悠久フィロソフィー

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強欲な瓶

考察対象:強欲な瓶


強欲な瓶 通常罠
自分のデッキからカードを1枚ドローする。


初期の初期に登場したドロー系の罠。
効果も非常にシンプル。

自分のデッキからカードを1枚ドローする。
というだけの、恐ろしく分かりやすい効果を持つドロー加速カード。
発動条件が限られているわけでもなく、コストもないため使いやすさは抜群。

ただし、デッキを選ぶ。
わざわざ罠カードを伏せてまでドローするなら、最初からもっと使うべきカードを入れる。

『八汰烏の骸』の下位互換。
しかし出番がないわけではなく、例えばチェーンバーンなどで利用される。
フリーチェーンなので、『積み上げる幸福』『連鎖爆撃』の発動に一役買い、ドローするため息切れ防止にもつながる。
あるいは『エクゾディア』デッキでも使えるか。
……何にしても『八汰烏の骸』の代用、あるいは追加、という理念ではあるが。

『強欲な壺』と対応する形で作られたものと思われる。
しかし何かが間違っている気がする。

一昔前は『処刑人―マキュラ』『王家の神殿』で1ターン目からガンガン効果を発動し、『現世と冥界の逆転』を一瞬で発動させるなどの悪夢をもたらすのに使われたこともあった。
かつての栄光。
とまではいかないか。

『強欲な瓶』。
『強欲な甕』ではない(意味は同じだが)。
『強欲な亀』でもない。
ついでに『強欲な瓶(びん)』でもない。

強欲な瓶というのは、この瓶自体が強欲なのか、この瓶の持ち主が強欲なのか。
『貪欲な壺』『強欲な壺』は見た感じから前者のように思われるが、このカードは瓶の中に宝石が詰め込まれている。
これは、ぎゅうぎゅう詰めにするほどの強欲な持ち主がいるということだろうか。

とりあえず、たかが1枚ドローだけで『強欲』というのはいかがなものか。
いかがなものなんだろうか……