の【マドルチェ】でも取られる戦術なので、覚えておくに越したことは無さそう。
 
【補足3】
《マドルチェ・シャトー》下では《マドルチェ・ホーットケーキ》もかなりの打点になるため、単に《キャトルミューティレーション》による追撃と相性が良かったりします。
ちなみに、《キャトルミューティレーション》+「マドルチェ」で「キャトルチェ」です。
 
【裏話】
尺の都合のために、唯一メェプルと関係が無いのに後半部に配置されてしまったネタでした。
そこまで気にならないといえば気にならないのですが、作者個人はけっこう悔しがっていた模様。
 
 
 

13:【マザーメェプル】

 
【解説】
条件の厳しい《マザー・スパイダー》の特殊召喚を、メェプルで補助しようとする小ネタです。
メェプルの効果で1体、《ギブ&テイク》でモンスターを送り付けて2体の守備モンスターを用意しています。
メェプルのレベルを調整してそのままランク6エクシーズに。
 
【補足】
要するに、何も考えずに使っていれば概ね墓地に行かないのがマドルチェモンスターであり、狙って墓地を昆虫族のみに整えるのは狙えなくはないかな、という発想でした。
手札に《究極封印神 エクゾディオス》がいますが、墓地に最低1体は昆虫族モンスターがいないと、《マザー・スパイダー》は特殊召喚できないので注意。
 
【裏話】
正直解説のための言葉を用意するのも難しい、まさしく小ネタという感じで無理をしています。
なるべくこういう内容は減らしたいものですね。
 
 
 

14:【サンドバッグメェプル】

 
【解説】
《マドルチェ・エンジェリー》で特殊召喚したモンスターは戦闘破壊されない、ということを活かし、サンドバッグ化を狙うコンボです。
《カーボネドン》からレベル6モンスターを特殊召喚し、《孵化》で《ポセイドン・オオカブト》にすることで2500×3=7500ダメージ。
さらに、エンジェリーをホーットケーキから出していれば、1500ダメージを追加してワンキルに到達します。
 
【補足】
「マドルチェ」全体を通して2番目に攻撃力の低い《マドルチェ・ミィルフィーヤ》では、上記ルートでも2000×3+1000=7000ダメージまでしか確定で与えられず、ワンキルできるかどうかが《強制転移》で奪う相手モンスターに依存する形になってしまいます。
自前のカードで確実に8000以上を削るためには、最も攻撃力の低いメェプルでなければならないのです。
 
【補足2】
手札の《D-HERO ディアボリックガイ》は、《星邪の神喰》を起動しながらレベル6モンスターを出せるカード、ということで入れています。
2枚とも素引きするリスクがけっこう怖いので、何か対策をしておきたいところ。
 
【裏話】
メェプルのステータスに着目したネタでした。
「攻撃力0」を活かす発想には「レプティレス」系カードを使うなどの案もありましたが、やはりこちらのほうが面白いかなと。
自分としてもなかばギャグのつもりで採用したネタでしたが、予想外に反響がいただけたので嬉しかったです。
 
【裏話2】
その他エンジェリーの戦闘耐性を活かすネタとしては《ソードマスター》を使うものなどがありましたが、上手く展開できなかったのでボツに。
もし機会があれば再考してみたいところです。
 
 
 

15:【プリベントメェプル】

 
【解説】
メェプルで相手モンスターを守備表示にし、条件を満たした《プリベント・スター》をメェプルに装備。
さらに《猛突進》でメェプルを破壊しつつ相手モンスターをデッキバウンスすることで、《プリベント・スター》の除外効果を使いつつ《森の番人 グリーン・バブーン》の特殊召喚トリガーにしていく一連のコンボです。
 
【補足】
《猛突進》の破壊とバウンスは同時処理のため、もろもろのカードのタイミングを逃さずに発動させることができます。
もちろんチェーン2以降で撃つとバブーンが出せないので注意。
 
【補足2】
3枚使用して2枚除去しているので、アドバンテージの採算をとるためには、バブーンを墓地から出す、除去することに意義のあるモンスターを除外・バウンスする、などの意識が必要です。
単にメェプルとプリベントスターの相性が良いので、無理に自分から破壊しなくても良さそうといえば良さそう。
 
【裏話】
すべてのリプレイを録画し終え、さあ動画編集だとリプレイを並べた結果、20秒ほど不自然に空いてしまい、その隙間を埋めるために急遽考えられたネタでした。
そのためリプレイの再生速度が微妙に違ったり動画配置の座標がズレていたりといったごく細かな相違が生じていたりします。
急ごしらえのネタにしてはなかなかどうして一丁前にコンボ面しているのがありがたかったです。
 
 
 

16:【メェプルに願いを】

 
【解説】
「守備力1800」モンスターを並べ、《星に願いを》でレベルを統一することでエクシーズ展開をしていきます。
動画内で使用しているのは《機械軍曹》《素早いビッグハムスター》《森の番人 グリーン・バブーン》《紅蓮魔闘士》など。
《紅蓮魔闘士》を参照して素材5体の《CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン》を正規召喚しています。
 
【補足】
手札にある《焔征竜―ブラスター》《BK ベイル》も守備力1800のモンスターです。
全体的に「獣族」と「炎属性」で揃えることを意識しています。
 
【裏話】
制作当時、カオスキマイラドラゴンの効果をイマイチきちんと把握しておらず、連撃は2度までとなんとなく思っていた節がありました。
どの道連撃ができるかどうかが相手に依存する形になってしまうので、無理に活かそうとすることもなかったのかな、と。
また、トップを固定する効果はライフを半分も消費するためバブーンとの相性が最悪なので、実はそんなに綺麗な流れではないのかなあと思っていたり。
 
 
 

17:【星邪トランスメェプルスフィア】

 
【解説】
メェプルで相手モンスターを守備にすることで、《トランスフォーム・スフィア》の対象にするコンボです。
そのほかにもいくつかの小ネタを仕込んでいます。
 
・《トランスフォーム・スフィア》+《ガスタ・グリフ》
効果の一部で手札を切り、グリフの効果を起動していきます。
また、《ガスタ・グリフ》も「☆2風鳥獣」モンスターであるため、《トランスターン》で《トランスフォーム・スフィア》を出すことができます。
余談ですがトランスフォームスフィアの手札切りは「効果」なので、「暗黒界」やら「シャドール」やらを発動することもできます。
 
・《ガスタの神裔 ピリカ》+《幻獣機オライオン》
ピリカでオライオンを釣ると、「風属性チューナー+「ガスタ」非チューナー」という組み合わせになるため、そのまま《ダイガスタ・ガルドス》をシンクロ召喚することができます。
ピリカのデメリットとして「効果発動後は風以外のモンスターを特殊召喚できない」というものが課されますが、この後出したいモンスターは概ねすべて風属性なのでそこまで問題になりません。
 
・《ガスタの神裔 ピリカ》+《トランスフォーム・スフィア》
トランスフォームスフィアの効果は「相手守備モンスターをエンドフェイズまで装備する」というものであり、エンドフェイズになると再び相手の場に特殊召喚されてしまいます。
しかしここにピリカの「風属性以外を特殊召喚できない」制約を加えることによって、風属性以外のモンスターを吸収していた場合、相手の場に戻さずに済むことになります(墓地に送られるのか装備にとどまるのかは忘れました;)
 
【補足】
あまり使ってこそいませんが、リアルプールで組んでいるデッキです。
《マドルチェ・ホーットケーキ》《幻獣機オライオン》あたりの存在から《星邪の神喰》を使うことができます。同じく星邪を起動できる《ADチェンジャー》でも相手モンスターを守備化できますし、《幻獣機サーバルホーク》で自分墓地の《ダーク砂バク》を除外して展開できたりします。
《トランスターン》《星邪の神喰》という2大フェイバリットカードを活かしつつ「ガスタ」「マドルチェ」の2テーマで戦えるデッキなので、コンセプトそのものは非常に好みな内容に仕上がっています(勝てるとは言っていない)
 
【参考】
《トランスフォーム・スフィア》+「自分に制限をかけるカード」のコンボは、「城下町でデュエルしてみた」の双子座さんが同様の動きを披露されていました。
非常に綺麗に決められていたので、こちらもぜひ。
→参考動画3【水精鱗トランスフォームスフィア】:http://www.nicovideo.jp/watch/sm23341710
 
【裏話】
ニコニコ生放送を始めたばかりのころ、雑談の中でこのデッキを紹介したところ、「そんなんダルいだけです」と言われてカチンと来た思い出があります(笑)
腹いせにラストに配置してやりました。
 
【裏話2】
結果的に、動画の最初と最後をリアルプールで使っているデッキで挟む構図になっています。
自分の動画はどうしても実際に使用しているカードやコンボが少なくなってしまうので、リアルでも組んでいる内容を強調できるのはちょっとした達成感といいますか、珍しい感じ。
《ダイガスタ・フェニクス》持ってないんですけどね;
 
 
 
 

○あとがき

 
ひさびさの動画解説でした。忘れないうちにやらないといけないですね、こういうのは……
需要の無さがモチベーションを下げまくっているので、もし少しでも読んでいただける方がいらっしゃれば励みになります。。
 
 
この回は《マドルチェ・メェプル》を強調していることから、ある意味でかなり「媚びた」感じになったかな、と思わないでもないです。
コメントの伸びだけはかなり良かった記憶があります。愛されてるなあ、メェプル。
ちなみにメェプル推し動画としてその筋のアカウントに拾ってもらえるかなーなどと都合の良い淡い期待を抱いていたりした時期もありましたが完全に空振りました。まあ、しゃあない。
 
 
事実として、メェプルを中心としたマドルチェ動画を作ることができた、というだけでもなかなか手応えです。
自己満足といえばそれまでですが、動画を継続的に作る上でそういった達成感も大事なファクターだなと思い知った覚えがありました。
 
 
長くなりましたが、以上です。
残りの動画解説も順次用意していきたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。