悠久フィロソフィー

今ここから 改めますか

悪シノビ

考察対象:悪シノビ


悪シノビ
星2 闇属性 戦士族 攻:400 守:800
表側攻撃表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。


2ヶ月ぶりのモンスター考察。
戦士族には稀有なドロー系カード。

ドローするタイミングが『攻撃対象に選択された時』なので、『炸裂装甲』などを使って妨害を図った場合ににもドロー効果を発動することができる。
戦闘破壊される必要性もないため、『和睦の使者』も使える。ここに『立ちはだかる強敵』『バトルマニア』などを織り交ぜれば、状況によってはかなりの枚数のドローが見込める。
また攻撃対象に選ばれた時ということを利用し、攻撃宣言時に『エンジェル・リフト』『リミット・リバース』『緊急テレポート』『スケープ・ゴート』などで戦闘巻き戻しを発生させれば、さらに得をする。

ただし効果を使うためには攻撃表示で存在している必要があり、低ステータスを晒さなくてはならない。
リクルーター程度の攻撃力でも1000ポイントを喰らうので、覚悟すべし。

受けるダメージが大きいことを利用してコンボにすることもできる。
『レインボー・ライフ』ならば回復とドローをこなし、『デモンバルサム・シード』ならばトークンの展開ができる。
攻撃力の減少幅が狭いので『アルケミー・サイクル』も使える。

表側攻撃表示である必要は表示形式変更に弱いということも意味する。
『エネミーコントローラー』『月の書』などには無力化されるので注意。
もっとも、それらのカードをわざわざ使わせるという考えもできるが。
さらにいえば、そこまでしてドローさせない必要性もそうそうあるか疑問だが。

『サイバー・フェニックス』『氷結界の番人 ブリズド』と比べると、『スキルドレイン』や『強制転移』とコンボにならない点がやや劣っている。
逆に、奪った場合には自分が効果を使うことができる。

効果にはクセがあるものの、種族・属性は優秀。
ステータスが低いのも、『死のデッキ破壊ウイルス』の存在があるために馬鹿にできない。

現在ではもっぱら『ジャンク・シンクロン』の蘇生対象として『スピード・ウォーリアー』『ジュッテ・ナイト』らと肩を並べる。
蘇生以前にも多少なり良い効果をもつモンスターが選ばれるためである。
中でもこのモンスターは『ジャンク・シンクロン』と同じ闇属性であるのが大きい。
『不死武士』と混ぜてシンクロデッキに入る場合もある。

悪シノビ。
『おしのび』と読む。
『わるしのび』でも『あくしのび』でも『あしのび』でもない。
まして『ダークしのび』などとルビが振られることもない。
もっとも、出るのがもう少し遅かったらそれも分からなかったかもしれない。
まったく最近のネーミングセンスは。

シノビ。
しのび。
ということは『忍び』すなわち『忍者』を意味していると考えられる。
しかしもちろん『忍者』カテゴリーには入っておらず、サポートカードも使えない。
『くの一ウォリアー』よりもずっと前から悲劇は始まっていたのだった。
……もっとも『アサシン』のほうが大先輩だが。
忍者デッキを組む人はどうか忘れずに入れてあげること。

『お忍び』とかけていると思われる。
しかし、表側攻撃表示で身を晒し続けるその姿のどこがどうお忍んでいるというのだろうか。