悠久フィロソフィー

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イタクァの暴風

考察対象:イタクァの暴風


イタクァの暴風 通常罠
裏側表示以外の相手フィールド上モンスターの表示形式を全て入れ替える。(攻撃表示は守備表示に、守備表示は攻撃表示にする)


驚くほどマイナーなゲーム付属カード。
どうにも、使い勝手が悪い。

基本的には、相手の攻撃宣言時に発動することで全体的に攻撃を止めるなどして使える。
『聖なるバリア―ミラー・フォース』があるため、ひどく劣って見えるが。

また、相手守備表示モンスターを攻撃表示に変更し、ダメージを与えることも可能。
ただし『最終突撃命令』と違って裏側モンスターに通用しないのが難点。

『重力解除』と違うのは自分モンスターが影響を受けないこと。
しかしそれも、そこまで利点たりえない。
『ゴブリン突撃部隊』などを再起させるなどの使い方もできず、『聖なるバリア―ミラー・フォース』にチェーンして自分フィールド上モンスターを救済することもできない。
相手攻撃宣言時に発動した場合の結果は似たようなもの。
そして、このカードを使った場合に得られる上記のような長所はほぼない。
強いて、相手が『重力の斧―グラール』などを使ってきたときに少々役立つ程度か。

対象を取る効果ではないため、『サイバー・フェニックス』などにも効く。
ただしそれは、裏を返せば『魂を削る死霊』を倒せないということでもある。

相手モンスターを守備表示から攻撃表示に変えることができるため、『断頭台の惨劇』と併用可。
どちらも罠なので即効性にはやや欠けるものの、威力はなかなか。
もっとも、このコンボは『重力解除』でもできるが。

雲魔物相手に使うと、高確率で全滅する。
『進入禁止! No Entry!!』のほうが確実性はあるが。

最近では高攻低守のモンスターも多いため、表示変更カードは稀に役立つ。
とはいえ、『エネミーコントローラー』『月の書』にその役割を奪われている感は否めない。

イラストでは、鳥の羽ばたきが暴風を生み出している。
『デザートストーム』に若干雰囲気が似ているか。
ところでこの鳥達が『イタクァ』なのだろうか。
クトゥルー神話には詳しくないので個人的にそのあたりは分からない。

このようにさんざん書いたものの、実は私の好きなカードの1枚。
今でもお守りとしてサイドに入れていたり。