悠久フィロソフィー

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エタバト記録~即死呪文の哀れさを思い知る~

唱えよう即死呪文!
さあみんなも一緒に!
「コアデビガリスバードマン!」
 
……まあ何が言いたいかと言いますと無限ループのワンキルって実際やってみると切ないものなのですね。
 


 
礒野 「双方とも先攻を希望!」
礒野 「抽選の結果、相手が先攻、自分が後攻に決定!」
ダークカーリー 「受けるがいい・・・私の闇のデュエルを!」
十六夜アキ 「この世に私の帰る場所はない。アナタも同じ目にあわせてあげる!」
自分「よろしくおねがいします。」
相手「よろしくです」
 
─Turn1─
相手「私のターン、ドロー」
相手「モンスターをセット」
相手「ターンを終了」
 
─Turn2─
自分「私のターン!ドロー!」
自分の手札からサイバー・ドラゴン特殊召喚
自分「サイバー・ドラゴンをリリースし――混沌球体をアドバンス召喚!」
自分「『混沌球体』の誘発効果発動!」
コアキメイル・デビルを手札に加えた! 自分のデッキをシャッフルする。
自分「ターンエンド!」
 
─Turn3─
相手「私のターン、ドロー」
相手「見せてあげるわ、ソニックバードを召喚」
相手「『ソニックバード』の誘発効果発動!」
高等儀式術を手札に加えた! 相手のデッキをシャッフルする。
相手「ターンを終了」
 
─Turn4─
自分「私のターン!ドロー!」
自分「コアキメイル・デビルを召喚よ!」
自分「『星見獣ガリス』の効果発動!」
デッキの一番上のカードは──デブリ・ドラゴンだ! デブリ・ドラゴンを墓地に送り── 相手に800のダメージ! 自分の手札から星見獣ガリスを特殊召喚
星見獣ガリスを手札に加えた! 自分「『A・ジェネクス・バードマン』の効果発動!」
A・ジェネクス・バードマンの効果は無効化されている!
自分「『星見獣ガリス』の効果発動!」
デッキの一番上のカードは──デブリ・ドラゴンだ! デブリ・ドラゴンを墓地に送り── 相手に800のダメージ! 自分の手札から星見獣ガリスを特殊召喚
星見獣ガリスを手札に加えた! 自分「『A・ジェネクス・バードマン』の効果発動!」
A・ジェネクス・バードマンの効果は無効化されている!
自分「『星見獣ガリス』の効果発動!」
デッキの一番上のカードは──トラゴエディアだ! トラゴエディアを墓地に送り── 相手に2000のダメージ! 自分の手札から星見獣ガリスを特殊召喚
星見獣ガリスを手札に加えた! 自分「『A・ジェネクス・バードマン』の効果発動!」
A・ジェネクス・バードマンの効果は無効化されている!
自分「『星見獣ガリス』の効果発動!」
デッキの一番上のカードは──コアキメイル・デビルだ! コアキメイル・デビルを墓地に送り── 相手に600のダメージ! 自分の手札から星見獣ガリスを特殊召喚
星見獣ガリスを手札に加えた! 自分「『A・ジェネクス・バードマン』の効果発動!」
A・ジェネクス・バードマンの効果は無効化されている!
自分「『星見獣ガリス』の効果発動!」
デッキの一番上のカードは──クイック・シンクロンだ! クイック・シンクロンを墓地に送り── 相手に1000のダメージ! 自分の手札から星見獣ガリスを特殊召喚
星見獣ガリスを手札に加えた! 自分「『A・ジェネクス・バードマン』の効果発動!」
A・ジェネクス・バードマンの効果は無効化されている!
 
相手のサレンダー・カード
 
十六夜アキ 「助けに…来てくれたの…?」
ダークカーリー 「消えなよ!永遠の闇に!」
この部屋では勝敗はカウントされません。
自分「ありがとうございました。」


 
おわかりいただけたでしょうか?
 
 
まず問題の無限ループについて。
1.コアキメイル・デビル召喚
 →通常召喚。これによりメインフェイズ中の光・闇モンの「効果が」無効になる
2.星見獣ガリ特殊召喚
 →デッキトップを落としてそれがモンスターならSSできる自身の効果で。
  デッキはフルモンスターなので間違いなく成功します。
  このときダメージを通す。すなわちガリスは最終的なフィニッシャーになる
3.A・ジェネクス・バードマンの効果発動コストとしてガリスを手札に戻す
 →バードマンは闇属性ですがこれは「コストとして」戻しているのであり「効果」ではないため、コアキメイル・デ ビルの干渉を逃れることができます
  これでガリスは手札に戻る
4.A・ジェネクス・バードマンが特殊召喚されない
 →一方で「特殊召喚」は「効果」なので、コアデビに封殺されてしまうのです
  これでバードマンも手札に残留
以下、2~4の繰り返し
 
 
すなわちこのコンボは攻撃も召喚権多用も魔法も罠も使わない、言ってしまえば先攻1ターン目にでもゲームエンドできる無限ループ。
かつ、コアデビがいるため宣告者もヴェーラーも、ハネワタでさえも無効になるという。
回り始めたら非常に対処の難しい、まさしく即死のコンボであるわけです。
 
欠点はもちろんありますが(デッキが必然的にシルミル化を余儀なくされる、パーツのサーチがやや難しいなど)、それでも完成はしうるし成功すれば止まらない。
一部で流行っていましたのを、私も実験的に使ってみたわけです。
 
そうしたらこんな対戦。
 
回すことはできますよ。
でもその間相手は何もできない。
画面越しにオンラインで相手がいるというのに、その人に何もさせない。
 
これが現実だったら?
カードプレイの入力が無くなる分多少スムーズになるでしょうが、やっていることは同じ。
相手を放ったらかしにしてしまうということ。
 
私にはけっこう応えましたね。
 
せっかくそこに相手がいるのだから、自分ばかりがプレイしているのは道理に反するのではないか。
それではふたりいる意味が無いのではないか。
いわゆるソリティアゲーに対するよくある批判ですが、まさしく、という気がしました。
 
フルモンスターは楽しいのですけれどね……しかしコンボが揃ってしまうと申し訳無くもなる。
だったらコアデビを抜けというだけの話なのですが。
でもあれはあれで便利な(
 
難しいですね。
ソリティアゲーが進んでいるとよく言われる現環境ですが、そういうデッキを使う方々はどのような心境なのでしょうか。。
あるいはその心持は悲哀であるべきなのかもしれません。
 
 
語りすぎました。
皆様良いお年を。