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「遊戯王ADS 新たなる小ネタ集 その2」解説

先日アップロードしました動画の解説&裏話です。
 
 
 
 
↑リンクからどうぞ(要ニコ動アカウント
 
 
 

○動画概要・制作背景について

 
《ブンボーグ001》を様々な方法で特殊召喚させてみました。
 
 
ブンボーグ001
チューナー(効果モンスター)
星1/地属性/機械族/攻 500/守 500
(1):このカードの攻撃力・守備力は、自分フィールドの機械族モンスターの数×500アップする。
(2):このカードが墓地に存在し、フィールドに機械族モンスターが2体以上同時に特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
 
 
この(2)の効果を活かすためにあれこれやっています。
一見なかなか満たすことができない、ペンデュラム召喚なり《DNA改造手術》なり使わないとかなわないような無理を要求しているかのような効果であるようにも感じられますが、探してみれば起動トリガーは思ったよりたくさん見つかりました。
 
 
わかりやすい例として《ギアギアギア》《レスキューラビット》などが挙がりますが、このへんはわかりやすすぎるので今回は避けました。本当は《地獄の暴走召喚》あたりも使うつもりはなかったのですが……
なるべく意外性のあるカードを使おうと心がけました。
 
 
 

○動画概要・コンボのポイントについて

 
今回ワンキルがテーマではないので、相手を倒し切ってしまうまでに至っていないものがほとんどです。
「いかにブンボーグを自己再生させるか」=「いかに機械族2体を同時に特殊召喚するか」ばかり考えています。
このあたりを御留意いただけないと動画の完成度が一気に下がります
 
 
今回も、可能な限り同じ手段は2度使うまい、と意識しました。
またブンボーグの効果はターン中の回数制限がないので、できれば2回以上蘇生させてみたいなーという密かな野望の含まれるものもあります。
 
 
 

○コンボ解説&制作裏話

 
 
では順を追って。
 
 

1:【ブンボーグクェーサー

 
ブンボーグ蘇生手段:特に無し
 
【解説】
「手札3枚、墓地1枚」から「召喚権を使わずに」出せるお手軽クェーサー
手順は以下の通り。
 
1.《幻獣機オライオン》を捨て、《クイック・シンクロン》を特殊召喚
2.《幻獣機オライオン》の効果で☆3の「幻獣機トークン」を特殊召喚
3.《クイック・シンクロン》のレベルを1つ下げて《レベル・スティーラー》を特殊召喚
4.《クイック・シンクロン》+《レベル・スティーラー》+「幻獣機トークン」=《ロード・ウォリアー》をシンクロ召喚
5.《ロード・ウォリアー》の効果でデッキからレベル1チューナー(ここでは《ブンボーグ001》)を特殊召喚
6.《ロード・ウォリアー》のレベルを1つ下げて《レベル・スティーラー》を特殊召喚
7.《ロード・ウォリアー》+《レベル・スティーラー》+《ブンボーグ001》=《氷結界の龍 トリシューラ》をシンクロ召喚。効果により相手カードを除外。
8.《氷結界の龍 トリシューラ》を対象に《シンクロキャンセル》発動。《ロード・ウォリアー》、《レベル・スティーラー》、《ブンボーグ001》を特殊召喚
9.《レベル・スティーラー》+《ブンボーグ001》=《フォーミュラ・シンクロン》をシンクロ召喚。効果により1ドロー。
10.《ロード・ウォリアー》の効果でデッキからレベル2チューナー(ここでは2枚目の《幻獣機オライオン》)を特殊召喚
11.《ロード・ウォリアー》のレベルを1つ下げて《レベル・スティーラー》を特殊召喚
12.《レベル・スティーラー》+《幻獣機オライオン》=《霞鳥クラウソラス》をシンクロ召喚。(効果により相手モンスターの攻撃力を0にし効果を無効化)
13.《ロード・ウォリアー》+《霞鳥クラウソラス》+《フォーミュラ・シンクロン》=《シューティング・クェーサー・ドラゴン》をシンクロ召喚
 
※トリシュの前にフォーミュラを出しても同じルートになります。ドローするタイミングが微妙に変わるだけです。
 
【補足】
召喚権を使っていないので、《終末の騎士》《マスマティシャン》を通常召喚すれば《レベル・スティーラー》を墓地に置いておくことができます。事実上手札4枚から出せるクェーサーといったほうがよいのかも。
 
【補足2】
《幻獣機オライオン》は単にトークンを出したいだけなので、この部分にレベル3のモンスターを通常召喚するなりしてあてがうことも可能です。ただしその場合クイックのコストが別途必要となります。
この場合でも《マスマティシャン》が役立ちます。結局4枚要ることに変わりは無いのですが。
 
【補足3】
手順10で特殊召喚するチューナーを《ワンショット・ロケット》にすれば《霞鳥クラウソラス》の代わりに《ワンショット・ロケット》をシンクロ召喚でき、こちらのほうがダメージ総量は上回ります。また、クェーサーをさらにキャンセルした際などにブンボーグが自己再生します。
 
【裏話】
のっけからブンボーグ関係無しです。1チューナーなら基本なんでもよい。
ロードを使ってブンボーグを調達できるなあといじっているうちにたまたま発見し、なかなか綺麗だったので先頭に持ってきました。
 
 
 

2:【ブンボーグロイド-水-】

 
ブンボーグ蘇生手段:《激流蘇生》
 
【解説】
《激流蘇生》で水属性・機械族モンスター1体を含む2体以上の機械族モンスターを特殊召喚することで、ダメージを与えつつ《ブンボーグ001》の条件を満たします。
2体以上破壊する手段として《激流葬》を使用しています。動画で見えている《ブラック・ホール》でも同じです。
 
【補足】
察しの良い方はデッキ名からもおわかりと思うのですが、《激流蘇生》以外にもいくつかブンボーグ蘇生手段を搭載しています。
1.《キューキューロイド》+《エクスプレスロイド》or《サルベージ》+《ネイビィロイド》or《サブマリンロイド》
2.《サブマリンロイド》+《ブロークン・ブロッカー》
※ただしブロークンブロッカーは起動しなかったことがあったような気がするのでもしかしたらダメステがどうこうで無理なのかもしれません。
 
【裏話】
「-水-」とサブタイトルを打ってありますが、ここには
○キューキューロイド+エクスプレスロイドor悪夢再び+ステルスロイド
○キューキューロイド+エクスプレスロイドor闇の量産工場+サイクロイド
○レスキューラビットor悪夢の試着部屋+サイクロイド
といった派生形が予定されていました。
が、やってることは全部だいたい同じだったのでカットしました。
 
 
 

3:【ゼンマイゲイザーボーグ】

 
ブンボーグ蘇生手段:《ゲイザー・シャーク》
 
【解説】
《ゲイザー・シャーク》の効果で「水属性・機械族・☆5」モンスターを2体特殊召喚しエクシーズすることで、《ブンボーグ001》の条件を満たします。
ゲイザーシャークの効果でエクシーズするモンスターのうち、最もブンボーグを蘇生させる意義のある《No.19 フリーザードン》を利用しています。
フリーザードン+バハシャ→ゼンマイティの組み合わせで《ゼンマイシャーク》を特殊召喚、レベルを上げることで《氷結界の虎王 ドゥローレン》をシンクロ召喚できます。
ゼンマイティ→FAブラックレイランサー、フリーザードン→FAクリゼロへと進化させることで打点を底上げできます。
 
【補足】
《発条空母ゼンマイティ》で特殊召喚する対象を《ゼンマイソルジャー》or《ゼンマイウォリアー》にした場合は《ナチュル・パルキオン》を特殊召喚できます。攻撃性能だけならこちらのほうが上かも。
 
【補足2】
《ゲイザー・シャーク》の蘇生対象となる機械族モンスターは《メタル・フィッシュ》《サイボーグ・バス》《巨大戦艦クリスタル・コア》《機械竜プレシオン》の4種類です(14/5/17現在)。
動画では《メタル・フィッシュ》を使用しましたが、他のカードのほうが都合がよい場合も多いかと思われます。ちなみに私はリアルプールでは《機械竜プレシオン》を使用しています。この場合《ラヴァルバル・チェイン》や《バハムート・シャーク》が海竜族であることを大いに活かせます。
 
【裏話】
《ゲイザー・シャーク》効果でブンボーグが蘇生するか?という点については4月21日に可能との裁定をいただいておりまして、早く使いたい早く使いたいとうずうずしていました。
動画の上がる数日前に《高等紋章術》+《DNA改造手術》でブンボーグが蘇生するぞ、とまとめサイトで話題になっており、かなり焦りました。
我ながら小物ですねえ。
 
 
 

4:【ブン暴グシンクロン】 5:【ホエールメイルブンボーグ】

 
ブンボーグ蘇生手段:《地獄の暴走召喚》《ビッグ・ホエール》《機械複製術》《バブル・ブリンガー》
 
【解説】
(4)
往年の【暴走複製シンクロ】にブンボーグが無理なく組み込めます。
ブンボーグは攻撃力が上がりやすいので、《レベル・スティーラー》+《クイック・シンクロン》で出せる《ジャンク・ウォリアー》の攻撃力上昇に貢献します。
 
(5)
《ビッグ・ホエール》で《スチーム・シンクロン》2体を含む水属性レベル3モンスターを特殊召喚することでブンボーグの条件を満たします。
また、この方法で《スチーム・シンクロン》が2体揃うため《バブル・ブリンガー》も発動することができます。
 
【補足】
《ブンボーグ001》の効果は相手が機械族モンスターを2体出した場合にも発動できますよ、ということも言いたかったことのひとつです。細かいですが。
 
【補足2】
まったくの余談ですが、もともと「クイック+スティーラー+暴走召喚」のコンボは《罪鍵の法―シン・キー・ロウ》を追加して別のコンボとして考えていたものでした。
この場合、特殊召喚したR5モンスターの攻撃力と同じ攻撃力のトークンが3体並ぶのでジャンクウォリアーの攻撃力が凄まじいことになります。《発条装甲ゼンマイオー》ならばバックを2枚剥がした上で2600×3+2300=10100に。《シャーク・フォートレス》ならば2400×3+2300=9500の2回攻撃が実現します。
 
【補足3】
《ビッグ・ホエール》で特殊召喚する3体目を《オイスターマイスター》にするとシンクロに幅が出ます。
また《水鱗精―アビスヒルデ》の効果は任意効果であるため、《獣神ヴァルカン》のシンクロに使うと《水鱗精―アビスディーネ》がタイミングを逃すので注意が必要です。
 
【裏話】
先人の方がやっていらっしゃった「片方がコンボを披露した後、対戦相手の視点でそれを返す」という流れをやってみたかったので、このような形式になりました。
結果として変に冗長になってしまい尺がとりにくかったです(台無し
 
 

6:【テトライブンボーグル】

 
ブンボーグ蘇生手段:《トライワイトゾーン》
 
【解説】
高等儀式術》で☆2以下の機械族・通常モンスターを墓地に送り、《トライワイトゾーン》で3体同時に蘇生させることでブンボーグの条件を満たします。
高等儀式で特殊召喚するモンスターには、ブンボーグを墓地へ送る可能性を秘めた《イビリチュア・テトラオーグル》を採用しました。既に墓地にブンボーグが落ちている場合ならばもちろん他の儀式モンスターでも問題無しです(その後のシンクロに影響しますが)
最終的な盤面として《ダイガスタ・フェニクス》+《ミスト・ウォーム》という格好になりましたが、この限りでもありません。
 
【補足】
同じモンスター群=「レベル2以下・機械族・通常モンスター」は、《同姓同名同盟》《オーバーリミット》でも展開でき、これらによってもブンボーグを蘇生できます。
 
【裏話】
もともとはボコイチを展開してデコイチでドローしつつ……というのを考えていましたが、こちらのほうが動きとしては綺麗だったかなと。
本田君のウケが思ったよりもよかったので少し安心しました。
 
 

7:【幻獣機ボーグ】

 
 
ブンボーグ蘇生手段:《幻獣機ハムストラット》《幻獣機ドラゴサック》
 
【解説】
幻獣機トークンを複数特殊召喚することによってブンボーグの条件を満たします。
「手札1、墓地3」から「トークン、サック、ベエルゼ、3ドロー、1バウンス」の動きができます。
手順は以下の通り。
 
1.《幻獣機ハムストラット》をセット。
2.《ADチェンジャー》効果で《幻獣機ハムストラット》をリバース、効果により「幻獣機トークン」2体を特殊召喚
3.《ブンボーグ001》を特殊召喚
4.《幻獣機ハムストラット》効果、「幻獣機トークン」をリリースして《幻獣機オライオン》を特殊召喚
5.《幻獣機オライオン》+「幻獣機トークン」=《TG ハイパー・ライブラリアン》をシンクロ召喚。《幻獣機オライオン》効果で「幻獣機トークン」を特殊召喚
6.《幻獣機ハムストラット》+《ブンボーグ001》=《カラクリ将軍 無零》をシンクロ召喚。効果により《カラクリ守衛 参壱参》を特殊召喚。(ライブラ効果で1ドロー)
7.《カラクリ守衛 参壱参》+「幻獣機トークン」=《月華竜 ブラック・ローズ》をシンクロ召喚。(効果により相手をバウンス)(ライブラ効果で1ドロー)
8.《カラクリ将軍 無零》+《月華竜 ブラック・ローズ》=《幻獣機ドラゴサック》をエクシーズ召喚。
9.《幻獣機ドラゴサック》効果で「幻獣機トークン」2体を特殊召喚
10.《ブンボーグ001》を特殊召喚
11.《ブンボーグ001》+「幻獣機トークン」=《波動竜フォノン・ドラゴン》をシンクロ召喚。効果によりレベルを3に変更。(ライブラ効果で1ドロー)
12.《TG ハイパー・ライブラリアン》+《波動竜 フォノン・ドラゴン》=《魔王龍 ベエルゼ》をシンクロ召喚
 
【補足】
《月華竜 ブラック・ローズ》の代わりに《パワー・ツール・ドラゴン》をシンクロ召喚した場合、1バウンスの代わりに装備魔法をサーチできます。《ストイック・チャレンジ》や《D・D・R》あたりが強そうでしょうか。
また最後のフォノンドラゴンのレベル変動を行わずに幻獣機トークンと《スクラップ・デスデーモン》を作った場合、ドラゴサックの耐性が失われる代わりにドロー枚数が1枚増えます。また、パワーツールで《堕落》をサーチしていた場合はここで相手モンスターを1体奪うことができます。
 
【補足2】
《星邪の神喰》を持っていた場合、《ADチェンジャー》の除外をトリガーに《ブンボーグ001》を墓地へ送ることができます。
 
【裏話】
実は1と同じデッキです。
 
 
 

8:【ヴァイロンカオスボーグ】

 
ブンボーグ蘇生手段:《ヴァイロン・エレメント》《ヴァイロン・ポリトープ》
 
【解説】
破壊されたヴァイロン装備の枚数と同じだけのチューナーをデッキから特殊召喚できる《ヴァイロン・エレメント》、装備状態のヴァイロンモンスターを任意の数だけモンスター化させられる《ヴァイロン・ポリトープ》が、それぞれブンボーグの条件を満たすことができます。
必然的にチューナーが複数並ぶことになるため、《ヴァイロン・オメガ》のダブルチューニングが比較的容易になります。
《ヴァイロン・オメガ》のシンクロ召喚に《ヴァイロン・テトラ》または《ヴァイロン・スフィア》を用いた場合、《ヴァイロン・ポリトープ》によって2体以上を特殊召喚する狙いが成就しやすくなります。
最終的に《ヴァイロン・アルファ》と《ヴァイロン・オメガ》を並べて満足することが目標です。
 
【補足】
2枚以上のヴァイロン装備を同時に破壊する、ということ自体なかなか無茶な注文であり、どうせ無茶なら損失のリカバリが利くようにしよう、ということで《ヴァイロン・ヴァンガード》と《光帝クライス》を使って破壊とドローを同時に行っています。
冷静に見るとなかなかまっとうな枚数ではない。
 
【補足2】
先述の通りチューナーは複数並ぶので、非チューナーの確保がむしろ課題でした。
《異次元の一角戦士》は一手で非チューナーを2体揃えられるということで使っています。
 
【補足3】
デッキ名に「カオス」とありますが、あんまり意識してないです(ぇ
 
【補足4】
途中《ヴァイロン・キューブ》で装備魔法サーチを挟む箇所があり、動画ではここで《D・D・R》をサーチしているため詰め切れていませんが、どうしても止めを刺したいという殺意あふれる方は《団結の力》なり《魔導師の力》なりどうぞ。
 
【裏話】
動画のオチを考えていた時、とあるルートから「《ヴァイロン・アルファ》《ヴァイロン・オメガ》《ライフ・ストリーム・ドラゴン》」が並ぶ布陣を思い付き、これでオチが決まった、と思って回してみたところテキストの誤読によりこれが叶わず夢と消え、失意のなかでこうなったら意地でもアルファとオメガを並べてやろうとヤケになった結果としてこのように無理を通しています。
あ、ちょうどポケモンじゃん、ということには編集中に気付きました。
 
 
 
 

○後書き

完全に「質より量」という路線が定まりました(遠い目)
 
実はまだいくつか案があったのですが、いまいち昇華しきれない結果となってしまいました。動画の尺としても限界でしたし。
何か別な機会にお見せできればなあと思います。