悠久フィロソフィー

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【遊戯王】2013年3月 制限改訂

答え合わせの時間です。
 
 
禁止
・クリッター
・発条空母ゼンマイティ

制限
・ゼンマイマジシャン
・一時休戦
・神の警告

準制限
月読命
・ライオウ
高等儀式術

解除
・スポーア
・BF-月影のカルート
・ライトロード・サモナー ルミナス
・紫炎の狼煙
・マインドクラッシュ
 
 
それでもわたしが「ふざけんな」って言わないのは、あらかじめ、みんなを赦してるから―。
                                              (西島大介『アトモスフィア』)
 
 
まあ書くことはたくさんありますよね。1記事じゃおさまらないかも。
環境を知らないのででたらめなこと言ってるのはご愛敬(
 
 


 
○新禁止
 
 
・クリッター
 
今思えば現環境一番の「パワーカード」はこれだったのかもしれない。
これか、《死者蘇生》かどちらかだったはず。
プレイングそのものに干渉するほどの存在感があったカードはそう多くはなかったはずです。
 
はるか以前に《黒き森のウィッチ》が禁止となった際、その理由は「高攻撃力・低守備力の上級アタッカー」封じという向きが強かったように思えました。
しかし元々遊戯王というゲームに守備力の高さなんてそうそう絡んでこない。
時代の変化として、《クリッター》は「低攻撃力・高守備力」ではなく「低攻撃力・優秀効果」を呼ぶことになってきたわけです。おそらく《黒き森のウィッチ》が現役を貫いてきたとしてもそうなっていたはず。
 
特に《エフェクト・ヴェーラー》を呼べるほぼ唯一の札である点は大きかった。
そして手札に確実に《エフェクト・ヴェーラー》が欲しくなるほどに環境が高速化しすぎた。
また、環境を高速化させるところの《魔界発現世行きデスガイド》《ゼンマイシャーク》《ゼンマイマジシャン》《レスキュー・ラビット》少し前なら《甲虫装機 ダンセル》やら、《ジャンク・シンクロン》《デブリ・ドラゴン》やら、《炎星師―チョウテン》やら、全部呼べた。
「高攻撃力」がたいがいエクストラデッキに置いておけるようになってからというもの、活躍の幅はそれほど広がっていたということ。
色々と遠回しな皺寄せをすべて担っていたようにも思えます。
 
そこまで悪いことをしていたわけでも決してなく、また何かのループやコンボに加担していたわけでもない。
純粋にカードパワーだけで禁止となったと見るのが妥当なのではないでしょうか。
堂々の殿堂入りと言えば聞こえだけは良い。
 
「裏守備」という行為に注目していたところにこの改訂はつらいです。
それほど存在感があった。
通常召喚権を割いてやるカードとして、あまりに多くの方面で必要とされすぎた。
これから先、セットモンスターの未来はどっちだ。
 
思い返せば本当に長いことお世話になったものです。相手がこのカードの効果を発動させたくないために除去をためらっているところへ「おらおらっクリッターゲーか? クリッターゲーなのか!?」と煽りつつダイレクトアタックを決めていたのはいい思い出でした。
ユベル】あたりで《リミット・リバース》で何度も出てきては鬱陶しさを発揮していたところに《リビングデッドの呼び声》まで解除されたりして、うひはーうひはーと。
相手ターンに何か相手のプレイングを脅かすことができる札というのは、これでもうほとんど手札誘発の連中ばかりになってしまった。
 
お疲れさまでしたと言わざるを得ない。
そして禁止勢の中でも復帰の可能性を充分残したグレーゾーン入りなので今後も見逃せない。
 
 
 
・発条空母ゼンマイティ
 
黒枠最速記録おめでとう^^
 
《クリッター》と対照的に、こちらは「限られた空間内(ていうか【ゼンマイ】)における稼働力」が異常過ぎた。
広範囲をカバーするのではなく瞬発力でキルするタイプ。
《メンタルマスター》《イレカエル》的な役割というだけでも充分に強いのに、呼び出されるところのゼンマイどもがまたそれぞれ展開能力を持っていたりするわけで、そりゃ無理。
 
また、「オーバーレイユニット」という概念をかなり上手く利用したカードであったようにも思えます。
シンクロと違い一時的に操作不能になるORUを使うには効果を発動して墓地に送る必要がある。
そうして出てきた《ゼンマイネズミ》あたりがまさに墓地に送ったばかりのカードを蘇生させているのを見た時にゃーずいぶんデザインされた動きですなあなどと思ったものです。
 
ただまあ、現役中に一回くらい使ってみたかったかなあ、という残念さは残った。
 
 
 


 
○制限
 
 
・ゼンマイマジシャン
 
1問正解。
本来ゼンマイティのポジションにはこのカードが充てられるべきだったのであり、【ゼンマイ】の台頭に伴って規制がここからかかっていくのは当然。
そう考えるとゼンマイティの禁止も当然で、そこは読めているべきだったか。
 
マニュファクチャじゃねえのかよ! という意見は多そうですが、個人的にマニュファクチャや、あとは暗黒界における門のようなカードには当分規制がかからないのでは、と思ってしまう。
《六武の門》《黒い旋風》には、また違う強さがあるような気がしています。
 
マイティ禁止と合わせて、今後の【ゼンマイ】の方向性に期待。
《ゼンマイシャーク》が安くなったら組むかも。
 
 
 
・一時休戦
 
「今かよ」の一言に尽きる。
 
知人がコンボ性もクソも無いごり押しエクゾディアでドヤ顔していたのが長いことうざったかったのでそこはありがたいです。
そういえばそのまた知人もカウントダウン使ってたなあとか思い返す内輪ネタ。
 
自分が使っていたわけではないので被害はないのですが、《マスドライバー》的な意外さと納得があります。
単純にゲームを1ターンすっ飛ばしているのであり、殴ってから休戦する様は《大寒波》並に暴力的。
制限で妥当とは思いますが今なのかーと思います。まあ【魔導】が大暴れするのを未然に防ぐという名目なら偉い。
 
《パワー・ボンド》とのコンボができないまま規制されてしまったのが個人的に悔しい。
 
 
 
・神の警告
 
ゴルシリばらまきからの規制が来たぞー!(大声)
 
確かに最近は着地前に潰してこそという風潮でしたが、奈落・激流と同列で止まるのではないかと思っていました。
宣告と同列になりましたね。
 
モンスター召喚に対するマストカウンターが増えたという時代の変遷はありそうです。
あとはコストの2000という数字を巡る価値観か。
最序盤で握った奴の勝ち、というのはまあ確かにあまりよろしくなさげ。
 
いよいよ次は《強制脱出装置》が危ないか……!
 
 
 


 
○準制限
 
 
 
1問部分点。
性能を評価されていないわけではないという暗示なようで、少し嬉しい。
 
なんだかんだ《月の書》とは違うカードであるということを認識すべきでしょうか。
あちらはむしろカウンターに使う守りの札、こちらは自分ターンに裏返す攻めの札。
今回《血の代償》が生き残ったようなのでその差別化はまだはっきりとは現れないかもしれませんが。
 
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》の代わりに《The アトモスフィア》で同じことできないかなーなどと思っていたりしますがまあ難しいものです。
 
 
 
・ライオウ
 
19打点で黒角笛内蔵でサーチ封印とかなんやこのガチカードォ!
とか思ってた時期が私にも以下略。
 
今回全体的にメタカード規制が目立ちますね。
メタカードは使いどころの難しさが際立つ印象。
殴り合いの青春をしたい少年たちにとっては好ましくないと見たのか、単に3月規制はそういうタイミングなのか。
 
以前【魔導】に《月の書》を入れる理由として「《ライオウ》対策」と答えられていたのを聞きなるほどと思いましたが、立っているだけで強いカードとしてはカイクウ・ジョウゲン・デスカリなどよりも頭一つ抜けている感覚。
ちょいと昔に《神殿を守る者》が規制されていた様子とも被りますが、これもパワーを認められての規制なのでしょうか。
どちらかといえばサイドラが規制されたのを見ているよう。
 
 
 
 
前回の未来融合禁止を見た後だと少し意外。
 
往年の【デミスドーザー】のパーツは順調に回復していますね。
心臓だけピンポイントに撃ち抜かれた【未来オーバー】とは対照的。
これが復帰すると私の理屈でいう《突然変異》解除が遠のくようです。
 
個人的にはパーデクが怖い。
一方で、昔小説で出した【高等エクゾディオス】が組みやすくなるのは嬉しい。
現在使用中の《伝説の爆炎使い》デッキもにわかに活気づくようです。
 
 
 


 
○制限解除
 
 
・スポーア
 
2問正解。
植物族使用者以外にはどうでもいいこと。植物族使用者にとっては待ち望まれたおかえり。
 
これが複数枚搭載できるようになるとデッキの回り方が変わってきます。これまでロンファやワンフォで呼んでいたところの対象を手札に確保しやすいという理屈。
蘇生、シンクロ、レベル変動、除外、ギミックの起点としてはこれ以上なく大事にしたいカード。
出張は難しそうで、あくまでも植物族の内輪でのみ喜ばれる話ですが、それゆえに予定調和じみていてもなかなか嬉しいです。
 
で、ロンファは?(真顔)
 
 
 
・BF-月影のカルート
 
旋風じゃなくてこっちかー。
ダマスカスとは何だったのか。
 
むしろその《黒い旋風》をより活かすことができるという意味では正しい緩和なのかもしれません。
BFどうましょうかねえ、組もうか組むまいか。
 
打点軽視の風潮は変わらずか。
オネスト》が緩和されることはないだろうとは思うのですが。
時期的に鳥獣族を合わせてきたというのは否定しきれないかも。
 
 
 
・ライトロード・サモナー ルミナス
 
死の呪文ルミルミガロスで一体何枚デッキが動くと思ってんだ!
ルミナスA3枚+ガロス2枚(+1ドロー)+ルミナスB3枚+ガロス2枚(+1ドロー)
=10枚墓地+最大2ドロー
ネクガ3積みの時代にこれはきついっつってんだろ!
と、ここまで私怨でした。
 
ルミナスルミナスヒアデストレミス、が現実味を帯びてきたのは大きい。
バルブ、援軍、オネストを除けば、考えられる限りのライロのリミッターはこれで外されたことになります。
立ち回り的に【カラクリ】に近いワンショットデッキですが、今後どうなるか。
 
 
 
・紫炎の狼煙
 
???「これでよりヤリザの出番が増えるでござるな!」
 
これまた私怨カード。
準制限で様子見を続けてからの緩和なので、六武はこれが妥当と判断されたか。
六武の「先攻を取れば強い」が加速するようです。
 
《真六武衆―シエン》が制限に落ち着いている現在ならカゲキ・影武者のサーチもそこまででもなくなってきたのか。
サイド投入されるカモン・ヤイチの存在感が増すことになるでしょうか。
御霊代とか強いと思います。(やっつけ)
 
 
 
・マインドクラッシュ
 
これも多少は考えたのですけどねー。
サーチカードが増えるにつれてより重要となるわけで、守りの札として使われるぶんには強力な抑止力。
 
【暗黒界】との絡みは複雑怪奇。ツアーガイド型にすると相手の手札を見れる機会は少ない。
なんやかやハンデスは強いので、ツアーガイドを使わない(持っていない)私には朗報なのかもしれません。
まあ《墓穴の道連れ》も2枚しか持ってないんですけど!(
 
【魔導】に対抗するカードとして今後は活躍しそうな予感ですね。
 
 
 


 
 
ということでした。久々に書いたなー。
これでガセでしたとかだったら笑いが止まらないのですが。
 
 
予想は結局2.5点という、これまたバカを晒す結果になりました。
環境とか知らないんで仕方ないです(遠い目)
 
 
期待してませんでしたが【水精鱗】や【炎星】に対するノータッチぶりが怖い。
果たして来期は荒れるのか。