悠久フィロソフィー

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大暴落

考察対象:大暴落


大暴落 通常罠
相手の手札が8枚以上ある時に発動する事ができる。相手は手札を全てデッキに加えてシャッフルした後、カードを2枚ドローする。


通常罠にしては破格の発動しにくさを持つカード。
手札操作、あるいはハンデス

相手の手札が8枚以上という、相手に異常なまでのハンドアドバンテージを要求する罠。
そもそもゲーム中の手札上限が6枚なので発動のしにくさは断トツ。
仮に先攻をとっても、後攻1ターン目で発動することすらかなわない。
そしてゲームが進むにつれて手札は減っていくものであり、時間をおくごとにこのカードは使いにくくなっていく。

とはいえ、発動すると相当な威力を発揮する。
手札枚数が単純に1/4以下になるので、戦略も何も残りはしない。
手札が2枚だけになった状況から何ができるかといえばそれはかなり限られてくる。
それも一発逆転を狙うとかではなく手札が大量にある状態からの没落であるのでより厳しい。
何よりも精神的に響く。

狙って使うとすれば『メタモルポッド』『光帝クライス』『悪魔の調理師』などの相手ドロー効果と併用するのが有効か。
特に『大盤振る舞い侍』は7枚までドローさせることができ、相性がいい。
『侍ターボ』や『便乗』を使うデッキに忍ばせておくといいかもしれない。
あるいは『守護者スフィンクス』『ハリケーン』といった多量バウンス系カードともコンボになる。

また『カップ・オブ・エース』『強欲な贈り物』がこのカードとともに初手に揃っていれば、相手の手札を1ターン目からいきなり2枚にすることも不可能ではない。
揃わせるのは難しいが俄然有利になれる。
というより、相手の戦意喪失は確実である。

相手手札枚数が発動条件で、手札をデッキに戻す効果。
よって『ダスト・シュート』の派手バージョンといえなくもない。

大暴落。
手札枚数が8枚以上→2枚になるのは確かに『暴落』という言葉がしっくりくる。

イラストでは『成金ゴブリン』が悲鳴を上げている。
鼻水も涙も唾も容赦なく放出している。『ポリノシス』と関係があるのだろうか?
バックストーリーとしては『バブル・クラッシュ』の後のトドメの一撃にあたるらしい。

後ろに書かれている言葉は『小麦粉』『あずき』『大豆』『自社株』『先物』の5つ。
小麦粉とあずき、大豆は海外からの輸入率が非常に高い作物である。
自社株は読んで字の通り、自分の会社の株。
先物とは『現物』の反対語。将来的に受け渡す条件で売買契約を結んだ商品のこと。
以上から察するに、『成金ゴブリン』が海外からの食品輸入事業で『大暴落』したものと思われる。

OCGらしくない世界観ぶち壊しのイラストだが、何故かそこまで違和感がない。
私だけだろうか。