悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

「遊戯王ADS 新たなる小ネタ集 その6-EX」解説

ADS動画第6回の後半部分、「混沌空間」パートの解説&裏話です。
 
 
 
 
 
 
↑動画はリンクからどうぞ。(要ニコ動アカウント)
 
 
 

○動画概要:制作背景について

 
もともと《混沌空間》で動画を作ろう、というつもりは全くなかったのですが、前半部分の内容「ゴッデス」を考えていた際にふと《ダーク・クリエイター》+《死霊の巣》+《終焉の精霊》+《混沌空間》を思い付き、これは何か形にできないかなということでおまけの制作に至りました。
「ゴッデス」パートの尺の短さも問題視していたところだったので、単純に量を増やして動画としてのバランスが取れればよいかなという企てもありました。
 
 
動機はあっさりとしたものでしたが、なにぶんコンボ性が高く方向を定めやすいカードだったので、コンボ自体はあれよあれよと出てきた覚えがあります。
手元にある構想メモを辿る限りでは3日か4日程度で揃っていたようです。いつもこのくらい楽だと助かるのですが。
 
 
 

○動画概要:内容のポイントについて

 
《混沌空間》を使う際の要点は以下の3点です。
 
 
・カウンターを溜める手段 :動きの中で「4枚以上のモンスターカードを除外」する方法
・カウンターを使って帰還させるモンスターの採択 :「☆4以上」
・上記2点を同時に成立させるデッキデザイン
 
 
 
私見ですが、例えば《星邪の神喰》などもそうなのですが、特殊な条件を持つ永続カードを中心に据える場合、それが特定のコンボのためだけに投入されているとかえって邪魔になってしまうのでは、という印象があります。
1つ2つのコンボルートのために使い切ってしまうよりも、デッキ全体がそのカードを活かし/そのカードを維持することで活かされる構築であるべきという考え方です。
今回であれば、単に4枚目以降の《D・D・R》に堕さないように、というような意味合いでしょうか。
 
 
《混沌空間》は、被破壊時のサーチこそ光・闇限定ですが、カウンター蓄積及び除外からの帰還には属性の縛りが無かったので、ならばなるべく属性にバリエーションをつけよう、という意識を持っていました。
このあたり、「カオス」と言っておきながら全く「カオス」でない前半パートと共通した態度なのかなと。
 
 
様々なタイプのデッキで除外ゾーンを活かすことができればよいかなといった感じです。
いつも通りなるべく被らないように心がけましたので、「色々ある感じ」を楽しんでいただければ本望かなと。
 
 
 

○解説&裏話

 
それぞれの「除外手段」「帰還対象」については、動画内で実際に使用したものを書いていきます。
必ずしも使えるカードはこの限りではないので、例示的に他のカードも書き足していきたいと思います。
 
 
※前半部分の解説はこちら → http://blogs.yahoo.co.jp/sabaki1991/39228309.html
 
 

EX-1:「融合空間」

 
除外手段:《レクンガ》(《粋カエル》)
帰還対象:《E・HERO オーシャン》
 
 
【解説】
《レクンガ》で墓地の水属性モンスターを2体除外しトークンを生成。これを2回発動して「4枚」除外しながらトークンを2体特殊召喚します。
トークン2体は《始祖竜ワイアーム》の素材に。また、レクンガで除外し→帰還させたオーシャンも融合の素材にしやすい「HERO」モンスターであるため、《融合準備》による《融合》回収からの連続融合に意義が出ます。
準備からは同時に《デスガエル》もサーチしており、《鬼ガエル》で増やした召喚権からアドバンス召喚。墓地にオタマジャクシが落ちている場合に限定されますが、そのままランク5エクシーズまで。
 
【補足】
《粋カエル》でも除外を稼ぐことができます。一気に複数のカウンターが載せにくいのですが、逆にターンを跨いでのんびりと溜めていくことが可能です。
 
【補足2】
オーシャンはもちろん《E・HERO バブルマン》でも可です。
いちおうどちらも《融合準備》でサーチできるモンスターなので、適当に使い分けていけばよいかなと。
 
【補足3】
【ガエル】の展開力を利用して《ダイガスタ・フェニクス》を作ることでガイアドラグーンに2回攻撃を付与することができます。
HEROが噛むので、エアーマン等からの《M・HERO カミカゼ》とも相性が良いかなと。
実際相性が良いのは光牙やダークロウなのですが。
 
【裏話】
手元のメモを見ると、デスガエル召喚のためのリリースをアブソルートZeroにし、Zeroの効果で相手の場を空けながら《シャーク・フォートレス》をエクシーズ、ワイアームに2回攻撃を付与してからガイアドラグーンに進化、のような初期構想が書いてありました。
ぶっぱを挟みながら2600+2700+2700でぴったり8000削りきれるように見えますが、実際はワイアームが自分効果モンスターの効果も受けなかったため、ボツになりました。
 
【裏話2】
元々の案はレクンガ+混沌空間だったため、「☆4以上で帰還時効果持ち水属性」を探した痕跡が見られます。
《フォーチュンレディ・ウォーテリー》や《リチュア・アバンス》、《スノーマン・クリエイター》などが候補でした。
また次項の《シー・ランサー》も同様の文脈に沿うカードです。
 
【裏話3】
《レクンガ》は当時どうしても使いたかったカードでした。その熱が高じてか一番最初に。
今思うと3か月前の自分はなぜそんなにレクンガ熱が高かったのだろうかと不思議でなりません。
 
 
 

EX-2:【フロフレトランスハンド】

 
除外手段:《氷炎の双竜》《瀑征竜―タイダル》
帰還対象:《シー・ランサー》
 
 
【解説】
3体の除外を稼ぎながら現れるフロフレと、2体の除外で出せるタイダルで除外を溜めていきます。
フロフレの都合上「炎」と「水」が必要だったので、《ファイアー・ハンド》《アイス・ハンド》のお世話になっています。
これらにまつわるモンスターを同種族・同属性で揃えることで《トランスターン》による操作性を高めていくデッキです。
 
【補足】
《シー・ランサー》には、単に帰還を活かすだけではなく、除外した水属性モンスターを再度墓地へ戻してリソースの再利用を図れるメリットもあります。
 
【補足2】
ランスターンでタイダルを出した後、自身効果で蘇生するために一度墓地へ送っておく必要がありました。
《氷結界の守護陣》とのシンクロで☆10シンクロを出すことでこれに充てています。守護陣のほうはトランスターンでアイスハンドになれるモンスターということで採用しました。
 
【補足3】
動画のように「牙王、タイダル、シーランサー」が並ぶと、3100+2600+2300で今度こそぴったり8000ダメージです。
フロフレでの除去を挟んでいたり、そうでなくともハンドでかなり場を荒らしているので、意外と通るものだったりします。
 
【補足4】
その他トランスターンの系譜としては、
・グリズリーマザー→シーランサー
・ネオフレムベル・ヘッジホッグ→ファイアー・ハンド
が入っています。
グリズリーマザーはアイスハンドをはじめ柔軟に働くリクルーターとして優秀な存在です。ヘッジホッグは相手の除外を稼ぐことができる☆3チューナーということで。
 
【裏話】
どう考えても「複数枚の除外」をするためにうってつけのモンスターが「征竜」でした。
次の「木遁」と合わせ、制限カードである征竜を都合よく引けないならばデッキから特殊召喚してしまえ、という強引な発想です。
「☆6・水属性・ドラゴン族」を探してみたところ該当するのがまさかのフロフレ1体のみだったのですが、このモンスターもまた複数の除外を要求していたので、見事にマッチしてくれました。
 
 
 

EX-3:【木遁トランスチェーン】

 
除外手段:《巌征竜―レドックス》《ゾンビキャリア》《C・ドラゴン》
帰還対象:《C・リペアラー》
 
 
【解説】
《C・リペアラー》+自己再生《ゾンビキャリア》で《C・ドラゴン》をシンクロ召喚、効果で《C・リペアラー》を除外。
その後《トランスターン》でCドラゴンをレドックスに変換し、リペアラーで蘇生していた《C・コイル》とのシンクロで墓地へ送ってからレドックスを蘇生させることで、除外を4枚以上稼ぐ流れになります。
《混沌空間》からリペアラーを帰還、再度効果を使用してコイルを蘇生し、☆7シンクロを経由してレドックスとのランク7エクシーズまで。
 
【補足】
普段注目されることの少ない《C・ドラゴン》のパンプアップ効果によって除外枚数を稼いでいます。
注意しなくてはいけないのは、このパンプ効果のために「墓地の「C」モンスターすべてを除外」することになってしまう点で、あらかじめ釣り上げておかなければリペアラーで蘇生したい《C・コイル》まで一緒に除外されてしまいます。
 
【補足2】
レドックスのコストとして除外しているのは《増殖するG》。単に汎用ドローソースであるだけでなく、好きなタイミングで墓地に送ることができるのもポイントです。(レドックス使う分には関係ありませんが)
また《マスマティシャン》も、《ゾンビキャリア》を墓地に送りつつ手札を増強できる地属性モンスター、ということで噛み合いました。
 
【補足3】
手札に見えている《木遁封印式》《ボルト・ヘッジホッグ》《スナップドラゴン》は、すべて除外関連であると同時に地属性関連カードです。
特に《木遁封印式》が強力で、デッキを地属性中心で固める意義を高めてくれます。
 
【補足4】
別のトランスターンの系譜として「ボルト・ヘッジホッグ→C・コイル」が入っています。
また《ジャンク・フォワード》《切り込み隊長》といった「☆3・地属性・戦士族」モンスターも採用しており、《C・リペアラー》のリクルートも可能です。特に《マジック・ストライカー》が召喚権を使わない除外カードだなと思っていたのですが、よく考えてみたら《混沌空間》でカウントされるのはモンスターカードの除外のみということで、ちょっと惜しいかんじ。
ボルヘジからは《カードガンナー》に向かうこともできます。また、地属性戦士族としては《H・C 強襲のハルベルト》《H・C サウザンド・ブレード》も強力です。
 
【裏話】
先のタイダルと同じく「征竜」を使おうという安直な発想。
フロフレと違い「☆6・地属性・ドラゴン族」には「聖刻」から出せる《密林の黒竜王》など他の選択肢もあったのですが、やはり除外を増やしたい文脈からCドラゴンが優秀でした。
 
【裏話2】
本当は最後に《ミラクルシンクロフュージョン》で《スクラップ・デスデーモン》と《C・ドラゴン》を墓地融合させて《ナチュル・ガイアストライオ》を出したかったのですが、当時なぜかADSが新規カードの墓地融合に全く対応していなかったので、不本意にもボツとなりました。
ラクルシンクロもまた墓地から除外を稼ぐカードです。《ナチュル・エクストリオ》が強力に作用する時代でもあるので、狙ってみる価値はあるかも。
 
 
 

EX-4:【カオステンペスト

 
除外手段:《ヘル・テンペスト
帰還対象:《ヘリオス・トリス・メギストス》《軍神ガープ》
 
 
【解説】
往年の「《ヘル・テンペスト》+《トーチ・ゴーレム》」コンボに《混沌空間》を突っ込んだだけです。
要するには《魂吸収》の代わりということなのですが、意外とやっている例が無かったので採用してみました。
 
【補足】
自分のデッキの中身のモンスター比率を上げておくことで威力が増します。「ハンド」系がチラ見したり《カードカー・D》を使っていたりするのはそういった理由からです。
混沌空間のカウンターは40程度見込めるので、これを維持できれば、1ターンに1度、除外ゾーンからほとんど自由自在に何でも取り出すことができるようになります。
4次元ポケット方式です。
 
【補足2】
帰還可能であれば概ねどんなモンスターでも出せるのですが、中でも動画で使ってみたのは、相手の除外もカウントして高打点を叩き出せる《ヘリオス・トリス・メギストス》でした。だいたい攻撃力1万は超えるはず。
また、トーチトークンが突っ込む都合上ヘリオスの帰還がどうしてもメイン2になってしまうので、次ターンに相手の守備を無力化する意味で《軍神ガープ》を続けて出しています。
このあたりのカード採択は本当に自由です。ラーがss可能だったらホルアクティを目指していたかも。
 
【裏話】
この部分の歌詞に「空から大変なものが落ちるの」というものがあったので、大変なものが落ちてくるカードを使ってみました。
 
 
 

EX-5:【甲虫カオスフィア】

 
除外手段:《レスキューラビット》《The・アトモスフィア》《デビルドーザー》
帰還対象:《カブトロン》
 
 
【解説】
動画でやっていることをそのまま文字にすると、
 
 1.《リビングデッドの呼び声》発動、《共振虫》を特殊召喚
 2.《混沌空間》発動
 3.《レスキューラビット》召喚、効果により《レスキューラビット》を除外して《甲虫装甲騎士》2体を特殊召喚
 4.場の《甲虫装甲騎士》2体と墓地の《カブトロン》1体を除外して《The・アトモスフィア》を特殊召喚
 5.《混沌空間》効果で《カブトロン》を特殊召喚
 6.《カブトロン》効果、アトモスフィアが装備したカードを墓地に送り《インフェルニティ・ビートル》を特殊召喚
 7.《インフェルニティ・ビートル》効果で同名カード2体を特殊召喚
 8.《インフェルニティ・ビートル》+《共振虫》で《地底のアラクネー》をシンクロ召喚
 9.《インフェルニティ・ビートル》+《カブトロン》で《獣神ヴァルカン》をシンクロ召喚
 10.《共振虫》効果で《デビルドーザー》をサーチ
 11.《共振虫》《カブトロン》を除外して《デビルドーザー》を特殊召喚
 12.《共振虫》効果で《甲虫装機ホーネット》を墓地へ
 13.《地底のアラクネー》+《獣神ヴァルカン》で《甲虫装機エクサビートル》をエクシーズ召喚
 14.《甲虫装機エクサビートル》効果で《甲虫装機ホーネット》を装備
 15.《甲虫装機エクサビートル》1体で《迅雷の騎士ガイアドラグーン》をエクシーズ召喚
 16.攻撃後、《デビルーザー》+《The・アトモスフィア》で《神竜騎士フェルグラント》をエクシーズ召喚
 
となります。
「手札:混沌空間、ラビット、アトモスフィア/場:リビングデッド/墓地:共振虫、カブトロン、IFビートル」というなかなか要求の多い前提ではありますが、この流れが全て決まると相手の場のカードを最大5枚除去できるので(アトモスフィア、ヴァルカン、アラクネー、エクサ、ホーネットの各効果)、見栄えはするかなと思いました。
 
【補足】
要するに「ラビット+アトモスフィア」で4枚除外稼いでいますよ、ということが言いたかったのです。
 
【補足2】
上記の流れは100パーセント回しきった状態の結果で、実際にはIFビートルが分裂できなかったり、リビデ共振虫から入れなかったりするのだろうと思われます。
いちおう《カブトロン》のコストとして《混沌空間》自体をあてがうこともできるので、その場合にはアトモスフィアでふつうに攻撃していけばよいかなと。
(っていうか冷静に考えてみたら動画の場合、混沌空間をカブトロンのコストにしていればそのまま殴り勝ててましたね。今書いてて気付きました←)
 
【補足3】
昆虫族の除外関連カードとして《ライヤー・ワイヤー》や《無視加護》なども優秀です。
これらは《星邪の神喰》のトリガーとしても好きな個人的に好きなカードだったりします。
 
【補足4】
言うまでもないことですが、シンクロして出すのは《地底のアラクネー》2体でもなんら問題はありません。
ヴァルカンを使うならばリビデ再利用もよさそう。なおヴァルカンはターン1なので注意。
 
【裏話】
もともと「ラビット+アトモスフィア」のコンボを使うデッキとして【ヴェルズラギア】のテンプレートを借用する予定でした。あちらには混沌空間と相性の良いモンスターとして《ヴェルズ・ケルキオン》《ヴェルズ・サンダーバード》《ヴェルズ・サラマンドラ》があり、そうでなくとも単純にハイスペックであるので安定もするかなと。
結果、どう考えてもアトモスフィアよりオピオンやラギアのほうが比較にならないほど強かったので諦めました。
 
【裏話2】
《デビルドーザー》効果で相手デッキの一番上から《死者蘇生》が落ちているのは本当に全くの偶然だったのですが、撮影後に見返してみてこれはちょっとしたネタになるかなと気に入ってそのまま採用しました。
デュエル設定でシャッフルを切ってこそいるのですが、デッキ編集画面で相手のデッキはある程度シャッフルしておくようにしていたりすることがあります。
ドーザーのトップ破壊効果はあまり重要視されることのない、むしろ相手の墓地を肥やすからと疎んじられる類のものなのですが、こういうメリットも有り得ますよということで。
 
 

EX-6:【ソルシエールスフィアフィールド】

 
除外手段:《The・アトモスフィア》《ファントム・オブ・カオス》
帰還対象:《E・HERO シャドー・ミスト》
 
 
【解説】
手数が多いので、こちらも引き続き文字に置換してみます。
やっていることのひとつひとつはそれぞれ独立なコンボとして既に有名ですので、特に謎はないはず。
 
 1.《デブリ・ドラゴン》召喚、効果で《死の花―ネクロ・フルール》を特殊召喚
 2.《ブラック・ガーデン》発動、効果でネクロフルールを破壊し《ファントム・オブ・カオス》を特殊召喚
 3.《死の花―ネクロ・フルール》効果で《時花の魔女―フルール・ド・ソルシエール》を特殊召喚
 4.ソルシエール効果で相手墓地のモンスター1体を特殊召喚
 5.《混沌空間》発動
 6.《ファントム・オブ・カオス》効果、墓地の《D-HERO Bloo-D》を除外してコピー、相手モンスター1体を装備
 7.場のファンカスと相手モンスター、墓地の《E・HERO シャドー・ミスト》を除外し《The・アトモスフィア》を特殊召喚
 8.アトモスフィア効果で相手モンスター1体を装備
 9.《混沌空間》効果、カウンター4つ取り除きシャドーミストを帰還
 10.デブリ+シャドーミストで《ラヴァルバル・チェイン》をエクシーズ召喚
 11.チェイン効果、シャドーミストを墓地に送って《ダンディライオン》を墓地へ
 12.ダンディ効果トークン×2を特殊召喚、シャドーミスト効果Bloo-Dをサーチ
 13.トークン×2とチェインを除外しBloo-Dを特殊召喚、相手モンスター1体を装備
 
結果、
「手札:ガーデン、混沌空間、デブリ、アトモスフィア/墓地:死の花、ファンカス、Bloo-D」
 →「アトモスフィア、ソルシエール、Bloo-D+相手場3枚除去+相手墓地1枚除去」
 
【補足】
シャドーミストの特殊召喚時に《マスク・チェンジ》をサーチしている場合には、先述の通り《M・HERO ダーク・ロウ》の除外が《混沌空間》と噛み合います。 
また《マスク・チェンジ・セカンド》をサーチし、《The・アトモスフィア》を《M・HERO カミカゼ》に変換することで追撃を行うこともできそうです。
 
【補足2】
いわゆる「場コン」的ノリでフィールド魔法サポートを使用していくことができます。
また、主要上級カードが全てトレードイン対応なのも強みかなというところです。
 
【補足3】
補足というか出典の明記を。
「ブラック・ガーデン+ネクロ・フルール釣り上げ」のコンボは「デュエルよろずや」の灰皿さんが使用されていたデッキから、「ラヴァルバル・チェイン→シャドーミスト切り→ダンディ落とし→Bloo-D」のコンボはADS動画のタクヒさんが使用されていたデッキから、それぞれ影響をいただいたものと思われます。
参考動画1 【サイバージャンクソルシエール】
参考動画2 【青血ブレード】
 
【裏話】
形が落ち着くまでに比較的紆余曲折を経ています。
メモを見返すと《ライトロード・サモナー ルミナス》だの《魂を食らう者 バズー》だの《ハウリング・ウォリアー》だの、色々なカードの名前が書き殴ってあってなかなか面白いです。まあ自分のことなんですけどね。
 
【裏話2】
ゴッデスも混沌空間もデッキ数は7個ずつなのですが、どちらにも1つずつソルシエール絡みのデッキがあり、どちらも強い動きができる流れということで、両者ともに6番目に位置しています。
もともとゴッデス用にソルシエールを考えていた時、「相手墓地のモンスターを奪った後どう活用するか?」という問題が出てきて、アトモスフィアならば相手のステータスに依存せずコストにできるな、と気付くに至りました。
最後に使用デッキ一覧を出したとき、ちょうどソルシエール関連が横に並んでいるのがなんとなくお気に入りです。
 
 
 

EX-7:【混沌スピリットシャドール】

 
除外手段:《ダーク・クリエイター》《死霊の巣》
帰還対象:《炎を支配する者》
 
 
【解説】
《ダーク・クリエイター》で特殊召喚した《終焉の精霊》を、《死霊の巣》で「闇属性3体を含む4体」を除外して破壊することで、カウンターが5つ溜まり、闇属性以外の好きなレベル4or5のモンスターを《混沌空間》で帰還させることができる、というコンボです。
帰還させたモンスターを何らかの手段で恒常的に墓地に送り続けることにより、このサイクルを毎ターン発生する擬似ループにすることができます。
動画内ではその手段として、上級スピリットモンスターのアドバンス召喚のためのリリース、という格好をとっていますが、これは一例にすぎず、様々に応用が考えられます。
 
【補足】
墓地に《終焉の精霊》を含む5枚のモンスターを揃える必要性があるので、《クリバンデット》を使用しています。
《死霊の巣》《ダーク・クリエイター》の両者が大量の墓地リソースを要求してくるのでこの点はむしろ共通していて整えやすいのかなと。
サーチ手段の無い《死霊の巣》をクリバンが持ってきてくれることもあるのがポイントでしょうか。
 
【補足2】
【シャドール】に寄せている意味はそこまで無かったりするのですが、クリバンを最も強く使えるテーマであること、また動画内で帰還対象に《炎を支配する者》を採用しているため《エルシャドール・エグリスタ》指定の《影依融合》が使いたくなったこと、ヤマタノドラゴンの都合からガンガン手札消費をしていけるテーマを使いたかったことなどが理由でしょうか。
単にダーククリエイターが出しやすい闇属性グッドスタッフ的な側面も大きそうです。
また、盤面に残る「ダーククリエイター、混沌空間、死霊の巣」にはそれぞれ一切の耐性が無いため、何かフタになり得るモンスターを立てられるようにしたかった、という目的からエグリスタを出した意味合いがありました。
 
【補足3】
《炎を支配する者》以外に考えていた候補については以下の通り。
要するに「闇属性以外で/星4or5で/ターン毎に特殊召喚させる意味があり/墓地に送りやすい」モンスターを探していました。
 
・《黄竜の召喚士》 :自身リリースで1体バウンス。ループさせると毎ターンのバウンスになるが攻め手に欠ける。
・《星因子 シャム》 :特殊召喚成功時に1000ポイントのバーン。墓地に送る手ごろな手段が見つからず断念。
・《星因子 ベテルギウス》 :自身リリースでサルベージ。拾ったカードを使い切れなければ結局サイクルしない。
・《聖鳥クレイン》 :特殊召喚成功時に1ドロー。こちらもうまく墓地に送れませんでした。
・「コアキメイル」 :相手ターンに立っていないのが微妙か。ウルナイトなど回すにしてもサイクルを崩した方が強そう。
・《電池メン―角型》 :特殊召喚成功時に電池メンサーチ。高打点なのが良い感じ。サーチを活かしきれなかった。
 
《ファイアー・トルーパー》がレベル4だったら迷わず採用していたと思います。
また、《魔界闘士バルムンク》《次元合成師》を使ってみたり《マインフィールド》で2枚の混沌空間をぐるぐるさせたりといったようなアプローチで無限ループ化できないものかと画策してみたりもしたのですが、どう足掻いてもダーククリエイターがターン1なので厳しい感じでした。
また暇があったら考えてみたいと思います。
 
【裏話】
冒頭にも書きました通り、最もインスピレーションを寄越してきたのがこの組み合わせでした。電車の中で突然閃いて大急ぎで携帯のメモに残した記憶があります。
《死霊の巣》自体はむしろソルシエール用=ネクロフルールを割るためのカードとして最初見ていたのですが、それだけに複数枚除外が盲点でした。むしろ《終焉の精霊》を見つけられたことが僥倖だったか。
4枚除外→闇だけ全部戻す、の往復がなかなか良い意味で気持ち悪い動きになってくれました。
 
 
 
 

○あとがき

 
解説を書くのが遅くなり、申し訳ございませんでした。最近本当に文字のアウトプットが遅くなって1記事に2~3時間かかるようになってしまったので今一つモチベーションが上がらなかったりしました。
放っておいては溜まっていく一方なので、一気にまとめてしまいたいと思います。
 
 
3ヶ月弱経った今になり改めて見返してみると、前半のゴッデスパートよりもよほど強い動きが多く、こちらのほうが本編めいているなあと思わずにはいられない心地でした。
まあそりゃあエクストラステージだしなあ、という気はしないでもないです(
 
 
最近アップした《星邪の神喰》もそうなのですが、こうしたデッキ単位でコンボと関わっていく姿勢がけっこう好きであるようで、考えていて楽しかった覚えがあります。
特定のカードの専用の相方にするのではない、デッキ自体の中核に置きたいというか。
とある方が《エア・サーキュレーター》をめぐって同じような発言をされていたような覚えがあります。
 
 
《混沌空間》は、他にも相性の良いカードが多数ありました。
実はまだリアルプールでこのカード関連のデッキを持っていないので、何か組んでみたいなというところです(ぇ
 
 
この回のような「おまけ」としての「エクストラステージ」は、今後あと何回か登場する予定です。
単純に尺が倍になるので動画的に御しきるのが難しくなるのですが、がんばりたいと思います。